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河里一伸「人妻マンション 快感売ります」

河里一伸「人妻マンション 快感売ります」
(フランス書院文庫、2016年10月、表紙イラスト:東克美)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

冴えない新卒営業マンの草太は試用期間中に一件も顧客が取れずにクビ寸前の状況だったが、ある日マンションの玄関で人妻の梓紗と出会い頭にぶつかったのをきっかけに、コミュニティで親しい人妻たちを紹介してもらうだけでなく、セックスレッスンと称して筆下ろしまでしてもらうことに。


【登場人物】

掛井草太
22歳。大学四年になって内定一つも取れない彼の為に、父の友人の妻が経営する「ラウンテ」の正社員になったものの、会社が取り扱うのは女性向けアダルト商品で男子社員は営業に回らねばならない。頼りなさげな痩身の青年で童貞。

桧野梓紗
33歳。5階建てのマンションの101号室に住む黒髪の似合う人妻で、公務員の夫はいるが子供を授かれずにセックスレスとなっている。男性経験は豊富で童貞の草太をリードしてレッスンを重ねていくが、草太自身は他の三人とは違い割り切った関係と思えず、曖昧な態度を見せる梓紗に悩みを深めていく。

汐見千里
30歳。ボブカットの茶色い髪型に小柄で、フレンドリーで好奇心旺盛な人妻。205号室の住人。一回り年上のエンジニアの夫は不在がちで、セックスレスとなっている。玩具を使ったプレイに興味があり、後腐れのない草太を呼び捨てにして気ままに関係を楽しんでいる。

三浦雪江
35歳。303号室の住人。地味な服装と伸ばした髪をシンプルに束ねており、自分を卑下していることもあってより落ち着いた印象を与えている。結婚して7年になるが、子供が出来ないことで関係がギクシャクして、ここ3年ほど手も触れていないらしい。

笹宮春菜
25歳。401号室の住人。結婚して間もなく会社の指示で夫がひと月の間北海道へ出張することになり、寂しさを覚え梓紗たちのコミュニティに入っている。男性経験は夫だけという初々しさもあってか、彼を喜ばせてあげたいという言葉に弱く草太にレッスンしてと求めることに。


【展開】

マンションの玄関で草太は梓紗と出会い頭にぶつかってしまい、鞄からアダルトグッズが顔を覗かせていたのをみて言い訳にしどろもどろになるが、当の梓紗から話し相手になってと部屋に招かれる。身の上話をすると何と彼女から契約を取れるように手助けをするだけでなく、性の手解きをしてあげるからと誘われ寝室に連れていかれ濃厚なキスを交わすと、口唇奉仕で射精に導かれる。指や舌で女体の神秘を味わせてもらい潮を吹かせるほどの快感を与えるとまずは騎乗位で、更にぎこちない腰遣いでの正常位と立て続けに中出し性交を体験してしまう。

梓紗からはコミュニティで知り合いの三人の人妻を顧客にしたら商品を買ってあげると焦らされるが、それでも草太にはセックスレッスンを施してくれてそれなりに格好が付くようになった矢先に人妻たちを紹介してもらう。最も脈ありな反応を見せたのは千里で部屋に招かれ、梓紗の助言通りに玩具を見せると試してみたいからと浴室に誘われる。梓紗とは違う女体の感触を味わってから草太はローターやバイブを使って千里をイカせると、本番前にとパイズリ奉仕を受けて美貌に精を放ち、更に後背位でしてと求められる。長く保てそうにないと草太が焦りを見せると、千里は風呂椅子に座るように命じて対面座位で快感をコントロールしながら同時絶頂を迎えるのだった。

数日後梓紗の部屋で成果報告をするが、自分より先にパイズリ体験をしたと聞くと彼女はパイズリしながらのフェラで射精させ、妖しい笑みを浮かべながら次は雪江が相応しいと隠れた性癖を教えてもらう。いざ雪江と逢ったもののどうも話が弾まないのをみて、草太からソフトSMに興味があるんですねと振ると、目隠ししてのプレイを所望される。服を脱がせながら愛撫し後ろ手に手錠を掛け、夫のベッドに四つん這いにさせローターを使って絶頂へ導きぺニスを挿入するが、自ら動かせようと目隠しを外して背面騎乗位に変える。一度中出しをすると草太は拘束も外して屈曲位で交わり、ソフトな言葉責めに遭わせながら二度目の絶頂へ駆け上がっていくのであった。

