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アンソロジー「異常な世界 あなたの知らない官能小説」

アンソロジー「異常な世界 あなたの知らない官能小説」
(フランス書院文庫、2016年7月、表紙イラスト:村山潤一)


ネタバレ有り。御注意下さい。
本作はアンソロジーに付き、レビュー形式がいつもとは異なります。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

こんな官能小説、今まで読んだことがなかった!
通勤電車、超能力で生意気な美人課長を「念動責め」夫の出勤後を見計らい「透明人間」で人妻の寝室へ。
戦国時代へ「異世界転生」し、甘い夜伽を望まれて。いきなり訪ねてきた艶めかしい絶世の美女は「雪女」!?
男の妄想が現実に変わる、世にも奇妙で淫らな物語。
(公式あらすじより引用)

【レビュー】

フランス書院文庫から約6年ぶりとなるアンソロジーは、題名の通り「非現実的(異常)な世界」を題材としている。凌辱作風からは御堂乱氏や田沼淳一氏、誘惑作風からは弓月誠氏や巽飛呂彦氏、秋月耕太氏、そして美少女文庫で活躍中の青橋由高氏と昨年デビューした香坂燈也氏が再び凌辱作風に挑戦と多士済々な作家陣が勢揃いしている。

作風そのものはひとまず置いておきこれだけの作家が集まると、読み手の好みに合う合わないがどうしても出て来るのだが、そこも含めてアンリアルな世界観とマッチしているかどうか読んで確かめていただきたいところである。個人的には誘惑四作品が面白かったが一話完結しており、逆に凌辱三作品は続きを読んでみたいと感じさせられた。

【概略】

香坂燈也「見えない指~念動(テレキネ)責め」(超能力)

化粧品会社の営業三課に勤める荒川は、昨年交通事故に遭って以来触れずして物を動かせる能力を身に付けてしまい、この能力を二十代の女課長の美佐に対して朝の通勤電車やオフィスで試して恥辱を与える。そしてその晩彼女の部屋に侵入しモノにするが…。


青橋由高『「一晩、泊めてください」』(雪女)

助教の茂の専攻は民俗学で雪女に関する考証を静かなところで纏めたいと、年末恒例となった亡き祖父母の自宅にやって来るが、いつの間にか外は吹雪になっていた。そこへ雪子と名乗る女性が現れ一夜限りの契りを結び、その体験を元に官能小説を書いてヒットする。そして五年後の夜に彼女に似た六花という女性が現れ、小説に興味を持ったと関係を迫られる…。


弓月誠「未亡人叔母のおっぱいは僕の寝床」

飲み会で遅く帰宅した亮平は同居する叔母の絵里子と些細なことで喧嘩してしまい、翌朝目覚めると小指ほどの大きさまで小さくなっていた。彼女に庇護されて生きていくことになった亮平は、生活の大部分を彼女の胸元で暮らす羽目になるが…。


巽飛呂彦「戦国時代に異世界転生!?」(異世界転生)

憧れの担任女教師は結婚、美少女に告白するも別の生真面目な少女に一喝され失意に陥った秀樹が目覚めると、何と戦国時代に転生していた。自らの名前を聞く訳にもいかず、美少女にそっくりな姫君と初夜を迎える状況に秀樹は歓喜し、担任に似た使用人や生真面目少女に似たくノ一にも手を付け、側室にしてしまうが…。


田沼淳一「透明人間X」(透明人間)

会社の後輩と結婚したばかりの和夏は幸せ一杯の日々を送るが、男馴れしていないことに不安を抱いていた。ある朝夫を見送るとテーブルに小包があり、夫の書き置きだと信じ込み姿見の前でエッチなことを始めようとすると、そこに同じ階の不審な若い男が現れる。服を脱ぎ透明人間と明かした彼は、和夏の秘密を暴露して抵抗出来なくすると、次々と淫らなことを要求し…。


秋月耕太「淫魔退治の夜 ~美母と高校生~」(淫魔)

実母の夕子に女としての欲望を抱く祐二は、毎晩のように母を犯せと唆す黒い存在に悩み、衝動を抑えようと苦しんでいた。ある日巫女装束に身を包んだ夕子に呼ばれた祐二は、これから淫魔を払う儀式を行うと告げられるが、その内容は…。


御堂乱「女宇宙刑事シェリー危機一髪」(スーパーヒロイン)

悪の結社の神官ラーは絶倫の二代目皇帝の女好きに手を焼いていたが、そこへ部下のゲスラーが差し出がましく進言し、宇宙刑事として活躍するタウント星人のシェリーが次の生け贄に相応しいと告げる。処女喰い好きな皇帝がすぐさま話に食いつくのを見るや、神官ラーは子供を人質にしてシェリーを誘き出すと、全てはゲスラーのせいに仕立てようと戦闘員たちに彼女を犯すように命じるのだった。


(★10換算で7つ)
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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