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黒沢淳「秘書室【三姉妹奴隷・女社長奴隷】」

黒沢淳「秘書室【三姉妹奴隷・女社長奴隷】」
(フランス書院文庫、2010年3月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

かつて出世頭として期待されていた倉橋は、前専務の娘の美樹に勝手に付きまとったあげくに凌辱しようとして左遷される。そして5年が経ち新社長に就任した緋紗絵に呼び戻されるが、倉橋の鬱屈した思いは美樹の結婚により増長しており、回りの女たちを堕としてやろうと決意する。

【登場人物】

倉橋恭介
35歳の独身男。ジュネス化粧品の秘書室長で社長専属の秘書。社内でも出世頭だったが、5年前に美樹に恋して手を出そうとしたために海外工場へ左遷させられていた。緋紗絵の社長就任に伴い、実績を買われて呼び戻されている。美樹に対する感情は今も変わっていない。典型的なサディストで海外赴任時に独自の媚薬を作り、美樹に復讐しようとしていた。外見は長身のイケメンだが、完璧な容姿と悪魔のように射るような視線に美樹は恐怖を覚えていた。

富島緋紗絵
38歳。元は女優兼モデルとして活躍していたが、コスメ関連の会社を立ち上げて化粧品会社の創業者社長と結婚。彼の急死にともなって二代目社長に就任している。社内の重役たちとは上手くいっていないらしく、恭介を使って自分流の改革を進めようとするのだが…。Jカップで巨臀の熟れた未亡人。

水原美樹
27歳。亡くなった時任前専務のひとり娘で、水原専務の長男と2年前に結婚し、秘書として働いている。大学院に通っていた時に倉橋から一方的に迫られ、ストーキングの末に凌辱未遂に遭っている。母方には外国人の血が混ざっており、透き通るほどの白肌に綺麗な双眸で、Eカップのバランスの良い身体付き。

篠宮由梨
26歳。水原専務のひとり娘で元から年上願望が強く、二回り歳上の篠宮部長と結婚したばかり。フランス語に堪能な実務派の秘書。義姉に当たる美樹や義姉に当たる桜子に対しては秘かにライバル心を抱くが、社長夫人の緋紗絵に対しては会社を乗っ取られたとの思いが強く、倉橋に利用される。乳房の大きさは美樹と同じくらい。

篠宮桜子
22歳。篠宮部長の腹違いの妹で独身、受付担当の秘書。美少女といった趣で細身の割には、乳房だけは大きくGカップとアンバランスなところが魅力。結婚して間もない兄が浮気をしていて、更に会社の裏金を横領している事実を倉橋に掴まれ、凌辱されてしまう。


【展開】

海外工場の副主任として左遷させられていた倉橋は、夫の急死に伴って社長に就いた緋紗絵に呼び戻され、わざわざ土曜日にも関わらず社長室で出迎えを受ける。緋紗絵が水原専務一派を排除したいとの思いで自分を手駒にしようとしているのを知り、倉橋はただ利用されるだけでは済まないとばかりに秘書室長に就任して間もなく、帰社する途中のリムジンの車内で緋紗絵を誘惑する。予め飲み物に仕込んだ酩酊薬の効果で緋紗絵が倉橋の股間に触れて来たのを確かめると、喉奥まで奉仕させながら秘所がびしょ濡れなのをなじりながら口内射精する。
そして社長室に戻りクスリの効き目で呂律が回らないほどになった緋紗絵に対し、倉橋は肥大した乳突起を散々弄り抜いてから後ろ手に縛ってバックから巨根を貫く。二度目の射精だけで収まる訳もなく、更にもう一度精を注ぎ込むが、倉橋は社長室と秘書室を繋ぐ窓から灯りが漏れているのを見付け、立ち去る人影を追うと桜子だと気付き自ら罠に飛び込んでくれたとほくそ笑むのだった。

社長室での情事を覗いてから一週間後桜子は美樹にだけはと倉橋の行状を打ち明けるが、その週末に美樹は役員と同行し九州へ出張しなくてはならない。倉橋は美樹の態度から桜子から話を聞いたと察し、彼女が不在の折りを狙って資料室で会議の準備をする桜子に声を掛ける。恥ずかしいことを見られたから桜子も同じことを見せてと迫り、切り札とばかりに兄の篠宮部長が由梨に隠れて浮気していたり、裏金を横領していたという事実を突き付ける。
倉橋と共に興信所の社員と話を聞いた桜子は不安を抱くが、彼が仕込んだ催眠薬で眠らされ自宅マンションに連れ込まれてしまう。倉橋は塗り込まれた媚薬の効果で乳房や秘所を弄り回し、桜子に水原専務一派の一掃と美樹への復讐が目的だと告げるが、当の彼女からセフレではなく恋人にしてと懇願される。端からそのつもりはない倉橋は桜子の口唇に一発、処女穴へも体位を変えながら交わり最後は駅弁で二発目を放ち気絶させるほどの快楽を与える。

十一月に入り社の屋上で桜子が倉橋と抱き合っているのを見た由梨は、義妹が直前にお見合い話を断ったのもあり怒り心頭となるが、倉橋は飄々として夕方になったら説明するからとかわしてしまう。美樹も同席すると桜子から聞いた倉橋は事前の準備を怠らず、秘書室に戻ると内鍵を掛けて美樹と由梨にはクスリを仕込み、更に会議室を盗撮出来るようにカメラを立ち上げてから話を始める。クスリが効くまでの時間稼ぎをしている間に美樹と由梨に攻撃を受けるものの、倉橋は効き目で動けなくなった二人の自由を奪うと由梨の身体を嬲り始め、美樹に貞操を奪われたくなければ自分に愛の言葉をと要求する。
次第に美樹が酩酊し始めると、倉橋は桜子に服を脱がせて秘所を露わにし眠らないようにクンニしろと命じる。一方義姉にはもう期待できないと絶望に陥った由梨は四つん這いで倉橋に貫かれただけでトランス状態に陥り、中出しを受けると失神してしまう。意識を取り戻した美樹は、椅子に縛られたまま由梨の元へ移動し慰めようとするが既にラリってる状態で、そんな美樹を見て倉橋は別の媚薬を用意すると剥き出しの秘所に薬を塗り込む。美樹は犯される由梨や桜子を見て悶々としていたが、倉橋はマーキングだと告げて砲身を美樹の美貌に向けると、大量の精を浴びせるのであった。

盗撮していた淫らな画像をネタに美樹を脅し、社内の至るところで由梨と桜子を抱くが、当の二人の牝奴隷たちから美樹だけお預けのはズルいと不満を突き付けられ、ならば恥辱を与える機会をとバイブ付きの下着を美樹に穿かせたまま会議に参加させる。昼休みにトイレに行かせてもらっていなかっただけに、会議の最中にお漏らししてしまった美樹は慌ててトイレへ駆け込もうとするが、そこまでの間に複数の社員に行状を見られてしまいフラフラになったところを倉橋に確保される。
地下に停めた車の中で口移しに睡眠薬を仕込まれた美樹が目を覚ますと会議室におり、既に午前0時を迎えた中で何と夫が全裸で椅子に拘束され、更にペニスはたぎらせたままの状況に混乱を隠せない。そして倉橋が緋紗絵たちを連れて現れるが、既にクスリで催淫状況に陥っている緋紗絵が有無を言わさずに夫に跨がりセックスを始めてしまう。由梨と桜子も夫に絡み付くのを見た美樹は、倉橋の身勝手な論理に反論する間も与えられず巨根で貫かれ中出しされるが、二度目とばかりに口唇奉仕を求められる。夫は桜子の次に実妹の由梨との性交を強いられている中で、倉橋からは後ろの穴をローションで解されペニスを挿入されると初めてにも関わらずその倒錯した状況で絶頂を迎えてしまう。

