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高竜也「熟れすぎた果実 兄嫁、そして実姉と…」

高竜也「熟れすぎた果実 兄嫁、そして実姉と…」
(フランス書院文庫、2007年2月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

病に倒れ不自由な義父の介護で疲れを抱えている由紀子は、ある日リビングでうたた寝していると義弟の亮次に悪戯されていることに気付く。夫の不在のなか性的飢餓を抱いた彼女は大人のやり方で亮次から手を出すように仕向け関係を深めるが、彼の実姉の理絵が気付き競い合うように。

【登場人物】

柏木亮次
17歳の高校2年生。証券業界の風雲児として著名な61歳の父親と兄嫁の由紀子、実姉の理絵の4人で都内郊外で暮らしている。父が1年前に脳梗塞で倒れて以来、兄嫁の由紀子の介護を受けているのを見ていたが…。童貞。

柏木由紀子
30歳。同い年の亮次の兄と結婚し、現在は61歳になる義父の介護をしながら海外赴任中の夫と離れて暮らしている。子供はいない。男性経験は亮次の兄だけの様子だが熟れた身体を持て余し、義父の介護を押し付けられているストレスを解消しようと、亮次との性交に溺れていく。

柏木理絵
28歳。亮次の実姉で大学を出てから、ワインの輸入代行販売の会社を立ち上げている。かつて年上男と不倫の末に男漁りに走っていたが、社会人になってからはキッパリと男を絶っている。亮次を溺愛し、かつては年上女に遊ばれていた彼を身を挺して取り返した過去がある。

【展開】

扶助を受けるのを口実に義父からセクハラ紛いのことをされていた由紀子は、ある日リビングでうたた寝していると人の気配を感じて目覚める。室内に漂う精液の匂いから亮次かもと疑うが、既に彼が部屋にこもっていて確証を持てない。そこで夕方に亮次からワインを飲むように勧められ、酔ったふりをして反応を試めそうと誘いに乗るが、思いの外酔ってしまい寝室に運ばれ着替えを手伝ってもらう。ぼんやりとした中で身体に触れられているのを感じた由紀子だったが、勃起を握らされて反対の手で迸りを受け止めさせられるまで身動き一つ取れずにいるのだった。

翌日義父との話の流れで宿泊旅行に誘われた由紀子は本屋でガイドブックを探していると、亮次が立ち読みしているのを見掛け亮次に声を掛けて旅行に同行して欲しいと頼む。その晩は義父の勧めでワインを飲まされ亮次が寝室に来るはずと狸寝入りしていると、何と義父が現れて太ももにまで手を這わされて寝返りを打ち追い払うが、それでも秘所が潤い始めてしまう。起きる間もなく今度は亮次がやって来てパンティ越しに秘所に触られては黙っている訳にもいかず注意すると、素直に部屋に帰ろうとする義弟が哀れに感じてオナニーの手伝いをと提案するが、亮次に秘所を見せる羽目になり淫核にタッチされながら共に絶頂してしまう。

四日後に熱海に三泊四日の旅行に出た由紀子は、義父が順調に回復に向かっているのを見て安心し、焼酎を口にして寝入ったのを確認してベッドに入る。予想した通り亮次がやって来て誘われると渋々という体を演じながらも、秘所を露わにさせられてクンニまでされて絶頂に達すると、由紀子も返礼とばかりに口唇奉仕で射精に導く。一度温泉で汗を流してから由紀子は缶ビールを飲み、酔った勢いで亮次の口からセックスしたいと言わせると、初めてだからと騎乗位で繋がるのだった。

翌晩も亮次が義父に睡眠薬を勧めたのを見た由紀子は亮次の誘いに乗るが、理絵から電話が入り先に温泉に向かう。そして亮次がやって来て理絵が帰国して同居生活を再開すると聞くと何処かでけじめを付けないといけないと諭すが、浴場でしたいのねと早合点しながらも岩に手を付いて後背位で受け入れて中出し性交をして快感へひた走る。

理絵との同居生活により頻繁に交わる機会が無くなった亮次がある日父と姉に睡眠薬を仕込み、由紀子は不安を抱きながらも寝室でセックスに応じるが、そんな亮次の悪事に理絵が気付かぬ訳もなく二人の密会が露呈してしまう。正面から衝突することなく自ら犠牲となる選択を取った理絵は、父の療養に由紀子が同行するように手回しをし、亮次には好きなサッカーチームの試合観戦を口実にホテルの部屋を予約する。酔って振ら付いたふりをして亮次から手を出すように仕向けると、遠回しに兄嫁との関係を断つように諭して弟に身を委ねるのだった。

こうして理絵の目論見は成功したかに見えたが、若い亮次に取っては抱ける女が二人になっただけに過ぎず、アナルセックスまで体験すると再び理絵に睡眠薬を仕込もうとする。二人の関係が切れていないことを知った理絵は由紀子に鉄槌を下そうと考え、父が由紀子に寄せる好意を利用して彼女にもその気があるみたいと唆し、亮次には家族には内緒でホテルに外泊しようと誘う。そして亮次に抱かれて深夜を迎えた理絵の元に、家政婦から父の急逝の知らせを受け…。

父の法要を済ませると由紀子は夫の仕事をサポートしようと海外へ移住することを選び、罪悪感に囚われたままの理絵も取引先のフランス人男性のプロポーズを受け入れて日本を離れる決意を固める。一人柏木家に残された亮次は、ある晩かつて乳母だった家政婦の部屋を訪ねて赤ん坊のように乳房に甘え、これから起こりそうな出来事に期待を抱くのだった。

【レビュー】

誘惑的な要素が多い作品だが、ヒロインである兄嫁の由紀子の義父が病に倒れたとはいえ回復傾向にあり、直接的な絡みは少ないものの背徳的な雰囲気づくりに一役買っている点が特徴である。終盤で一捻りした展開により急逝するのもまた高竜也作品らしく、天命と言ってしまえばまぁそうだなという印象である。

とは言え由紀子や主人公の実姉である理絵からすれば肉親なだけにそう簡単に割り切れるはずもなく、介護を口実に押し付けられた印象の前者に取ってはストレスからの一時しのぎとして、血の繋がりのある後者に取っては無意識のなかでの弟への溺愛ぶりから主人公と関係を持っているだけに良心の呵責に堪えかねて別離を選択する現実的な結末である。
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tag : 高校生主人公 童貞

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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