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麻実克人「義母狩り」

麻実克人「義母狩り」
(フランス書院文庫、2013年4月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年4月22日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

義母狩り
麻実 克人
フランス書院
2014-08-05



【あらすじ】

歳の差婚を控えた絵衣子だが、夫となる武の息子の陽一の策謀で薬を盛られ、意識が朦朧とする中で彼に犯される。陽一は武の最初の妻の息子で、母の財産を奪った武によって母と共に捨てられた過去があった。

【登場人物】

大原陽一
18歳の高校3年生。48歳の父・武の初婚の相手の女性との間に産まれ、寮の有る私立の進学校に通う。亡き母親と共に1度は自分を放逐して千鶴を迎え、財産を奪った父を恨んでおり、彼女を犯して自分の女にしている。母の財産の散逸を防ぐ名目で大学生に扮し、絵衣子の店にアルバイトとして入り込む。

三田絵衣子
27歳。フラワーショップを営んでおり、歳の離れた武と結婚を控えている。むっちりとした熟れかけの肢体でEカップの巨乳。両親は共に公務員という家族構成。武に熱心に口説かれて籍を入れる決心をしたが…。

白瀬千鶴
32歳。陽一の父と結婚していたが陽一が13歳の時に犯されてしまい、不適切な関係に耐え切れずに離婚しているものの関係を断ち切れずにいる。実家より継いだ料亭やイタリアンレストランを営み、和装の似合う女性。陽一の心情を汲んで絵衣子の調教に協力する。

【展開】

アルバイトの大学生に扮し絵衣子に近付いた陽一は、白昼の店の事務所で父との交合を見届けると、その晩絵衣子の介抱を口実に部屋へ上がり込む。そして薬を飲まされ朦朧とする絵衣子の手首を縛り目隠しをして、父の声色を使い羞じらいを与えながら避妊具を付けて交わり、一度で満足することなく犯し抜くのだった。

数日後陽一は婚約者の息子として再会し絵衣子を困惑させるが、その翌日千鶴の邸宅を訪ねると絵衣子を凌辱した時の動画を見せる。狙い通りに千鶴の嫉妬を誘うと、これまで我慢して来た生での挿入と中出しで彼女をよがらせる。更に浴室に移動すると甘えながら口唇奉仕、そして麻縄で後ろ手に縛り尻穴に指を出し入れしながらバックで再び中出しする。

絵衣子の引っ越しに合わせて自宅に帰った陽一は、彼女を動揺させようと下着を持ち出しわざとオナニーしている姿を覗かせる。そして千鶴の別宅に絵衣子を呼び出し千鶴が料理を教えている隙に睡眠薬を仕込み、又もや朦朧とした意識の中にある絵衣子をバックで犯し抜く。陽一はその様子を見守っていた千鶴を仰向けにした絵衣子の身体に重なる姿勢にさせると、散々指で解してきた尻穴に挿入して中出しするのであった。

絵衣子の入籍まであとひと月と迫ったある週末に陽一はわざと洗濯物に精液を掛け、それは不審者のせいだと関心無さそうに言われて心理的に追い込み、頃合いを見計らって背中を流して欲しいと浴室に連れ込む。絵衣子があの時の凌辱者は陽一ではと疑心暗鬼になっているのを楽しみながら、欲求不満なのではと迫り秘穴に指を挿入して何度も絶頂へ導くのだった。

陽一はその裏で絵衣子の両親に近付き父親が倒れたからと彼女を見舞いに来させ、病室で誕生日祝いのサプライズを仕掛ける。絵衣子の父親に睡眠薬を仕込んで眠らせ母親が買い物に行っている間に、陽一は凌辱写真を見せて種明かしをし絵衣子に口唇奉仕させる。そして千鶴が手配した車で邸宅に向かうと孕まされたくなければと一択同然に迫り、アナルセックスを求める。

翌月曜日の朝絵衣子に千鶴のウェディングドレスを着させてダイニングキッチンで交わるが、父親が起床して来たタイミングで隠れるように命じる。陽一は絵衣子がいる前で父親に愛人の話を切り出し、彼女がショックを受けるのを見届けると、これが父親の本性だと告げ堕ちたと確信する。そして数ヵ月後父親が大阪に転勤したのをよそに、陽一は絵衣子の店で二人を並べて交互に貫き愉悦を与えるのだった。

【レビュー】

凌辱作風で根強い人気を誇る作者が約2年のブランクを経て刊行した本作は11作品目に当たり、元々フランス書院の公式ホームページにて先行して公開し、出だしから約100頁位まで隔週ごとに更新していく形であった。

産みの母親の財産を奪い一度は放逐された主人公はその原因である千鶴を犯し、彼女が良心の呵責に堪えかねて離婚してもママと呼んで関係を続けていたが、そこに父親の三度目の妻となる絵衣子が現れる。元は亡き母の財産を散逸させまいと、彼女を戸籍上の母にしておこう…と考えた上で薬で朦朧とさせ、繰り返し凌辱して快楽を忘れられない身体にしようとする。その上で父親がいかに不誠実であるかをことある度に示し、徐々に彼女を精神的に追い込んでいくと、最後は快楽を与えてくれる自分に身を委ねざるを得なくなると計算高いところを見せる主人公である。

千鶴は既に堕ちているとはいえ、互いの合意なくして孕ませるのは本意でないと中出しは避けていたものの、絵衣子に毒牙を向けたのを知って一度きりと言いながら彼に中出しを許すようになる。そこまでのプロセスや、時には主人公をよがらせようとする責めに回る描写もあったのが良かったと思う。

絵衣子に付いては主人公に犯され次第に追い込まれていくまでの流れが非常に興味深く、少年の顔と心理的に追い込んでいく大人の顔を使い分ける主人公の言動に面白味を感じた次第である。この作者の作品は誘惑作品が好きな読者でも読めるとは言われているが、独特のねちっこさを感じさせる文体を見ると誘惑作品で人気を誇る神瀬知巳氏との共通点が窺える。もちろん麻実氏と神瀬氏が同一だとは断じるつもりはないが、売れる作品の共通点を見出だせたような気がする。

少し間が空きましたが、作者の最新刊が4月に発売になります。


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tag : 高校生主人公 母子相姦

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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