目隠しをされて梓紗に跨がられての性交に及んでいた草太は、このまま順調に顧客を増やしていけば彼女とのレッスンも終わってしまうと複雑な感情を抱くが、何故か春菜の攻略法は教えてくれずにいた。早速春菜と話をするがあからさまに興味が無さそうでズコズコと梓紗の部屋に戻ると、彼女は仕方ないわねとばかりに春菜を呼び寄せる。上手く説得された様子で寝室から現れた若妻のベビードール姿を披露させられ、草太は旦那を喜ばせたいならとセクシー下着とガーターを付けさせ、あからさまにズボンの前を膨らませてしまう。
それを見た春菜から口唇奉仕の仕方を教えて欲しいと求められ、草太は何も知らない若妻に上書きしていくことに感動を覚えながらパイズリ奉仕で射精し、身体を横たわらせてこれはレッスンだと半ば強引にぺニスを挿入する。しかし快楽に任せて勝手にいくのは彼女の為にならぬと思い直し騎乗位にさせると、恥じらう春菜が自ら動くように仕向け、フィニッシュは四つん這いにして中出ししてしまう。

こうして春菜、最後に梓紗と四件の顧客を獲得した草太は引き続き正社員として働けるようになり、何とか自力で顧客を増やしていけるところまで成長する。子供たちが家にいる夏休みが終わり久し振りに梓紗の部屋に招かれると、そこには彼女だけでなく千里や雪江も待ち構えていた。上がり性の紹介客の為に集まったらしいが、商談が終わったら…と思わせ振りな人妻たちを見て、草太も期待せずにはいられない。


【レビュー】

フランス書院の美少女文庫や黒本(フランス書院文庫)で根強い人気を誇る作者の最新刊は竹書房ラブロマン文庫からの刊行となっており、ここ最近はハーレム主体ながらも催眠や強迫ものといった心理的な凌辱を書いていただけに、別レーベルにて心機一転し誘惑人妻ものに回帰という趣を感じさせる。但し本作は人妻を攻略してハーレムというところまでには至らず、草食な主人公が熟女たちの手解きを受けるという今時らしいシンプルな作りである。

内定をなかなか貰えず父の友人の妻が経営する女性向け商品を販売する会社にやっと入社できた主人公だが、まだ試用期間にも関わらず顧客ゼロで早くもクビ寸前の崖っぷちに立たされる。そんなある日マンションの玄関で人妻の梓紗と出会い頭にぶつかり話をしたのをきっかけに、彼女のコミュニティの友人である人妻たちを紹介すると提案を受け、更には梓紗自身が性の手解きをしてくれるというオプション付きである。

梓紗によって三人の人妻を紹介され、好奇心旺盛な若妻・千里、地味な熟妻雪江、新妻・春菜と次々に関係していく。千里には売り物の玩具を使い、雪江には目隠しや手錠を使ったソフトSMでの性交、新婚ほやほやの春菜へは旦那を喜ばせるためにエッチな振る舞いを教えてあげるという三者三様の攻略法で、それでも梓紗がヒントを出すという辺りは、やはり今時らしい官能ロマン作品なのかもしれない。

ヒロインはみな人妻なだけに旦那さんの存在が窺えても良いのだが、熟女たちに癒しを与えることに徹する主人公なだけに夫と比べて自分の方が良いでしょうとわざわざ告げる愚は犯さないし、一応は初めての相手の梓紗に惚れているのもあってストレートな流れではある。残念ながら彼女の本心はいかばかりかがあまり窺えないものの、童貞だった草食青年がこれだけ美味しい思いをすればもう十分だよねという気もしなくはない。シンプルで分かりやすい誘惑路線ならば、黒本よりはラブロマン文庫の方がというのも頷ける印象である。
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tag : 社会人主人公 童貞 熟女限定

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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