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黒澤禅「三十四歳の実姉」

黒澤禅「三十四歳の実姉」
(フランス書院文庫、2002年10月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

18年振りに実弟の雄一郎と再会した十和子だったが、その再会を訝る義弟の幹也に弱みを握られ凌辱を受けてしまう。その交わりをベランダから覗き見てショックを受けた雄一郎は、全てを見て欲しいと告げる十和子の願いを受け入れて結ばれる。

【登場人物】

松永十和子
34歳。静岡県出身で少女の時に父親に凌辱され、16歳の時に自宅を出て以来東京で暮らしている。高級クラブを複数経営する松永に見初められ不倫の果てに結婚したが、周囲からは財産目当ての再婚だと蔑まれている。

雄一郎
25歳。十和子の実弟で静岡県内の医大に通う、細面の優しい性格の青年。1ヵ月前に父親をガンで亡くしている。友人から十和子の消息を知り、4日間だけ上京することに。

松永幹也
42歳。十和子の夫の実弟だが、やや薄くなった髪や脂ぎった風貌は50代を思わせる。兄とは事業上のパートナーではあるが、当初から十和子に関心を持っており自宅に出入りしては硬軟織り混ぜた態度を見せて彼女を玩弄し続けている。

【展開】

ある日の朝に厚かましく邸宅にやって来た幹也に十和子はうんざりしながらも、雄一郎らしき男が昨晩店に自分を訪ねてやって来たと聞かされるが、下卑た笑みを浮かべる幹也に実弟だと言えずに夫への口止めの代償に凌辱を受け入れてしまう。その日の夕方に店の入り口付近で待っていると、予想した通り雄一郎が現れ18年振りの再会を喜び、自宅に暫く泊まらせてあげることに。そして雄一郎が入浴している間に十和子は幼い頃を思い出し背中を流すと言いながらも、勃起したペニスに手を伸ばし射精させてあげるのだった。

翌日の朝邸宅にやって来た幹也を見て雄一郎は夫の弟らしからぬ態度に不審を抱くが、その晩に入浴を終えて窓から十和子の寝室を覗くとベランダで幹也にバックで貫かれている姉の姿を見て怒りとともに得も知れぬ感情に囚われる。犯された姉の恥姿を思い浮かべていると十和子がやって来て、全てを見せてあげると告げられオナニーを見せ合いながら絶頂に達してしまう。

翌朝十和子の部屋のクローゼットに潜み幹也に凌辱される十和子を見ていた雄一郎は、幼少のころに見た姉と父の情交を次第に思い出していく。目の前で騎乗位で犯される姉に合わせて父の身体に跨がって乱れる昔の姉の姿が脳裏をよぎり、彼女が達するのに合わせてペニスを扱いて射精してしまう。幹也が去った後で茫然とするものの、あれが本当の私だと告げる姉を受け入れようと決意するが、逢えたという確かなものが欲しいと情交を求める。
実弟の記憶がまだ曖昧だと気付いた十和子は正常位で求めるが、雄一郎があの夜に初体験を済ませたのだと思い出したのを見て安心し中出しを受け入れる。翌日ホームで雄一郎を見送る際十和子はもう幹也に脅されても受け入れないと告げ、夫に知られて離婚になってもそうでなくても、近い内に帰省し父の墓参りをするとを約束するのであった。

【レビュー】

新人ながらも高竜也氏や牧村僚氏とともに「ロマンZ図書館」で鮮烈デビューとなった黒澤禅名義の黒本での第一作となるが、文体から見て明らかに鏡龍樹氏の別名義ではないかと指摘したのは拙ブログの別の記事の通りである。

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黒澤禅「午前0時の美人看護婦」



鏡龍樹作品らしいミステリアスさはいつものことで、本作でも実姉の十和子が義弟に脅されてあっさりと身体を許してしまうし、そもそも父や弟の雄一郎とも関係を結んでしまっている。そこまでに至る心理描写は明らかに不足気味で、昔の官能小説によく使われる「淫性の血」による淫らさという纏め方になるのだろうが、少々もの足りない気がしなくもないのである。
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tag : 女性主人公 姉弟相姦

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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