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甲野冬樹「美熟女と童貞 淫らに嫐られた夜」

甲野冬樹「美熟女と童貞 淫らに嫐られた夜」
(マドンナメイト文庫、2016年11月、表紙イラスト:大柴宗平)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

高校に通う圭吾はある日の下校途中に知り合って間もない美熟女・麗香に誘われ邸宅にやって来るが、浴室でシャワーを浴びている内に意識を失ってしまう。薬を盛られて軟禁生活を強いられた圭吾は女装させられ、麗香から倒錯に満ちた性的なお仕置きを受け続けるが、ある日衝撃の真実を告げられる。


【登場人物】

門脇圭吾
17~18歳くらい?の高校2年生。ペルー人の母親がいたがあることが原因で離婚し姉は母親に、圭吾は父親に引き取られている。下校途中の列車の中で麗香と出会い軽く会話を交わす程度だったが、ある日スペイン語を教えてと自宅に誘われる。中性的な容貌と華奢な身体付きで、性欲盛んな年頃の少年。

沢村麗香
30歳前後の誰でも振り返るほどの妖艶な魅力を放つ熟女。圭吾の降りる駅の二つ前の寂れた地域で周囲から浮いてみえるほど立派な邸宅に一人で住んでいる。両親は資産家で中学の時に死別し双子の妹と暮らしていたが、10年前に交通事故で亡くなっている。


【展開】

寒さを感じて目覚めた圭吾だったが見知らぬ邸宅の浴室に何故いるのか、更に肝心なことに自分が何者なのかすら分からず、屋敷の中を裸で歩き回りながらどうやら軟禁されていることに気付く。取り敢えず近くの部屋に入りタンスを物色して服を探すが、あいにく女性物の下着しかなく仕方なしにパンティを穿き、好奇心もあってブラジャーを身に着けようと悪戦苦闘していた所へ麗香がやって来る。彼女と話をしている内に自らの名前や知り合った経緯を思い出すが、彼女とエッチなことができると期待して勃起させてしまい、麗香からパンティ越しにペニスに触れられて呆気なく射精する。
下着泥棒には罰を与えないといけないとばかりにベランダに放り出された圭吾は、寒さのあまりしゃがんで用を足していると麗香から許しを得て室内に招かれるが、単にかじかんでいるだけにしては思うように手が動かせないことに疑問を抱く。次第に意識が朦朧とする中で麗香に命じられるまま顔面騎乗されて黄金聖水を飲まされ、馬乗りで童貞を失った圭吾は力を使い果たしたかのように眠ってしまう。

翌朝腕が動かせないために麗香に朝食を食べさせてもらう圭吾だったが突然腹痛に襲われ、更に腕の注射痕を見て彼女に恐怖を抱き抵抗するが、スタンガンを当てられ恭順せざるを得ないと諦める。用を足した後に浴室に連れて来られると、今度はバスチェアに寝かされて陰毛だけでなく腋毛や脛毛まで剃られてしまい、更に尻穴に指を入れられ腸内も綺麗にしたわと告げられる。部屋に戻り麗香のコーディネートによって女装させられた圭吾は妖しい倒錯感に思わずウットリとするが、四つん這いにさせられると股布をハサミで切り裂かれ、ペニバンで背後から貫かれながら手で射精に導かれる。

軟禁されてから三日目、生理用のナプキンを装着させられた圭吾は浴室でお漏らしするように強いられ彼女の変態振りにゾッとするが、身体を洗ってもらった後に全裸で二階の別室へ連れて来られる。薄暗い部屋の中でマスクを被りボンテージ姿の若い女と対面させられるが、莉愛と名乗る女は圭吾をタドロウと呼びながらいきなり口唇奉仕を始めてしまう。
麗香に捕らわれ調教されたのだと哀れむ間もなく、バックスタイルになった莉愛のアナルを貫かざるを得なくなるが、射精衝動に抗し切れずゴムの中に精を放つ。更に彼女のヴァージンも奪うことになり中出しするが、その瞬間莉愛の態度が一変する。麗香は薬が切れたのねと彼女の腕に注射を打つと、混乱する圭吾を寝室に連れていき同じように注射を打って眠らせてしまう。

