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白石澪「美母と少年・七年相姦」

白石澪「美母と少年・七年相姦」
(フランス書院文庫、2004年12月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

息子の智仁を産んだものの、擦れ違いの生活で離婚を余儀なくされた美和。それから8年が経ち前夫の死去に伴い智仁を引き取ることになるが、継母だった女性とのただならぬ関係を見抜き、嫉妬に駆られて相姦関係に陥ってしまう。

【登場人物】

友崎美和
33歳。音楽短大の助教授だった工藤と結婚、23歳の時にドイツへ音楽留学し、プロとして活動し始めた頃に離婚している。その後帰国して音大の講師として白金に生活し独り身だったが、工藤が亡くなった為に智仁を引き取ることに。

友崎智仁
13歳。美和のひとり息子で5歳の時に両親が離婚、その後再婚して継母となった女性になついていたものの、父の死去と彼女が再婚の意思を見せたため美和に引き取られた。継母とは父が体調を崩し入退院を繰り返していた頃から、肉体関係にあった。

※全11章立てで、二人の年齢は第1章から第6章まで。第7章から第9章はその5年後、最後の2章は更にその2年後の話となります。

【展開】

智仁を引き取ったもののなついてくれず、継母の来訪の際に甘えた素振りを見せたことに対して、美和は距離を縮めようと一緒に風呂に入り更にベッドを共にすることに。翌朝目覚めると智仁の硬くなったモノが太ももに当たっているのに気付き、長らく男に抱かれていない美和は浴室に駆け込み、激しくオナニーしてしまう。中華料理店で夕飯をとった後で美和は老酒の酔いもあって智仁と共に入浴し、スポンジ越しにペニスに触れると瞬く間に勃起させてしまい、手コキで射精に導くのであった。
射精した時の智仁の落ち着きぶりに違和感を抱いていた美和は継母とのただならぬ関係を疑い、帰宅するなり浴室に誘って湯船に入ると勃起を手で扱いて射精させる。そして一緒に寝ようと寝室に移動するが、気持ち良くしてくれたお礼をしてあげると智仁に言われ、30分にも渡って乳房の愛撫を受ける。そしてパンティを脱がされそうになり拒絶したものの、一緒にして欲しいと男上位のシックスナインを求められると、その手慣れた様子に継母との関係を確信して激しく嫉妬し口唇奉仕の末に精液を飲んでしまう。

美和は執拗にセックスを求める智仁をいなし相互愛撫や素股で留め毎晩のように癒しを得ていたが、ある日買い物の帰りに智仁が継母と一緒にいるのを見掛け、その後に連絡があったものの一向に帰って来ない。苛立つ美和は浴室で冷水を浴びて怒りを鎮めていると、帰宅した智仁が現れたので勢いに任せて口唇奉仕してしまう。寝室に移ると智仁から求めさせようと積極的に振る舞い、包茎ペニスの先端を少しだけ露出させて再び口で射精を受け止めると、言外に継母とはもうしないように約束させて正常位で受け入れるのだった。
数日後美和は智仁の部屋を掃除しているとベッドの下から継母との「性愛日記」を見付け、これを切り札に会うのを止めさせようと彼女の部屋を訪ねるが、既に再婚の為に渡米したと知る。かねてから智仁との関係に終止符を打とうとしていただけに、自分が我慢すればと清算を決意する。美和は智仁を言いくるめて寝室を別にし扉に鍵を掛けて突き放そうとするが、ある日の朝に部屋の前で毛布にくるまって眠っている彼を見てショックを受け、また捨てられるかもという言葉が決め手となり再び関係を復活させてしまう。

5年の月日が経ち美和は母が亡くなって以来父の認知症が進行して自宅に引き取らざるを得なくなり、次第に情交は智仁の一方的なものとなっていく。ある晩久し振りに情交に浸っているが、美和は父に呼び出され介護疲れもあって長椅子で眠ってしまい、暫くして智仁が部屋にやって来る。父が起きるかもしれないという状況で四つん這いにさせられ、美和は声も出せず智仁に後ろから貫かれてしまい、快感のあまり意識を失ってしまう。
数日後外出から戻った美和は智仁が同じくらいの歳の少女を部屋に招いているのに気付くが、二人に漂う雰囲気から既に経験済みではないかと訝る。彼女が帰宅すると美和は嫉妬のあまりに智仁の服を脱がすと、情交の痕跡が残るペニスを口唇奉仕し騎乗位で跨がる。息子のふてぶてしい態度に苛立ちながらも、美和は与えられる快感に溺れていく。そんな中美和の父が事故に遭い亡くなるが、智仁が法事の合間に抜け出して少女と密会していたのに気付くと、彼が帰宅するなり慰めてと迫る。父の遺影の前で喪服を裾を捲られて指ピストンでイカされた後、寝室に移動すると騎乗位を要求され交わるのだった。

