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榊原澪央「全員服従 先生の奥さんと三姉妹」

榊原澪央「全員服従 先生の奥さんと三姉妹」
(フランス書院文庫、2016年9月、表紙イラスト:赤尾真代)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

万引きの冤罪を着せられ、過ちを頑として認めようとしない学校の姿勢に腹を立てた卓也は、学年主任である石田の家を訪ねて妻の幸乃を犯してしまう。しかし実はその前に濡れ衣を着せた張本人である石田の次女の沙也香をモノにしており、二人に逆恨みを晴らそうと凌辱を繰り返す内に、長女の今日子と三女の葉月をも巻き込んでいく。


【登場人物】

塩崎卓也
17歳。M学園の高等部の2年生?成績不振の落ちこぼれで、万引きをした生徒会長の罪を沙也香に押し付けられてしまう。友人の父から入手したビデオから真犯人が分かるが、名誉を守るために金で沈黙させ退学は撤回せずに済ませようとした校長の態度に腹を立て、学年主任の石田と娘の沙也香に復讐を誓う。キャバクラでバイトしているせいか、女性経験は豊富らしい。

石田幸乃
30代後半~40代?M学園の創始者の孫に当たる石田との間に三人の娘がおり、幸乃自身は専業主婦。貞淑で派手な服装は好まない割にIカップの熟れた身体付きを隠せずにいるが、教育熱心な夫は系列校に行ったり来たりの生活が多く不在がち。

石田今日子
20歳。三姉妹の長女でB大学に通い、チアリーダー部に所属している。引き締まった身体に相反してGカップで豊かなバストや、張り出したヒップが魅力的な美女。見た目が爽やかな大学生と付き合っているが、負けず嫌いの一方でどうやら被虐願望を持っている様子。

石田沙也香
17歳。三姉妹の次女でM学園の高等部の2年生で成績優秀で、生徒会副会長を務めている。恋人である生徒会長の万引きを見て、咄嗟に庇おうと卓也に濡れ衣を着せたが、真実が分かり彼に恨みを買うことに。長い髪を母から譲ってもらったバレットで留めている。Gカップ。性体験はそれなりにある。

石田葉月
16歳。三姉妹の三女で今年M学園に入学したばかり。Hカップと三姉妹のなかでは最もバストが実っているが、内向的な文学少女で男性経験はない。


【展開】

卓也は電気機器の点検と偽り白昼の石田家に入ることに成功すると、幸乃を後ろ手に縛り万引きの濡れ衣を沙也香に着せられた事実をタブレットを使って説明し、ジワジワと追い込んでいくと露わになった淫裂をいやらしいと評しながらペニスを挿入する。中出しか口内射精かの二択を迫りイラマチオ同然に精液を飲ませると、更に幸乃を追い込もうと沙也香をモノにした時の映像を見せる。

その三日前に下校中の沙也香を待ち伏せしていた卓也は、万引きの濡れ衣を着せられたことを話し、生徒会長とともに破滅させられたくないのならとラブホテルに向かい勝負を持ち掛ける。手扱きや口唇奉仕で卓也が先に達したら許すという内容だが、手練れの少年に彼女の拙い奉仕が通じる訳もなく、正常位で中出しされ卒業までセフレになることを誓わせられてしまう…。とその映像を見せられた幸乃は自ら身代わりを申し出るが、狡猾な卓也はいつの間にか幸乃の携帯を使って沙也香を呼び付け、母娘で対面させ二人とも奴隷にするのだった。

日中やることのない卓也は頻繁に石田家に入り浸り、沙也香の見ている前で既に開発済みの幸乃と肛内性交を披露するが、そんななか沙也香が休校日の代休を取ったことから、卓也は生徒会長を石田家に呼び寄せようと悪企みを思い付く。沙也香の部屋で幸乃に誘惑させ会長が発情したところで、キャミソール姿の沙也香を部屋に通すと会長は貪るようにセックスを求めて来る。しかし彼に抱かれても全く感じない身体に沙也香は思わず涙を浮かべ、会長は怖じ気付いて逃げ帰ると、卓也は賭けに勝ったとばかりに彼女のアナル処女を奪ってしまう。

石田家に盗聴機を仕掛けていた卓也は、長女の今日子が妹に探りを入れているのを知り、ある日の日中に沙也香だけでなく母まで体調が悪いというメールを今日子に送信する。リビングで卓也が沙也香と交わっている最中に負けず嫌いの今日子が戻るのを見ると挑発し、先に絶頂した方が負けという勝負を挑ませる。今日子は積極的に卓也の乳首を舐めながら手扱きしたり、パイズリフェラで絶頂間際に追い込むが時間切れに。そして卓也のターンになり巨根で貫いてあっさりとイかせると立ちバックのままアナル処女まで奪い、両親の寝室のベッドに縛られ玩具責めにされていた幸乃に牝奴隷になったと報告させる。

