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花邑薫「未亡人四姉妹」

花邑薫「未亡人四姉妹」
(フランス書院文庫、2016年7月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

未亡人四姉妹 (フランス書院文庫)
花邑 薫
フランス書院
2016-07-25



【あらすじ】

父親の十三回忌で姉妹たちが一堂に介すると、酒に酔った勢いもあって亜矢子が先導する形で男性遍歴をそれぞれ語ることとなるが、夫が初めてだという良子は聞き役に徹し姉たちの話に耳を傾ける。そして自分も男を誘惑しなくてはならなくなり…。

【登場人物】

龍野亜矢子
37歳。回想場面では2年前となる。呉服店の跡取りと結婚したが病により亡くなり、現在は婚家の敷地の離れにある別宅にひとりで暮らしている。隣家に住む甥が覗きをしていると知って誘惑するが…。奔放的な性格で姉妹の中では、喜んでエッチな話に参加する。

柏木波瑠子
40代?繊維関係の会社へ入社してから、当時事業本部長に就いていた義父の目に止まり、彼の息子とお見合い結婚した。夫が亡くなる前の年に義父の面倒を見るために実家のある地方へ引っ越しした。回想場面では夫を亡くした年の39歳の夏の話である。90cmを優に越える熟れた肢体の持ち主。

藤倉奈那子
回想場面では37歳。4歳になる病弱な息子を育てながら、亡き夫が板前であった婚家の有名な料亭の女将として働いている。夫の三回忌法要を終えて地元では生臭坊主として有名な女癖の悪い住職に目を付けられ、息子が病弱なのは奈那子が淫らだからと言いくるめられて儀式を強いられてしまう。

良子
34歳。2年前に夫を事故で失っている。それなりに夫とは裸エプロンなど調教じみた情交を楽しんではいたが、夫を亡くしてからは全く男を寄せ付けてはいなかった。酒屋の息子に奥さんと呼ばれ嫌悪しつつも、男性として意識し始める。Dカップ。

【展開】

父親の十三回忌で姉妹たちが一堂に介すると、酒に酔った勢いもあって亜矢子が先導する形で男性遍歴をそれぞれ語ることとなるが、夫が初めてだという良子は聞き役に徹し姉たちの話に耳を傾ける。

三女:亜矢子(当時35歳)
隣家に住む甥が毎晩のように脱衣所を覗いていると知り、義妹が娘を連れて実家に帰省した夜が絶好の機会と捉えて彼を自宅に招くと女体を披露して騎乗位で童貞を奪うと、口唇奉仕で復活させてバックで貫くように求める。翌晩から回りの目を盗んではやって来る甥っ子の技巧の上達ぶりに亜矢子は溺れていき、遂には後ろの穴での交わりも許すのだった。

長女:波瑠子(当時39歳)
夏になり庭の黒松の剪定の為に義父が手配した植木屋は50代の棟梁と20代の若職人だったが、棟梁がセクハラ紛いの言動を繰り返すことに羞じらいを覚えつつも、若職人に関心を抱き始める。そんなある日頭痛に悩まされた波瑠子は気分解消にと入浴するが、窓を開けていたことから職人らの関心を惹き付けてしまい、再び横になっていた時に二人に襲われる。表面上は抵抗を見せたものの、若職人の荒々しさと棟梁の巨根と中年らしい技巧に翻弄され、波瑠子は二股を掛けて密会を重ねるのであった。

次女:奈那子(当時37歳)
夫の三回忌法要を終えると評判の悪い住職から散々所業が淫らだと難癖を付けられ、それでも得意客だからと我慢していたが、突然今晩新月だからと病弱な息子のために除霊を受けるべきと勧められる。自宅で身を浄めてから喪服を着て本堂に向かったものの、清めの酒と称するものを飲んでしまうと、どうにも身体が思うように動かない。四つん這いにされて前後の穴に張型を挿入されたり、緊縛されて尻を打たれたりした後で、住職は同化の儀式と言いながら逸物を挿入するのだった。

四女:良子(34歳)
三人の姉たちの話を聞いた良子は、帰宅してから亡き夫を想いながら、黒と赤の派手なエプロンのみを着て倒錯したひとり遊びに興じていると、キモオタ系の酒屋の息子が配達にやって来る。彼に凌辱される妄想に駆られた良子だったが、ある日照明灯の交換を彼に頼むつもりが良子自身が背中から落ちてしまい動けなくなる。彼があからさまに自分に興味を抱き始めたことに気絶した振りを続けたが、良子に取っては一つ計算違いな点があった。彼は素人童貞なだけで、性戯に長けた巨根だったのである…。

【レビュー】

昨年『熟女の沼』でデビューした作者が満を持しての二作品目の刊行となり、前作では典型的な凌辱少年主人公ものの中に兄嫁との情交描写では誘惑路線を感じさせるものがあった。本作ではそうした作者の二刀流的なスタンスを活かし、父の法事で集まった姉三人による未亡人となってからの体験談の告白という形から、四女が男を誘ってみようと試みて愉悦に浸るまでという意欲的な作風となっている。

三女のみ二章を使っての描写で少年を相手にした誘惑路線からの調教となるが、長女と次女は老獪でゲスな感じのする男(長女は奔放なだけに棟梁と職人とで二股を掛けてはいるが…。)、四女のお相手も素人童貞っぽい青年と竿役重視で見るとイマイチなところが多かった。(個人的には次女のシチュエーションのように、子供をダシにして情交を迫るパターンは最も苦手である。)

ヒロインの側から見ると奔放なのが長女と三女、次女は住職と一度だけ、四女は全く無しという設定ではあるが、未亡人となった熟女としては四人も必要なかったのではと思う次第である。凌辱路線を得意とする作家が誘惑路線で書いてみたものの、誘惑路線の好きな読者の欲しいところとはちょっとズレているような、勿体ないと思わせる作品であった。

(★10換算で5つ)


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
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未亡人四姉妹(著:花邑薫、フランス書院文庫)

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未亡人四姉妹(著:花邑薫、フランス書院文庫)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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