智仁の成人式を終えて美和はお見合いで知り合った男性との再婚話を切り出すと、もうこれで相姦関係は終わりだと言外に匂わせるが、その晩に寝室を訪れた智仁から再婚相手と会うまでの1週間だけ好きにさせてと求める。意外なまでに智仁が潔く身を退くと告げたことに美和は安堵し後ろの処女を捧げるが、しかし…。

【レビュー】

「七年相姦」の題名通りに物語は展開するのだが、出だしからの四分の三が母子が同居を始めた1年目で、残りの殆どはその5年目、最後に少しだけ7年目の話という配分になる。本作も前作「淫母相姦 麗子三十八歳の独白」と同じ母子相姦なのだが、こちらは第三者目線のスタンダードな作りなのが大きな違いで、とは言え大半が母の美和の心理描写で占めているのが特徴的である。

本作の中心となる1年目は、継母だった女性とのただならぬ関係に気付いた美和が息子の智仁を手なづけようと始めは手による奉仕、次第に口唇から肉体といき過ぎた相姦関係に陥っていくまでの話である。13歳という年齢の割にはそうした体験にあまり興奮した様子を見せないことに不審を抱く訳だが、長大な割には大人になりきれていない一物に対して、包皮を剥いてあげる描写が多めである。(個人的にはこうした描写は好みなのだが、完全露出させる場面は省かれて18歳に移ったのは残念かな…。)
美和は相姦に関して抵抗はあるものの、継母だった女性から奪うためには手段を選ばないという決意が勝っており、性欲旺盛な息子に付き合わされて延々と前戯に付き合わされる描写は良かったと思う。但し挿入してからは短めである点は指摘しておきたい。

それから5年後の話は母子の関係は変わらないものの、美和の父の介護や智仁に彼女が出来たりと取り巻く環境は変わって来ている。智仁はもう平均的な大人を凌駕するレベルで複数の女性と関係を持つほどなのに対して、美和自身は介護と仕事の両立で疲れていて智仁の要求に全て応じられる訳でもない。そんな母子の対比の描写に妙味が感じられたと思う。

最後の智仁が20歳になった時の話はページ数に限界があったのか、かなり駆け足になってしまったのが勿体ないと言うよりも、その終わり方からすると蛇足気味ではないかと思われる。後ろの処女を捧げる描写なら、18歳の時に纏めても良かったかもしれない。先にあげた少年の包茎ペニスを剥いてあげる場面や、終盤で暗転する終わり方など随所に高竜也作品からの影響を色濃く反映させており、もしかして…と思わせるほどの類似性が窺えたくらいである。





【フランス書院文庫官能大賞】

本作は「第1回フランス書院文庫官能大賞」を受賞した女流作家の最新の作品で、マスターズ文庫から通算すると4作品目(短編を覗く)となります。紹介の通りだとすると教職に就かれている(いた?)方のようなので本業が多忙になられたのか、もしくはその他の事情があってなのかは定かではないですが、折角の大賞受賞なのに勿体ない気がします。

ここでこれまでのフランス書院文庫官能大賞、及び各賞の受賞作品を振り返ってみましょう。

(第1回官能大賞:白石澪氏)




(第1回特別賞:星野聖氏)




(第2回編集長特別賞:冬野螢氏)




(第3回特別賞:芳川葵氏)




(第3回新人賞:槇祐介氏)

淫狼と美少女 (フランス書院文庫)
槇 祐介
フランス書院
2012-08-17



(第3回編集長特別賞:宮園貴志氏)




(第4回編集長特別賞:村瀬達也氏)




(第5回編集長特別賞:嵐山鐵氏)




(第6回官能大賞:宇治薫氏)




(第6回編集長特別賞:榊原澪央氏)

相姦四重奏 (フランス書院文庫)
榊原 澪央
フランス書院
2012-08-17



(第8回特別賞:宮坂景斗氏)




(第8回新人賞:樹快人氏)




(第9回編集長特別賞:八剣舞氏)

贄の華 凌辱華道教室
八剣 舞
フランス書院
2014-06-03




この回より暫くは受賞作品がない時代が続きます。公式ホームページを見ると、「編集長特別賞」は受賞扱いではないようですから、実際は更に受賞者が少ないということになりますね。


(第12回新人賞:七海優氏)




(第13回特別賞:香住一之真氏)




(第14回新人賞:花邑薫氏)




(第15回特別賞:冬木弦堂氏)




(第15回特別賞:永峰彰太郎氏)




第12回(2013年11月締切分)以降は年2回制に変わっており、この回から毎回受賞者が出ているのも特徴的です。受賞作品かどうかは公式ホームページと紙書籍の帯には載っていますが、6行あらすじには書かれていないのでこのネット時代ではもっとアピールした方が良さそうです。「公募ガイド」などにも官能大賞の募集要項が掲載されており、こうした施策が功を奏して応募作品が増えているようですが…。

こうして見ると受賞した方でも決して将来が保証されている訳ではなく、現在は著作を刊行なさっていない方も見られますね。官能大賞自体は人集めの手段に過ぎず、実際は受賞されていない方が活躍されているのが現実のように思います。
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tag : 女性主人公 母子相姦 童貞

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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