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夏島彩「淫妻三十八歳 午後五時からの私」

夏島彩「淫妻三十八歳 午後五時からの私」
(フランス書院文庫、2004年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

専務秘書の美枝子は大学時代の先輩である樋口と取引関係で再会すると、酔った勢いで彼を誘い一夜限りの情事に至る。そう決意した筈の美枝子は次第に樋口との密会を重ねていくが、ある日出張で不在の部屋に彼を招き入れた時に夫が予定を切り上げて帰宅し、眠る夫の脇で荒々しく貫かれてしまい気持ちの変化に気付き別離を決意する。

【登場人物】

深沼美枝子
38歳。ある企業の常務秘書で大学時代には英会話のサークルに所属。取引先の営業マンとして樋口と再会して不倫関係に雪崩れ込む。夫はいるが子供はいない。

樋口俊彦
美枝子の大学時代のサークルの3年上の先輩で、現在はベンチャー系のソフト会社に勤務している。妻子持ちの様子だが、再会した美枝子に次第にのめり込んでいく。精悍な顔立ちと年相応に腹回りがゆったりとした中年男性。

【展開】

樋口の会社の接待に呼ばれ専務に同伴した美枝子は、再会した彼に心惹かれるものを感じて飲み過ぎたとモーションを掛ける。西新宿のシティホテルにチェックインすると、樋口に抱き寄せられて夫より大きな一物に喘ぎ声を挙げてしまう。そして一週間後ソフト導入の正式契約を結んだ後で樋口に誘われホテルに入ると、秘所を舌で愛撫されてから正常位、更に対面座位と体位を変えられて快感を得るのだった。

美枝子は夫と樋口の前では違う顔を平然と使い分けられることに驚くが、関係を始めて2ヵ月後一泊二日の密会旅行に誘われ嬉々として応じる。宿に着くなり家族風呂で身体を重ねると自ら開脚して誘う体勢を取ったり、部屋に戻って口唇奉仕やシックスナインなどいつもより開放的になった美枝子は、騎乗位にさせられて腰を遣わされ絶頂に導かれる。

ある日美枝子は樋口に押し切られ夫が出張で留守にした日に彼を部屋に招き入れると、リビングで美臀をまさぐられてバックで挿入を求める姿勢にさせられ、スパンキングを受けながらペニスを抜き差しされる。独占欲を垣間見せる樋口に危ういものを感じながらも中指で秘肛を蹂躙されてしまうが、いざ夫婦の寝室でとなったその時、出張がキャンセルとなった夫より連絡を受けすぐに帰宅すると告げられる。

樋口をクローゼットに隠し美枝子は出迎えた夫を早く風呂に入れさせようと試みるが、彼女の上気した表情にそそられてか情交を求められる。クローゼットから樋口の視線を浴びながら夫に抱かれ、正常位からバックへと荒々しく貫かれると倒錯した快感を味わってしまう。飲んだビールの酔いが回ったのかぐっすりと眠ってしまった夫を見て、美枝子は身勝手だと思いつつも樋口を逃がすチャンスだとクローゼットを開けて帰るように促す。

しかし夫婦の情交に当てられた樋口が納得する筈もなく、寝室でイラマチオ同然に口唇奉仕を強いられ、更に夫の眠る隣の自分のベッドへ押し倒される。四つん這いで三点責めに遭わさせられた後で、怒張の蹂躙を受けた美枝子は、正常位に変えさせられ敏感なスポットを突かれると初めて潮を吹き中出しされてしまう。

年が明けても美枝子は樋口との不倫関係をズルズルと続けていきつつも、逢う度にアナル拡張に拘る彼に恐怖を抱くようになり、2月に入ると遂に別離を決意する。13日の金曜日の晩に着飾ってホテルの部屋で密会した美枝子は網タイツの脚とスリップを纏った自らの身体を見せ付けると、樋口はローターを取り出して悪戯を始める。秘所を露わにされ張型でアナルを拡げられると、美枝子は痛いと言いながらも彼の剛直を受け入れる。情事を終えて樋口がシャワーを浴びている間に、美枝子は別れの言葉をしたためた手紙を置き部屋を立ち去る。これからは新たな生活が待っていると決意をこめて…。

【レビュー】

凌辱作品を描く女流作家で夏島氏だが、作品を重ねていく度に凌辱だったり誘惑だったりと触れ幅が大きくなっている。本作はその中では誘惑系になるが、38歳のヒロインが大学時代の先輩と再会し、次第に溺れていくものの結局は別れを選択するまでの話である。

淡白な夫に性的な不満を抱く中で再会した先輩のエネルギッシュさに翻弄され、毎週のように密会を重ねていくヒロイン。しかし先輩の独占欲の強さに対して自分は離婚をしてまでの覚悟は無いと気付き、後ろの処女を捧げて別れを告げるのである。展開も情交描写も特筆するものは無いが、ヒロインが眠る夫の隣で交わりを強いられる場面は凌辱作風に通じるものがあって良かったと思う。
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tag : 女性主人公 不倫

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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