週末になる度に帰宅する石田は妻から醸し出される淫らさや二人の娘の様子がおかしいと不審を抱き、三女の葉月の部屋にやって来て何かあったかと問い質す。そんなやり取りを聞いた卓也は葉月をも巻き込むことになるが、生真面目少女を脅して椅子に縛ってリビングのクローゼットに押し込むと、帰宅した今日子と沙也香を競い合わせるようにスパンキングしながら二人の後ろの穴に交互に挿入して絶頂に導く。更に双頭バイブで二人を繋ぐと互いに貪るように腰をくねらせ、そこでクローゼットのドアを開けて葉月と姉たちを対面させ、快感に悶える姉たちの前で葉月の処女を奪ってしまう。

数日後今日子と沙也香の口からもう卓也とは離れることができないと聞かされ、卓也に抱かれながらも幸乃はまだ堕ちぬと決意するが、そこへ葉月が首輪を付けて今日子に引かれながらやって来る。既に葉月も前後の穴は開発済みと聞かされて幸乃も理性が崩壊し、卓也に甘えるようにして浴室で行為の続きを始める。そこへ石田が帰宅し怒声をあげながら浴室にやって来るが、幸乃は男として全て卓也が優れていると見せ付けるかのように悦びを声にする。呆然として立ち去る石田をよそに幸乃は卓也と、三姉妹は女同士で快感を貪るのだった。


【レビュー】

誘惑作品、凌辱作品を問わず、最近のフランス書院文庫の編集の方向性が「ヒロインの多人数化」であることは間違いなく、例えば2016年9月刊では短編集を除いた5作品の内、4作品がヒロイン4人で統一されている(あとの1作品だけヒロイン3人)。この内3作品は既にレビュー済みで本作が4作品目となるが、やはり「ヒロイン4人は多過ぎ」である。本作では一応母親の幸乃がメイン格であろうが、他には次女の沙也香、長女の今日子で全体の9割方を占めており、三女の葉月は単に処女要員というくらい影が薄い存在だった。ならば沙也香を処女にしても良かったと思うくらい、取って付けた感じが否めなかったのである。

本作も第1章のところから悪魔主人公による凌辱に次ぐ凌辱のオンパレードで、まさに「フランス書院文庫式」の悪魔主人公ものである。一昔前の黒本作品に比べると暴力や痛みを伴う描写は影を潜めてはいるが、持ち前の巨根を使えば、まるで暗示に掛かったようにヒロインたちが次々と堕ちていくのは、この作者に限らず得意とするパターンなのであろうか。

沙也香のパートでは、生徒会長を使った彼女との性交描写もあり、やはり主人公に比べると彼のは物足りないという流れである。対して長女の今日子にも彼氏がいるが、どちらかというと負けず嫌いな彼女の被虐性を引き出す方がメインである。従ってたった十数ページしか見せ場が無く葉月の設定を使いこなせていないのなら、沙也香が処女で今日子に彼氏がいて主人公に濡れ衣を着せる方がしっくり来たのではと思うのだが…。
母親の幸乃は最後まで娘の身代わりを主張するが、なかなか堕ちないだけに娘たちのパートの時は夫婦の寝室に拘束されていて、案外出番は多くない。タブレットを使ったIT機器で娘たちの乱れっぷりを撮影して、後で彼女に見せてジワジワと恥辱を与えていくのは時代の進化の賜物ではあるのかもしれないが、物足りなさを抱いた次第である。




7月にデビューした一柳和也さんの「完全支配 彼女の母、彼女の姉、先生の奥さんを…」を以前にレビューしましたが、こちらも実にフランス書院文庫らしい流れですね。終盤にヒロインたちの旦那たちが浮気をしていて、それで溜飲を下げるというところまで実にそっくりです。







実は本作を購入したのはちょっとした興味がありまして…。作者の榊原澪央氏のヒロインの言い回しがちょっと独特なんですよね。

「ひっ、ひあああ、ああああん」
「あっ、いやっ、あああっ」
「ひああああ、イク、イクうううううううう」

「全員服従」より



あくまでも噂の域を出ませんが、竹書房ラブロマン文庫で誘惑作品を多数出されている方もこうした言い回しを多用なさっているらしく…。

前にKindle Unlimitedでお二方の作品を試しに数冊購入して、「ああん(あああん)」で全文検索を掛けたところ、榊原氏もその方も100箇所を超えていましたね。そうか榊原澪央名義はその方の別名義と考えれば、年イチペースの寡作なのも…まぁこれは私の仮説なのでご容赦ください(苦笑)






そういえば2016年10月デビューの新人さんですが、ヒロイン5人とはどれだけ欲張りな主人公くんなんだと(苦笑)ただ5人と次々に交わるだけでは中弛みしますから、何かしら工夫はなされているのかなと期待していますが…どうでしょうね。


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tag : 高校生主人公 母娘丼 姉妹丼 処女

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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