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青橋由高「年の差のある七つの姦係」

青橋由高「年の差のある七つの姦係」
(フランス書院文庫、2016年8月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。
本作も短編集につき、いつもとは形式を変更します。

作品紹介(公式ホームページ)






【レビュー】

2014年に刊行された『七人のおいしい人妻』に続く短編集で、『特選小説』誌(綜合図書)で掲載された5話に大幅加筆を行った上で、書き下ろし2話を追加して再構成されている。因みに書き下ろしは第4話と第6話である。既に『特選小説』では20を超える作品を寄稿なさっているだけに、「美少女文庫の『メイドの人』」とはまた異なる一面を見せ、根強い人気を誇っている作者である。


「年の差」と言えば男性が年上で若いヒロインと結ばれる印象が強いが本作では第1話と第2話がそれに当たり、残りは青橋由高作品らしく普段は大人しく優しい青年(少年)が情交においては荒々しさを時折見せるというお馴染みの主人公像である。

本作も『七人の~』と同様に各作品同士でリンクさせる形だが、第1話→第2話→第3話…というように登場人物同士に何らかの繋がりを持たせたリレー形式となっており、リンクさせるために加筆した部分が何とも興味深いところである。個人的には書き下ろしで明らかに他話に比べて分量の多い第4話、それから美少女文庫の他作品に似たテイストの第6話が書き下ろしということもあって、『特選小説』の読者層を敢えて意識しないトライアル振りが良かったと思う。


【概略】


第一話 小悪魔な義娘←→父 世界でいちばん危ない禁忌
(『義理の娘 甘すぎる誘惑』より)

再婚相手の妻を亡くした会社員の清彦は、彼女の連れ子である風花から寄せられる好意をそれとなくかわしていたのだが、妻との結婚記念日の晩に風花に背中を流してあげると誘われ熟れた乳肉を密着させられて理性が崩壊し…。


第二話 女子大生の姪←→叔父 禁断ヌードモデル志願
(『義理の姪』より)

独身のまま40代を迎えたイラストレーターの誠司は通い妻同然に入り浸る姪の江麻の身を案じていたが、元より叔父一筋の彼女の方が一枚上手で甘え方を熟知するだけになし崩しに関係を結んでしまい…。


第三話 憧れの美叔母←→甥 帰郷、再会、そして…
(『憧れの美叔母』より)

大学進学で上京した伸二は初めて故郷へ帰省するが叔母の冬美に出迎えられて帰宅すると、何と両親が旅行に出掛けるという話に。憧れの美しい叔母とサシで酒を飲み交わす内に、伸二は想いを叶えようと冬美の弱いところを突いて告白すると…。


第四話 美しすぎる兄嫁←→弟 義姉さんは僕だけの「アイドル」
(書き下ろし)

大学院生の祐一は面倒見の良い義兄夫妻の元で同居生活をしていたが、友人から叔母の拓海が過去にグラビアの仕事をしていると知り、際どい格好をした彼女をオカズにしてオナニーをしてしまう。それを知った拓海は祐一に夫には過去を明かさない代わりに、自分を抱いて欲しいと誘う…。


第五話 バイト先の人妻←→大学生 セーターの下に眠る垂涎女体
(『人妻セーター』より)

スーパーでバイトする大学生の俊平はバイト先で働く百恵に惹かれており、手先の器用さを活かしてセーターを編んでいた時に意気投合し仲を深めていく。夫の浮気に気付いた百恵も俊平と親密になり、夫のいる前で俊平のためにセーターを編むように。


第六話 フェロモン未亡人←→僕 初体験ブティックへようこそ
(書き下ろし)

高校3年生になっても男らしくならない身体付きにがっかりしていた雅臣は文化祭の出し物で女装することになるが、クラスメイトの叔母の初音に引き合わせられ衣装合わせを始める。初音の胸の谷間をチラ見しつ勃起した雅臣に対し、女装少年に倒錯した感情を抱いた初音は高ぶりを鎮めてあげるからと手を差しのべると…。


第七話 シングルマザー←→家庭教師 おんなの素顔を暴かれて
(『シングルマザー』より)

妻子ある男性と不倫関係に陥りひとり娘を育てている志帆は、娘の家庭教師としてかつてお隣さんだった俊介に依頼する。彼のお陰で娘の成績が上がったものの、母親ふたりの生活でやっとというなかで俊介に報酬アップは望めそうにないが、当の俊介は憧れの志帆に逢えればそれで良いと減額を希望し…。


【作品間リンク】

第1話の風花と第2話の江麻が友人。共通の友人が振った相手が第3話の伸二(冬美が好きなのを明かさずにいて振られた)。
伸二は養子(長男なのに二が付くのは…?とは気にしていなかったらしい)で別れた兄が第4話の祐一。祐一が好きな拓海のパート仲間が第5話の百恵。
百恵が好きになった俊平の実弟が第6話の雅臣で、初音の店で働いているのが第7話の志帆。終盤で俊介に告白する志帆の娘が「魔法の薬」(精力剤)をもらってきた相手が第1話の風花という繋がりです。
第4話と第6話が書き下ろしで互いにリンクさせるための作品として、また各作品の終盤では次の話に繋げるために加筆した箇所が見られます。

※第2話の誠司の名字が「松永」、第3話の主人公が「伸二」、第4話の主人公が「祐一」なのはある業界繋がり?と考えたのは私だけでしょうか…(苦笑)


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
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年の差のある七つの姦係(著:青橋由高、フランス書院文庫)

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年の差のある七つの姦係(著:青橋由高、フランス書院文庫)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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