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白石澪「淫母相姦 麗子・三十八歳の独白」

白石澪「淫母相姦 麗子・三十八歳の独白」
(フランス書院文庫、2004年6月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

息子の洋一に彼女がいると知り、麗子は姿形の知らぬ女性に嫉妬心を抱きつつも、自らも同時に取引先の二人の男性に求婚され息子との二者択一に悩む。そんな中で洋一と肉体関係を結んでしまい、離れたくても離れられずに悩みを深めていくのだった。

【登場人物】

浅沼麗子
38歳。夫を亡くし宝石の訪問販売で生計を立てているが、宝石商の外国人男性と上得意の男性客の二人から同時に求愛されており、神経質な年頃の息子のこともあって返事を留保している。

浅沼洋一
17歳。麗子のひとり息子で高校に通う少年。成績優秀で母親想いの優しい性格だが、甘やかされて育ったせいか麗子のことになると、聞き分けが無くわがままな一面も。母にプレゼントしようと居酒屋の開店前の清掃のアルバイトを始めたが、そこでセックスフレンドの女子と付き合い始めている。

【展開】

夫の命日にも関わらず上得意の客と打ち合わせし、しかも求愛を受けた麗子は洋一との約束の時間を過ぎて帰宅し彼の部屋を訪ねると、自分の洗濯物の下着に白濁を浴びせ見せ付けるように放置しふて寝しているのを目にする。ごめんねと言いながら添い寝しふと股間に触れるとペニスはたぎったままなのを知り、仰向けにしてズボンを脱がし手で射精に導こうとするが、放出の寸前に口唇で受け止めることに。仏間に移動し夫の遺影に非礼を詫びながら麗子はオナニーに浸るが、絶頂を迎える瞬間に洋一を思い浮かべてしまう。

ある日曜日なかなか起きて来ない洋一を気に掛けていた麗子だったが、息子の携帯に女性からの着信が立て続けに入っていることに気付き、息子をたぶらかす悪い女だと思い込み嫉妬に駆られる。その晩停電に遭い洋一が寒いからとブリーフ一枚で寝室に訪ねて来たのを滑稽に思いつつも同じベッドに寝ると、今晩は恋人になってあげると告げて手コキで射精に導く。決して自分からはセックスしたいとは言い出せない麗子は洋一から迫るように仕向けるが、挿入に手間取るのをみて自ら跨がり精を受け止めるのだった。

数日後麗子は上客の男性との商談を予定していたが、それを見透かしたかのように洋一が体調が悪いから学校を休むと言い張りキャンセルせざるを得なくなる。してくれとばかりにペニスをむき出しにしオナニーを始めた息子に応じて口唇奉仕し、四つん這いにされて挿入を受け入れると、家事をするのも許さぬとばかりに洋一に立て続けにセックスを求められ愛欲にまみれた一日を過ごす。

麗子は上客の男性との結婚を決意し洋一との関係を絶たねばと悩み一度は断ち切ろうとするが、ヤらせてくれる彼女がいるからと切り札を出されてなし崩しに関係を続けてしまう。そんなある日曜日に勉強に励む息子に昼食を持っていくと部屋で押し倒されるが、そこへ突然上客の男性が訪ねて来る。洋一が再婚は認めぬと仕組んだことだと気付くものの、息子の剛直に打ち付けられ彼の見ている前であられもない声をあげるしかなかった。

再婚話がふいになった麗子は同業の女性も母子相姦の経験があると聞かされ、のめり込む前に関係を終わらせようと洋一に告げるが、全く聞く耳を持たずにその晩に夜這いを掛けられる。寝た振りを続けようとするものの、息子に与えられる快感にいつまでも耐えられるはずもなく、正常位で受け入れてしまう。それでも麗子は洋一の18歳の誕生日祝いに出雲へ旅行した際に一夜妻となり、今晩で関係は終わりだと示唆するかのように延々と交わりを受け入れる。

洋一と関係を絶ってから六日後地方の宝石展に出掛けていて予定を切り上げ帰宅した麗子だったが、息子が部屋に彼女を連れ込んでいるを覗き見てしまう。嫉妬に駆られる中で洋一がアナルセックスをしようとしているのを見て麗子は無我夢中で彼女を追い返し、自ら服を脱いで四つん這いになり後ろを貫いてとせがむ。情交を終えて目覚めると、自分を変えたいからと暫くひとり旅に出るとの洋一の書き置きを発見する。かねてより宝石商の男性からも求愛を受けていた麗子は自分も変わらなくてはと決意し、帰宅した洋一にその話を伝えるのだった。

【レビュー】

題名に「独白」とあるように、38歳の未亡人麗子が息子の洋一との母子相姦のきっかけから終わりまでが綴られており、意欲的な作品と言えるだろう。マドンナメイト文庫やその他告白系の雑誌などで「告白(独白)」は一つのジャンルとして成り立っているが、第三者目線の多い印象のフランス書院文庫では珍しい手法であろう。麗子の母親としての心情と女としての本音が垣間見えており、女流作家の本領がいかんなく発揮されていると思う。

麗子は息子を手放したくないから彼女が出来たと知って自らの身体を差し出すが、他に求愛されている男性が二人いるとは言え、夫を失ってからはこれまで情交をしていないだけに洋一の剛直に快感を覚えてしまっている。子離れしなくてはという悩みと同時に、女としてまだ枯れたくないという思いもある。しかし与えられる快感には逆らえずにわがままな洋一と付かず離れずで関係を続けていくが、彼が大人になりつつあったということかもしれない。自ら変わりたいと旅に出てしまうが、麗子も良い話が舞い込んでいただけに、踏ん切りを付けて新たな幸せを得ようとする終わり方である。

フランス書院文庫での母子相姦と言えば高竜也氏の名前があげられるが、作者が本作を書くのに当たり恐らく高竜也作品を参考にしたのではなかろうかと推察する。彼女がいるのに麗子を独占したいとわがままな洋一の性格付けや、自らは相姦を仕掛けられずに息子が迫るように仕向ける流れ、情交描写そのものにも類似する場面がいくつか見られる。従って個人的には、変化球的な高竜也作品を読んだ印象を受けた次第である。
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tag : 告白(独白)系 女性主人公 童貞 母子相姦

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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