FC2ブログ

絹田青児「秘蜜夫人 天上の雪肌」

絹田青児「秘蜜夫人 天上の雪肌」
(竹書房ラブロマン文庫、2011年12月、表紙イラスト:大柴宗平)

ネタバレ有り。御注意下さい。
※2017年10月11日一部記事を追加、修正しています。

作品紹介(公式ホームページ)




※電子書籍での販売は無く、在庫限りとなっています。






【フランス書院eブックス版】
(2017年5月、表紙イラスト:新井田孝)

作品紹介(公式ホームページ)


秘蜜夫人 天上の雪肌 (フランス書院eブックス)
絹田 青児(綺羅光)
フランス書院
2017-09-21




【あらすじ】

サバティカル休暇中で一人旅をしていた聖彦は旅先で失恋した直後次の町へ向かい、そこで美人妻の遥香に魅了され夢のような一夜を過ごす。しかし彼女の良からぬ噂や不可解な出来事に翻弄され、彼女のことは忘れようと町を出た折に自分を振った郁実から連絡が入る。

【登場人物】

隈田聖彦
27歳。女性向け合弁アパレルメーカー商品企画部の社員で、現在サバティカル休暇中で方々を旅している。婦人服の企画とデザインが専門で、職業柄風景画を描くのが得意。髪を伸ばし平均的な顔立ちの気の弱い男。一年半前に二つ年上の看護師の恋人と別れた。

篠宮遥香
33歳。身長167cm。DカップかEカップはある。B88W61H86。ブティックのオーナーで、町会議員で不動産業を営む夫がいるが子供はいない。優雅で聡明で喜怒哀楽が豊かな、ストレートロングの黒髪が似合う凜とした都会的な風貌と、手足のすらりとしたスレンダーな絶世の美女。

高崎郁実
30歳。身長160cmちょっとでお嬢様っぽい愛らしい顔立ちに、適度に肉付きがあって伸びやかな肢体の美女。上品で美しさと態度に隙がなく独特の雰囲気があり、セミロングのさらさらの髪をレイヤードにして前髪を垂らしている。郷里の二階堂町でカフェのオーナーを務めている。


【展開】

二階堂町に暫くいた聖彦は郁実に惚れて求愛したものの、色好い返事がもらえずに傷心のあまりに町を出てしまう。特に行き先も決めていなかったものの、途中で立ち寄った食堂がピンクなサービスをするところだと知ってショックを受けるが、店を出ると自分を見てニヤニヤしていた客の男に沖山町まで送ってくれと厚かましく頼まれる。町に着いて男が遥香に声を掛けたために挨拶をするが、取り敢えず彼女に興味を持ちホテルに泊まることにする。

遥香の店が会社の取引先で一度挨拶はしておくように指示されて聖彦はブティックを訪ねると、彼女は聖彦の描く絵に興味を持ち一度モデルになりたいと連絡先を教えてくれる。その四日後に遥香から連絡があり待ち合わせのレストランに向かうが、連絡も無くキャンセルされる。更に翌日店の売り子を通じてアポイントが取れたものの、あっさりとすっぽかされてしまう。深夜に非通知の電話が入り、遥香に似た女がSMチックに責められ喘ぐ声を聞かされて、聖彦はそれをオカズに劣情を発散させてしまう。

翌日沖山町を出るつもりでいた聖彦の元に、夜遅くなってから遥香が突然訪ねて来ると、約束を反故にした罰を受けねばと上着を脱いでブラジャーだけの姿で謝罪される。ふくよかなバストに挑発された聖彦はキスや口唇奉仕、膨らみへのタッチと要求をエスカレートさせるが、彼女の被虐性に気付き全裸にすると正常位で交わり、更にはバックにして立て続けに絶頂を与えるのだった。

その翌晩デッサンをしていた聖彦の元にブティックの売り子が現れ、遥香の本性は淫乱だから深みに嵌まらない方が良いと忠告され、バーを営む男に真相を聞いてみたらと勧められる。バーにやって来ると予想した以上に彼女の男好き振りを聞かされ、更に店にいた男性客の顔を見て彼の言う調教師が先日遥香らしき女性と一緒にいたのを思い出す。