そして翌春になり水原専務を解任し会社は緋紗絵のものとなったが、実権は倉橋が握り相変わらずクスリを使った性交を繰り返していた。水原の息子と離婚した美樹は会社を辞められるはずもなく、緋紗絵や由梨から激しい嫉妬を受けながらも奴隷の一員として奉仕を求められる。異国のリゾートホテルでさながら王のように振る舞う倉橋は、美樹を嫉妬させようと若い秘書を仲間に入れるからとお披露目する。美樹は若い娘や緋紗絵たちになんか負けないという気持ちが沸き上がるのを感じながら、倉橋に後ろの穴を貫かれるのであった。


【レビュー】

いわゆる巨根主義を地でいく主人公の倉橋が左遷の憂き目に遭ったものの、元はいうと専務の娘である美樹に手を出したのが原因で、相手の気持ちなど一切考えずに迫ったのだから自業自得といえばそれまでと言えるだろう。そんな彼が5年の時を経て社長に就任した緋紗絵により本社の秘書室長として呼び戻されているが、彼女に取っては社内を牛耳る別の専務一派の力に対抗する必要があってのこと。主人公もそれを熟知した上で、初めに狙われるのがこの女社長である。

本作の特徴としては主人公の巨根という要素は、ヒロインたちに口唇奉仕させる時に嘔吐く(えずく)ほどのいう描写に使われるが、何よりも目立つのはほぼ全編に渡って彼が調合した酩酊薬や睡眠薬などのいわゆる「クスリ」の類いを使ったヒロインたちの乱れっぷりが多用されている点である。緋紗絵の段階からアクセル全開で描写を繰り返しているせいもあって、巨根でイケメンなはずなのにクスリに頼りきりの主人公が単に卑怯にしか思えず個人的な好みに沿わないので、「そうなんだ」という感想を抱いた次第である。

題名にあるように「女社長」と「三姉妹」に関して別々にしているのは、社長夫人として亡き夫の後を継いだ緋紗絵と、義理の三姉妹に当たる美樹・由梨・桜子との間に確執があり、特に社内で実務を執る専務の愛娘の由梨にその思いは強く主人公に上手く利用されることになる。 彼女の夫の妹に当たるのが桜子で主人公と緋紗絵の性交を見てしまい「クスリ」を使った交わりであっという間に奴隷と化し、そんな義妹の淫らな様子に不審を抱いた由梨も巻き込まれ、美樹も縛られたまま主人公に犯されるのを見守るしかない状態にされてしまう。

そして美樹の全てを奪うための儀式として彼女の夫で専務の息子でもある男の目の前で主人公は彼女を抱くだけでなく、美樹の夫には逆凌辱の形で緋紗絵や桜子だけでなく実妹の由梨とも性交を強いられるという流れはもはや破滅的ですらある。そしてエンディングでは全てを奪われた美樹が諦念を抱きながら奉仕するのと、ヒロインたちを侍らせる主人公との対比が何とも皮肉なもので、この段階でも「クスリ」に頼る主人公に残念なものを感じてしまった。






2010年3月の本作を最後に刊行が途絶えていましたが、2016年9月に約6年半振りに五作目となる新刊が刊行されます。

隣人狩り (フランス書院文庫)
黒沢 淳
フランス書院
2016-09-26



熟女らしい濃厚なフェロモンを振りまく雪乃(39)
哀しげな喪服姿が男心をくすぐる未亡人・亜矢子(31)
瑞々しさがあふれんばかりの若叔母・紗耶香(25)
いつも優しく微笑み挨拶してくれる隣家の美女たちの、
豊尻を晒し並べ、僕の肉茎で嬲りたい、冒したい!
豪介が抱く「隣人狩り」の欲望が、ついに弾ける瞬間が!



※あらすじはAmazonより引用しています。

若叔母25歳が出てきますから主人公の年齢が若いのは察しが付きますが、これまでの黒沢淳作品では「凌色の家 義母と三姉妹」の印象に近いように感じます。少年主人公がクスリだのなんだのは使わずに、自らの精力でヒロインをメロメロにしていくなら良いなとは思いますが、どうでしょうか。
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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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