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巽飛呂彦「夢の同棲生活 兄嫁、姪、先生と…」

巽飛呂彦「夢の同棲生活 兄嫁、姪、先生と…」
(フランス書院文庫、2016年11月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。


作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

かつて同居していた兄嫁の響子の入浴を覗いた罰として騎乗位で犯され訳が分からぬままに童貞を失った裕樹だったが、4年の月日が経ち恩師の若菜との交際を反対され駆け落ち同然に響子や娘の千夏の元を訪ねるが…。


【登場人物】

奥田裕樹
20歳の大学生。それなりの資産家である奥田家の本妻の子ではないためか、色々と気を遣う環境に置かれていた様子。4年前に二回り年上の義兄を亡くしてからは、祖父と祖母という年齢差もある両親と暮らしていたが、若菜との交際を反対されて駆け落ち同然に響子の元へ身を寄せる。

響子
39歳。7年前に裕樹の兄と二度目の結婚をしたが、4年前に夫と死別してからは叔母夫婦を頼って海辺の街にやって来た。身長167cmと長身でスレンダーながらも、Eカップバストと柔尻が魅力的な美女。姉御肌でサバサバした性格もあって他の三人を終始リードしていく。

千夏
18歳。響子が最初に結婚した男性との間に産まれた娘で、4年前に奥田家を出てからは母親の親類が営む海の家を手伝いながらも、高校では水泳部に所属している。日焼け跡が魅力的なツインテール美少女だが、女らしくないのを気にしていて、裕樹にもなかなか素直になれずにいる。処女。

三田村若菜
27歳。裕樹が高校時代に通っていた高校に勤める女教師だが、クラス担任になって初めての年に彼の自然な振る舞いに救われた思いとなり、2年前に再会してからは自然と恋人関係へ発展していく。しかし裕樹の抱えるトラウマもあって、極めて清い関係に留まっていることに不満を抱いている。処女。


【展開】

両親に若菜との交際を反対され夏休みというのもあって、裕樹はSNSのコミュニティで親しくなった叔母の響子が営む海の家へやって来る。遅れて姪の千夏とも再会し若菜もいかにも家出といった体で合流すると、裕樹は暫くの間同居させて欲しいと頼み込む。姉御肌らしく響子は即決で二人を受け入れたまでは良いが、4年前に奥田家を出る前に風呂を覗いていた裕樹に対し、興味本位で童貞を奪ったことを思い出しオンナの部分が目覚め始めたのを否定出来ずにいた。

そしてある晩一同で飲みに来た際に付き合って2年が経つのにキスから先に進んでいないと切実な若菜の訴えを聞くと、響子は責任の一端は自分にあると感じて裕樹にこの後ファッションホテルに行き、彼女を抱くように命令する。何とかベッドインにこぎ着けたものの、セックスに尻込みする裕樹を見て若菜は積極的に振る舞い、自ら騎乗位でペニスを受け入れる。流石の裕樹も処女にここまでさせては興奮しない訳がなく、正常位にさせるとキスをしながら濃厚な中出しをしてしまう。

突然とも思える響子からの提案の意図に気付いた若菜は裕樹に彼女も抱いて欲しいと伝えると、アパートの部屋に荷物を取りに行くタイミングが狙い時だと勇気付ける。叔母の部屋で後ろから抱き付いた裕樹は、若菜を絶頂へ導いた自信もあってか指で潮を吹くほどの快感を与えると、正常位で交わり中出しする。響子と再び仲良くなったものの若菜が黙っているはずもなく、ある晩彼女が夜這いを掛けたところを響子に見付かり修羅場となる。そこで裕樹は思わず、自分の言うことに絶対服従だと叫んでしまい…。翌朝裕樹は響子のアパートに若菜と三人でやって来ると、二人掛かりでの全身リップに身悶えつつも、騎乗位で交互に交わると初めは若菜、次は響子をイカせながら中出し情交に及ぶのだった。

しかし三人の関係に千夏が気付いてしまい、ある日の朝突然消息を断ってしまう。娘の気持ちをとっくに見抜いていた響子は、携帯のGPSを使って居場所を掴むと、若菜を連れて探しにいくと二人きりになる機会を与える。響子のアドバイス通り押し入れの奥で千夏を見付けるが、頑なな態度を見せられると、エッチに興味が無いなら我慢できるはずだと強気に迫る。瑞々しい乳房や飾り毛の少ない秘所を露わにされて千夏も感じないはずもなく、やっと素直になった彼女を正常位で抱くのであった。ある日裕樹はゴムボートに乗り彼女を沖へ誘うと、ひと気のない岩礁でイラマチオ同然に口腔を犯し、バックで秘穴を貫き彼女のM性を引き出していく。

こうして三人と緊密な関係となった裕樹は、以前から試してみたかったと彼女たちに際どい水着を着て海の家で接客して欲しいと頼み込む。中でも日焼けのコントラストが目立つ千夏には、眼帯ビキニという生地の少ないものを着させただけに客受けが良く、それが彼女の被虐性に火を付けたのもあってご褒美が欲しいとねだられる。そこでホテルのスイートを予約すると、わだかまりの残る千夏に対して母娘で仲直りのレズプレイをしなさいと命じる。若菜と共に相互絶頂を見届けると、全身リップやダブルパイズリで幸福に浸り、更に三人の秘穴に代わる代わる挿入していく。更に千夏と同じように若菜や響子の秘毛を剃り上げ、若菜、千夏、響子の順に中出しすると流石に裕樹も疲労困憊とばかりに倒れるが、三人から差し出された手を握り締め幸せを噛み締めるのであった。


【レビュー】

「夢の同棲生活」というシンプルな題名に加えて、あらすじの「かけおち」という要素から何かしら新しさを感じさせる…かと言うと、そこはやはり巽飛呂彦誘惑作品らしいいつものテイストである。20歳の大学生主人公が、恋人で高校時代の恩師と共に、兄嫁39歳とその娘の千夏(18歳)の元へかけおち同然にやって来る出だしは確かに新しさを感じさせはする。

但しヒロインの構成はやはりというか、巽飛呂彦作品を読んだことのある読者であれば、どこかで使われていたような…とすぐお分かりでなかろうか。ちょうど1年前に刊行された前作の「未亡人寮母・かおり」の人物年齢とほぼ一緒で、誘惑官能小説初心者向けという点からすれば、実にバランスの良い作品である。
【若菜】…おっとり天然系の巨乳美女教師(処女)
【響子】…海の家を営む姉御肌でモデル体型の若々しい熟女(未亡人)
【千夏】…日焼け跡の眩しい水泳部のツンデレ系美少女(処女)

本作でのポイントはヒロインの方から主人公を好きになってくれる「上げ膳据え膳」状態なのに加えて、過去に叔母によって童貞喪失を強いられたという点で、これが現在の恋人である先生には触れることさえ出来ずにいるという原因となっている。しかし叔母の主導により危機を乗り越えると叔母自身や密かに主人公を思っていた姪までも巻き込み、途中からは主人公が主導権を握って最後は四人全員で仲良く…というまとめ方はほぼお約束の範囲である。

その全員集合パートでは海の家を営む叔母だけに、年代の違う三人に水着を着せて一日限定の露出イベントまでやらせる主人公である。自信がなく性に奥手な彼が終盤ではここまで変化を遂げるのだが、三人の情交描写を見ると特に姪の千夏に対しては常に主従関係がはっきりしていることから、作者の描きたいのはここだったのかなと思われる。全体的には安定感が窺える作りであり、これで良いのかなと思わせる説得力を感じさせるので不思議である。
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tag : 大学生主人公 母娘丼 処女

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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