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宗像倫「隣の部屋の新妻【無理強い】」

宗像倫「隣の部屋の新妻【無理強い】」
(フランス書院文庫、2016年12月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

妻に逃げられた祐一は姪の美緒が押し掛け同然にやって来て劣情を抱くが、そんな折りに隣人の芹奈夫妻の営みの声を聞いてしまう。管理人の公佳とともに芹奈の部屋を訪ねた後で祐一は忘れ物に気付き再びやって来ると、風呂上がりのラフな姿を見せられて押し倒してしまう。


【登場人物】

後藤祐一
30代?の会社員。公佳夫妻が管理するアパートの二階に一人で住んでいた。直前まで妻がいたが他に男を作り、出ていってしまっている。子供はいない。姪の美緒が押し掛け同然にやって来てしまい、戸惑いを覚えていたが…。

園田芹奈
26歳。祐一の隣りの部屋で元担任だった男性と二人で暮らしている。ショートボブにした黒髪とそこそこに熟れた身体付きが清楚さを引き立てている。男性経験は今の夫を含めて三人。

宮原公佳
30代?資産家の次男である亡き夫が生前分与を受け、自宅の敷地に二階建てのアパートを建てて管理人兼絵本作家として十分に豊かな生活を送っている。緩くウェーブされた栗色の髪型でラフな印象を与えるが夫は2年前に亡くなっており、男性経験は彼一人だけという状況。

小岩井美緒
18歳。祐一の一番上の姉の長女で大学進学を機に一人暮らしを始めたが、ストーカーにつけ回されているらしく祐一の元に身を寄せており、男性経験は三人で、中学二年の時には処女を失っている。


【展開】

ストーカーにつけ回されているらしく美緒が数日前から祐一の元に身を寄せていたが、ある日祐一が仕事から帰宅すると美緒が勝手に家財道具を購入しており、一部屋を占拠しかねない状況である。仕方なく隣室に近い部屋で寝泊まりすることになったが、園田夫妻が営みを始めており芹奈の喘ぎ声が聞こえて劣情を刺激される。
土曜日の朝祐一がアパートの前でスクーターを整備していると芹奈が興味深そうに話し掛けて来て、更に公佳も加わり話が盛り上がった末に、週末は夫が部活の引率で不在だからと園田家で飲み会をすることになる。飲み会を終えて部屋に戻った祐一はライターを忘れたことに気付き隣室を訪ねると、芹奈はさっきまで飲んでいた仲ということもあり風呂上がりのラフな格好で現れる。リビングで探し物をする彼女の無防備な姿勢に我慢の限界とばかりに祐一は押し倒すと、秘所を露わにしてクンニしたり指二本を挿入したりして敏感なスポットを刺激し、剛直を突っ込み中出しをしてしまう。

翌朝祐一がライターを忘れていった意図を図りかねつつも芹奈は昨夜の過ちを思い出していると、そこへ祐一が再び訪ねてくる。一度してしまったんだからと開き直りとも取れる言葉を吐き出すと祐一は芹奈を夫婦の寝室に引きずり込んで押し倒し、中年男らしく正常位から側位、更には背面騎乗位と目まぐるしく体位を変えて犯し抜く。それでも芹奈に次の日の昼に会う約束を取り付けたものの、祐一は彼女が帰宅した夫に告げ口するのではないかと不安な一夜を明かす。しかし彼女が何も話していないと知ると、今日は何でも言うことを聞くと約束させ、口唇奉仕から壁に手を付かせてバックで貫き大きな声を出させてしまう。

その頃後藤家の真下の仕事部屋にいた公佳は、平日の真っ昼間からしかも姪とセックスするなんて不謹慎だと祐一に憤りを覚え、その週末にお茶でもと彼を部屋に招く。祐一は公佳から淫らな行為を指摘されて観念するが、早合点して芹奈のことまで口走ってしまい、きょとんとする公佳を見て巻き込んでやるしかないと覚悟を決める。押し倒されて特に抵抗を見せぬため挿入しようとすると、意外にも頑ななに嫌がる素振りを見せたのでひとまずは口唇奉仕から始めさせ、更に親指で陰核責めを与えると公佳は絶頂してしまう。力が抜けたのを見てペニスを挿入すると、セカンドヴァージンらしくきつく締め付ける蜜洞に唸りながら中出しするのであった。

翌週の月曜日に公佳は祐一に請われるがままに芹奈を自室に呼び出し、騙されたと憤る彼女が祐一に犯されて尻を叩かれながらあっさりと絶頂したのを見て自分も抱いて欲しいという目で見つめる。射精していない祐一は公佳の求めに応じて避妊具を付けると、芹奈に見せ付けるように指ピストンで潮を吹かせてからバックで交わり膣奥深くまで挿入して果てる。次は芹奈の番だと生で敏感なスポットを突き立てて絶頂に導くと、フィニッシュは公佳の口内で射精してしまう。