再び遥香と連絡が付かなくなった聖彦は町を出て車を走らせていると、久し振りに郁実からメールが入りもう一度チャンスが欲しいと連絡が入り二階堂町に戻るが、驚かせようと郁実の店に入った途端に遥香がいて逆にびっくりする羽目に。叔父の見舞いでやって来たと店を立ち去った遥香も二階堂町出身だったのを思い出すが、郁実から勧められた酒を飲む内に眠ってしまう。そして目を覚ますと何故か全裸で縛られており、郁実から過去に恋人からDV被害を受けていたと聞かされて、自信が無いから縛ったままでと頼まれて情交に及ぶのであった。

翌朝聖彦が起きるとベッドの下のフロアから遥香と郁実が睦み合う声が聞こえ、見に行くと卍型で愛しているのを目にする。二人がレズビアンだと知って思わぬ形での3Pとなった聖彦は、遥香と繋がりながら郁実が遥香の淫核を弄り快楽を共有する。その日の深夜、二人の過去や篠宮から受けた仕打ちを遥香から聞いた聖彦は疑問が氷解したのを感じ、泣きそうになりながらも二人を大事にしようと決心する。

その二日後のカフェの定休日に前夜に種付け牛のように搾り取られた聖彦は、お返しとばかりに二人にコスプレを要求し、店でエロいことを命じて並べてバックから交互に貫いて楽しむ。しかし地方の町で見知らぬ流れ者や出戻りの遥香が郁実の店を出入りしていると瞬く間に評判となり、サバティカル休暇なのに居着く訳にもいかぬと聖彦は町を出ることに。弁護士と会うからと遥香が不在なのを残念がるが、彼女が荷物を持って現れ思わぬサプライズに歓喜する。明日には合流するからと取り敢えずは郁実を残し、聖彦はこれからの旅路が華やかになると期待するのだった。


【レビュー】

休暇中の青年が旅先で好きになった女性にフラレて、別の町で知り合った遥香のミステリアスな部分に触れて興味を持ちのめり込んだ主人公だったが、彼女の悪い評判を聞いて再び傷心し町を出た際に一度は振られた郁実とやり直す機会を得られるがそこで遥香と再会して三人で…というのが主な流れである。

聡明そうなのに約束を反故にしたり、優雅な人妻そうに見えて奉仕が上手で被虐性を持つ遥香の「秘蜜」がまさに本作の肝であり、嫉妬深い夫によって仕込まれたエロさだと判明する。その彼女にはレズビアン癖があり、その相手が主人公を一度は振った郁実ということだが、彼女にもやはり「秘蜜」が存在し男を怖がる理由が存在する。二人に対してご主人様になったり、逆に搾り取られたりという主人公の扱いも面白さを感じた次第である。

DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2011/12/5 発売→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。サラリーマンの隈田聖彦は、思いがけず得た長期間の休暇で国内を一人旅している青年。その間に恋人を見つけようといきまいたものの、ほれ込んだカフェの美人オーナーの郁実にはフられしまい、休暇は半分を過ぎてしまった。そんな中、傷心の聖彦はとある町で不思議な人妻に心を奪われる。遥香という名のその女は、ある時は淫ら...
秘蜜夫人-天上の雪肌(著:絹田青児、竹書房ラブロマン文庫)

綺羅光作品と言えば、ブログ「官能小説★綺羅光テイスト」でお馴染みの愛好家Sさんの紹介記事です。
き4『秘蜜夫人 -天上の雪肌-』絹田青児、竹書房/竹書房ラブロマン文庫、2011/12 発売●あらすじサバティカル休暇中に一人旅をしている男が、旅先で失恋した直後に美人妻と出会い魅了され、夢のような一夜を過ごすも、彼女の良からぬ噂や不可解な出来事に翻弄される。そんな折に自分を振った美女から連絡が…。●登場人物【隈田聖彦】27歳。アパレルメーカー『クンデュラ』商品企画部の社員。婦人服の企画とデザインが専門。平均...
き4-3『秘蜜夫人 -天上の雪肌-』







絹田青児名義は綺羅光氏の別名義であることは、既に知られている話です。5作品ある絹田青児作品の3作目に当たる本作で、これまでのような綺羅光としてのリメイクを断念なさったのか詳細は不明ながらも、フランス書院eブックスとして電子書籍限定での配信が始まっています。(Kindleは2017年9月中旬より)


【絹田青児版】







【綺羅光版】

美姉弟・艶獄 (フランス書院文庫)
綺羅 光
フランス書院
2014-09-25



三人の美熟妻【艶愛】
綺羅 光
フランス書院
2016-04-22



絹田青児名義の残り2作品に付いては、また折りを見て紹介したいと思います。
関連記事

tag : 社会人主人公

コメント

非公開コメント

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR