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小日向諒「体験学習 隣人母娘と年上ナース」

小日向諒「体験学習 隣人母娘と年上ナース」
(フランス書院文庫、2016年8月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

受験を控える直海は隣人お姉ちゃんの雪音の家庭教師を受けながら勉強していたが、ミニから覗き見える美脚に惹かれているのを知られてしまう。直海は巧妙に仕掛けられた罠とは気付かずに雪音に筆下ろししてもらうが、いつしか標的を隣人の母親の遙奈やナースの透子にも向けてしまい…。

【登場人物】

鷲塚直海
通学鞄を両肩に担いで学校へ通い、進学のための受験を控える年頃の少年。三石家の左隣りに両親とともに暮らしている。まだ二次性徴らしきものは見られず、背丈も雪音の胸辺りくらいと小柄だが、彼女をお嫁さんにしたいと可愛らしさを見せている。

三石雪音
18歳でこの春に大学へ進学したばかり。隣人の直海に対して偏執なまでの少年愛を抱き、自らの倒錯した欲望を満たそうとする。肩辺りまで伸ばしたブラウンの髪にEカップの美乳に、スラッとした長い脚が魅力的な美女。直海に捧げるために純潔を貫いている。

三石遙奈
36歳。若い頃に夫を亡くし自ら立ち上げた輸入代理店を経営し、社会的なステータスを築いている。背が高くカリスマ性を備えた知的な美女だが、実は性的にはマゾの資質を持ち、直海に対しては母親のような慈愛に満ちた優しさを見せる。

小野原透子
24歳。6年前に三石家の右隣りに越してきて以来、直海ともども仲良くしているが、スレンダーながらもIカップの爆乳にコンプレックスを抱き、男性恐怖症に陥っている。父親を除いては唯一話ができる男性が直海だが、実は隠れた欲望を秘めていることに気付いていない。市立病院で働くナースで処女。

【展開】

梅雨入りして間もなく雪音の部屋で勉強を教わる直海だったが、ベッドに座っている彼女の美脚が視界に入り思わず見とれていると、雪音から覗きをたしなめられつつも見たいのならショーツを見せてあげると告げられる。その代わり自分のブリーフ姿も披露する羽目になるが、ストッキング越しに秘所に触らせてもらった上に舐めて良いとまで言われ、無我夢中でクンニしていると雪音がエクスタシーを感じてイってしまう。
そのお返しとばかりに雪音は直海のブリーフを脱がすと身体付きには似合わぬ巨根に驚き、ストッキングを穿いた足でペニスを扱き射精に導くと、もう我慢の限界とばかりにセックスしようと誘う。センターシームを破りショーツの股布をずらして正常位で交わるものの、呆気なく果ててしまい泣き出してしまった直海を慰めつつも二回戦に挑むと、美乳を晒し少年と密着しながら膣奥で射精を受け止めるのであった。

直海とセックスを繰り返す雪音は、遙奈にも関係を認めてもらおうとわざと情交に及んでいる場面を母親に見せ付け、更には以前からオナニーしていたのに気付いていたと告げる。あくまでも自分が恋人だから直海を貸してあげるだけという娘の提案に乗ってしまった遙奈は、夏休みを迎えて雪音が不在にしたある日勉強中の直海からセックスをしたいという言葉を引き出し受け入れてしまう。
不意に少年に母性を発露し恥ずかしさのあまり遙奈は寝室には向かうことなく、書棚に手を付いて背後からして欲しいとねだる。背面立位で背の低い少年とアクロバティックな交わりを経た遙奈は、愛情の果てにママと呼んでと求め膣奥で迸りを受け止めると、床に横たわり二度目は正常位で交わるが、直海を手放すことなど頭にはなく情交に溺れていくのであった。