その週の金曜日の晩祐一は二人を自室に招きダブルフェラをさせるが、そこへ外出していたはずの美緒と鉢合わせになり、流石に中断して二人を帰さざるを得なくなる。夜が更けて美緒の部屋を訪ねると、好きだったと告白され抱き合う形での正常位で交わり膣奥深くに精を注ぎ込む。翌朝祐一は初めからこうすべきだったと感慨に耽るが、そこへ公佳がマスターキーを使って部屋に入って来る。祐一と離れたくないとストレートな言葉をぶつけられて美緒も負けじと反論するが、祐一は二人に仲良くなって欲しいと告げるとベッドに並べて四つん這いにし、最初に公佳から交わる。彼女が絶頂したのを見届けると、今度は彼女の上に美緒を跨がらせてバックで貫き、美しい背中に精を吐き出すのであった。

その頃放り出された形になった芹奈は隣室から聞こえる情事の声を聞きながらオナニーしていたが、満たされないのを感じて日曜日に逢いたいと祐一に連絡を取る。勝負下着まで身に付けてやって来た若妻も捨てがたいと思いながらも、言われた通りにオナニーを披露したり仰け反り体位を受け入れた芹奈を貫くが、そこへ隣室より園田が帰宅する物音が聞こえて来る。悪戯心が沸いて壁越しに芹奈の喘ぎ声を聞かせてやろうと、祐一は激しく腰を遣い中出ししてしまう。

こうして美緒を最優先にしながらも芹奈や公佳と関係を続けていた祐一だったが、ある晩彼女と交わり外へ射精しようとすると、美緒は腰に脚を巻き付けてホールドさせて中出しさせてしまう。安全日だから大丈夫と聞かされて安堵するものの、祐一は今しばらくの間三人の愛人との関係を続けられればと願うのだった。


【レビュー】

「強引な和姦」路線でデビューした作者の最新刊は、隣室の若妻である芹奈が夫との営みの喘ぎ声を偶然にも耳にした主人公が無理やりに関係を迫るところから始まる。主人公は恐らくは30代と思われ、妻が他に男を作り家出されてしまっており、いわゆる黒本的な悪魔少年による凌辱作品とは一線を画する作りとなっている。とは言え主人公は独り暮らしという訳ではなく、姪に当たる美緒が押し掛け同然に住みつき始めており、彼女の無邪気さに惹かれている一面もある。

芹奈に取っては平凡な営みしかしない教員の夫とは違い、中年男らしいねちっこい責めに既に二度目から溺れてしまってはいるが、人妻という立場もあり素直に溺れてはいけないと自制している節も見られる。狭いアパートの一室で繰り返される肉交なだけに、階下に住む管理人で未亡人の公佳の知るところとなり、彼女もまた主人公の粘っこい愛撫に陥落するが、意外にも夫の三回忌を終えてからは積極的になるので若干の違和感も覚える。

主人公の本命は美緒であり二人の人妻との密会が見付かってから告白を受け、始めからこうしておけばと思っていた矢先にそうはさせじと始めに公佳、次に芹奈までがすがり寄って来る。ここまで来ればもはや凌辱作品の範疇にはなく、個人的には始めの段階からもう少し誘惑寄りにしても良かったのかなと思う。あと凝った展開はまさに大人向けの官能小説ではあるが、様々な体位に拘る主人公の情交場面は読むのにはやや散漫なようにも思われるので、もう少し纏めても良かったのではないだろうか。


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2016/12/26 発売隣の部屋の新妻-無理強い著:宗像倫、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。「仕方ないですよ、奥さんが刺激するんだから」隣室から聞こえる新婚夫婦の喘ぎが祐一を暴走させた!人妻が垣間見せた「隙」につけこみ忍びこんで、初々しい秘唇へ押しこまれた、力ずくの怒張。清楚な美貌に隠された新妻の、牝の本性が露わに……やめられない、終わらない――最高の隣人調教!(引用...
隣の部屋の新妻-無理強い(著:宗像倫、フランス書院文庫)







Amazonに投稿したレビューに補足しますと、主人公の祐一は別れた妻の嗜好に染まったかのように、ねちっこい責めを芹奈や公佳に仕掛けていきます。クリトリスだけでなく、指でGスポットを弄って潮を吹かせてしまう描写も頻繁に描かれています。

また三十路男らしくやや遅漏気味でもあり、ヒロインが堪らずに絶叫してしまうくらいしつこい印象がありますね。それとともに一度放出すると二度目はインターバルをおかないと出来ないというのも、歳を重ねた方ならお分かりかと思います。だから憧憬の現れとして何度もセックス出来る悪魔少年主人公ものが、フランス書院文庫の凌辱作品にはよく見られるのかなと思います。

これだけ現実的な主人公像の作品ももう少し他の作家さんから出ても良いかとは思いますが、いかがでしょうか?
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tag : 社会人主人公

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隣の部屋の新妻-無理強い(著:宗像倫、フランス書院文庫)

2016/12/26 発売 隣の部屋の新妻-無理強い著:宗像倫、フランス書院文庫 → Amazonはコチラから。 → ハイブリッド書店【honto】はコチラ。 「仕方ないですよ、奥さんが刺激するんだから」 隣室から聞こえる新婚夫婦の喘ぎが祐一を暴走させた! 人妻が垣間見せた「隙」につけこみ忍びこんで、 初々しい秘唇へ押しこまれた、力ずくの怒張。 清楚な美貌に隠された新妻の、...

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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