翌朝目覚めた圭吾は夢精し濡れたパンティの気持ち悪さを感じるが、部屋に入って来た麗香が嬉しそうにパンティ越しに精液を啜るのを見ているしか術がなく、彼女が出掛けている間に四肢を拘束される。少しずつ腕の力が戻って来たせいか簡単に拘束が外れ、圭吾は二階の部屋を開けて回るが莉愛を見つけられず、その間に麗香が客人を連れて戻って来て何やら階下で物音がしたので寝室に戻る。
何故か婦人警官姿の麗香に疑問を抱きつつ圭吾は階下の部屋へ連れて来られると、目隠しとギャグホールを噛まされ縄で吊るされた熟女と対面させられる。ことも無げに新たなセックスの相手だと告げる麗香に圭吾は怒りを覚えるが、ひとまず言いなりになりハサミで服を切り裂かれていく熟女の乳房を見て興奮してしまう。そのプレイに飽きたのか麗香は圭吾にスタンガンを当てて失神させ熟女をベッドに縛り付けると、目覚めた圭吾に彼女と交わるように命じる。射精を迎えた瞬間熟女は何かを叫ぶが、圭吾はその言葉の抑揚に何処かで聞いたことがあると疑問を抱き始める。

毎朝欠かさずに顔面騎乗で黄金聖水を飲ませる麗香の変態プレイに合わせながらも反撃の機会を窺っていた圭吾だったが、再び彼女が買って来た服に身を包みウィッグを着けさせられてすっかり女の子にさせられる。ペニバンを付けた麗香はウットリしながら圭吾の女装姿を写真に納めた後、正常位でアナルを貫くとちんぐり返しにしてペニスを扱きながら女装した圭吾の顔面に精を浴びせてしまう。屈辱と共に一方では倒錯した悦びを感じて、圭吾はこのまま麗香に支配されるのもと良いかと考えるのであった。

そんな中ですっかり腕の力を取り戻していた圭吾は上手く麗香を騙し続けていた甲斐もあって、ある日の朝隙を見てこっそりスタンガンを盗み機会を窺う。麗香から嬉しそうに莉愛と熟女の二人が懐妊したと告げられ、圭吾は彼女たちが思い描いていた人物ならばと愕然とするが、甘える振りをしてシンクに麗香を押し付けるとスタンガンを使って気絶させる。麗香を拘束した後で二階の手近な部屋から開けて回ると、最初の部屋には意外な人物が瀕死の状態で見付かり、更に他の部屋には莉愛と熟女が拘束された姿で発見する。
二人の正体が予想した通りだったことや熟女から真相を聞いた圭吾は、目覚めた麗香と対峙し彼女の口からも理由を聞きたいと迫る。彼女の双子の妹の死と自分たちが関わっていたと知って圭吾は心を痛めるが、幼い時のことで自分にはどうしようもなかったと気を取り直し、これが僕の復讐だと告げてアナル未経験の麗香の穴に剛直を挿入する。始めこそ痛みを感じていた様子だったものの、次第に愉悦に浸りながら妹の名前を連呼する麗香を見てゴムの中で射精するが、そこへ莉愛と熟女がやって来る。妊娠の事実を知って開き直るかのように自分に甘える二人に戸惑いを隠せぬまま、押し倒された圭吾は麗香の目の前で手や口を使って二人に射精させられてしまう…。


【レビュー】


表紙イラストの通りウィッグを付けてボンテージ姿で拘束されているのが主人公の圭吾(高校2年生)だが、双子の妹を失ったメインヒロインの麗香(30歳前後)は彼女の死に圭吾たちが関わっているのを知った上で、用意周到に計画を練り彼を自分の屋敷に軟禁してしまう。作中にもあるように圭吾と麗香の背格好が似ているだけに、女装させてしまえば双子の妹にそっくりであり、そこに彼女を投影させた倒錯的な交わりがあるのはお約束と言えるだろう。

圭吾も両親の離婚により早くに母親と離れたせいもあってか年上好きで、だからこそ麗香から与えられる屈辱的な仕打ちにも意外なほどあっさりと受け入れている。しかし彼女の行動は常に復讐に裏打ちされているためか単に二人だけの甘々な展開になる筈もなく、麗香が圭吾に怪しい薬(睡眠薬や神経性のもの、強壮剤など)を使った主従関係であり、三十代の熟女や二十代の大学生を誘拐しあてがわせるという犯罪性の強い行為を平然としてしまう。従って圭吾の内面は早い時期から彼女に対する反抗心が芽生えているはずなのに、屈辱的な仕打ちを受ける度に陶酔してしまうのはちょっとちくはぐな描写のように感じた。

終盤で麗香の復讐の理由が明らかにされ、ここまでの流れは一種のサスペンスだったのだと分かるのだが、彼女の復讐であったのならば何処かしらで彼女の独白なりが有っても良かったとは思う。視点はほぼ圭吾からのものであり、彼が二人の女性との交わりを強いられる理由(とその関係性による背徳感)がモヤモヤとしているので、官能面での演出としてはやや物足りない。ならば麗香は二人の関係性に気付いていて、その行為の意味を知っているからこそ、復讐者としての視点で倒錯した悦びも描けたのではなかろうか。ちょっと勿体ない気がする。
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tag : 高校生主人公 童貞 デビュー作品

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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