一方その頃雪音は毎年恒例となった透子の実家の所有する別荘へ二人で泊まることになるが、透子がナンパされたのを思い出し陰鬱な表情を浮かべているのを見ると、処女という現実に深刻になりすぎているようだからと直海に抱かれてみてはと提案する。確かに直海なら男とは意識せずに話ができる、そう考えた透子は2ヵ月間迷った末に抱かれることを受け入れる。
自分の部屋に直海を招き入れされるがままに愛撫されていた透子だったが、少年が我慢汁を滲ませながらペニスを背中に押し付けているのに気付くと、爆乳を使ったパイズリでイカせてあげたいからと提案する。快感に顔を歪ませる直海の表情を可愛いと思いながら放精を浴びた透子はベッドに横たわると、正常位で破瓜を迎えて中出しされ更に四つん這いにさせられて二回戦に雪崩れ込む。セフレにしても良いよねという少年の腰遣いに溺れた透子は、その願いにアッサリと応じるのであった。

こうして三者三様の関係を重ねていく直海だったが、クリスマスを迎えて両親が温泉宿へ泊まりにいっている間に三石家のリビングで遙奈や透子を侍らせていた。イラマチオ同然に透子の口腔に射精した後遙奈をバックで貫きスパンキングしながら交わっていた直海は、透子が羨ましそうに遙奈を見て秘所を弄っているのを見てかねてから疑問に思っていたことを問い掛ける。そして三人の乱交をモニターから見守っていた雪音は透子の答えを聞いて満足そうに頷き、部屋に戻ってきた少年にプレゼントを渡しその理由を説明すると、胤付けプレイと称して正常位で直海を受け止めるのであった。


【レビュー】

9作品目となった作者の新刊は、着衣のままでの情交に拘った描写とタフな主人公に支配されるヒロインたちの被虐的な悦びを描いた小日向諒作品としての基本的な線は残しつつも、本作では主人公の設定そのものが倒錯的である。外見上は二次性徴の兆しが見えない主人公が憧れの隣人お姉ちゃんである雪音に筆下ろししてもらうまでが「講習」と題された前半の山場であるが、ミストレスとして雪音が主人公をコントロールしながらも濃密で甘々な情交描写が続いていく。

そして主人公は雪音に教えてもらったテクニックを駆使して彼女の母親で経営者の遙奈と、その隣人で看護師(ナース)の透子の二人を性的な虜にしていくのが後半の流れである。理知的な未亡人の遙奈はやや被虐的な趣向の持ち主で、爆乳という容姿に劣等感を抱き男を遠ざけてきたのが透子であるが、二人とも主人公との交わりを経てそれぞれに秘めた願望を露わにしていくのである。作中では「予習」と「復習」と題されている。

最後に雪音も交えて主人公が美女たちを性的に侍らせる流れとなるならば、始めに述べたようにこれまでの小日向諒作品と同じまとめ方であるが、本作では「真のご主人様」に従うところまで描かれている。そこまで含めた倒錯性がこの作者の意向とするならば、成功だったと言えるのかもしれない。これが「応用」と題された部分である。

ちなみに二次性徴の兆しが見えない(のに性欲旺盛な)主人公の設定は、ここ最近のフランス書院文庫の誘惑系作品である一定の数を占めるようになって来ている。こうした非実在の主人公が出てくるフィクションは読み手の嗜好とも関わってくるため多数の支持を得られるかはともかくとして、自主規制の名の元に画一的で無難な作品ばかりではない黒本の方向性に今後も期待が持てるところである。

※本作とのリンク?

小日向諒作品ではお馴染みとなった作品間リンクですが、本作も舞台は斎美市となっていることから時系列が同じという前提であれば、以下のリンクが考えられます。

・三石雪音:お嬢様学校として知られる慶徳女子高等学院の出身。
「僕の新生活 おばさまと二人の美娘と」の久瀬菜央美(19歳)も慶徳を卒業したばかりなので、同級生の可能性があります。
「【隣りの果実】幼なじみの母娘」の武藤桃香も慶徳OGなので、二人から見れば1~2学年先輩となります。
他にも他作品で慶徳在学のヒロインは複数いたはずですよね。

・小野原透子:斎美市立病院のナースなので、「女医とナース【淫虜(とりこ)】」の登場人物、中でも同じナースの綾瀬美咲とは同い年ですから、面識があるかもしれませんね。また慶徳のOGでもあります。
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tag : 童貞 処女

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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