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黒沢淳「年下の美人課長【深夜残業】」

黒沢淳「年下の美人課長【深夜残業】」
(フランス書院文庫、2007年7月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

ある日の朝、通勤電車に乗り芳しい薫りを放つ美女の美晴に惹かれた雄介だったがチカンに間違えられ、しかも彼女が新たな上司となると知り最悪の出逢い方だと嘆く羽目に。しかしそんな彼の身に受付嬢の真由子や秘書の冴香、部下の瑠奈から相次いで誘われてラッキーなことが続き…。

【登場人物】

森田雄介
31歳。1年前に大手広告代理店から化粧品販売の会社に引き抜かれ、実直でそこそこ有能な男。上司になった美晴に性的に惹かれるが、当初の関係はあまり良いものとは言えなかった。女性経験はあったが恋人はいない。巨根。

藤村美晴
28歳。化粧品販売の会社の大阪支社の係長から、本社マーケティング課の課長に昇進したばかり。かつて男性と付き合ったこともあったが、仕事に打ち込むあまり別れてしまっている。鼈甲の黒縁眼鏡を掛けた生真面目な性格で、Gカップの巨乳をブラでサイズダウンさせて自らの性的魅力を抑えている。

浅田真由子
23歳。化粧品販売の会社の受付嬢で性格は社交的で明るく、社内のマスコットガール的存在。Gカップの巨乳で、性的魅力をふんだんに振りまいている。雄介に惹かれていたが、きっかけを掴めずにいた。マゾ的な趣向で男に強く出られて悦ぶタイプ。

常盤冴香
34歳。化粧品販売の会社の重役秘書で、創業時の重役の娘であり特に専務からのお気に入り。Eカップの巨乳に熟れたお尻に、八頭身と社内トップクラスのスタイルの良さ。夫との間にひとり息子がおり、夫の性癖に合わせママ口調で迫る癖がある。

美園瑠奈
21歳。常務の姪に当たり短大を出て縁故入社したものの、あまりの奔放ぶりに課内では手を焼いている。華奢で小柄な上にやや幼さが残る相貌で、愛らしさを感じさせる。世間知らずでウブな面も見せるが、雄介想いの真っ直ぐな性格。処女。

【展開】

美晴が栄転した日の朝にチカンに間違えられ最悪の朝を迎えた雄介だったが、他の三人の女たちに慰められた後でハプニングで受付カウンターの下に潜り込み、真由子のスカートの中を覗く機会を得る。三日後に彼女からデートの誘いを受けた雄介は、夜の公園で言葉を交わすうちに強く迫られて断れないマゾ体質だと気付き、茂みに連れ込むとイラマチオ同然にして飲精してもらう。しかしそこへ美晴から会議資料のやり直しを命じる連絡が入る。
美晴に対する腹いせもあって真由子をオフィスに招くと乳房を露わにしてパイズリ奉仕をしてもらったり、逆に秘所をクンニして潮を吹かせたりした後で正常位で自慢の一物を挿入し攻め立てる。雄介は奥まで突かれて中出しされ失神した真由子を介抱するが、そこへ美晴が様子を見にオフィスにやって来て机の影でオナニーしていたとは気付く由も無かった。そして翌晩先に資料を作り終えた雄介が帰ったのを見届けた美晴は、覗き見た情交を思い浮かべながら彼のデスクで再びひとり遊びに興じるのであった。

翌週の月曜日資料室にやって来た雄介は冴香と鉢合わせになり、唐突に真由子とのセックスの時に少しは手加減なさいと告げられ、彼の弱味を握るためにオナニーなさいと命じられる。雄介はポケットを探りICレコーダーのスイッチを入れると渋々といった様子で従うが、冴香に「ボクちゃん」と呼ばれながら顔射すると、すかさずその汚された美貌をレコーダーのカメラで撮影する。
反撃に出た雄介は対面した彼女にオナニーを命じつつ隙を見てペニスを挿入するが、そこへ瑠奈が合鍵を使って入って来ようとしたために駅弁スタイルで繋がったまま奥に逃げて事なきを得る。安堵した雄介は冴香にママプレイをもう一度したいと求めて騎乗位に変えると、交わりながら後ろの穴を指で弄りフィニッシュはここでと四つん這いにさせて腸内へ射精する。

真由子や冴香と逢瀬を繰り返し自信を付けた雄介は、特に美晴に対して反抗的な瑠奈を何とかしようと考え、前から迫られていたテニスのコーチを引き受ける。土曜日の夕方テニスからの戻る途中の車中で瑠奈の説得を試みるが、雄介のICレコーダーに収められた資料室でのやり取りを聞きコピーを取ったからと反撃される。ひとまず静かな場所で話をしようと車を人気のない駐車場に停めると、突然瑠奈は好きなのと身を寄せてくる。
彼女の健気な告白を受け入れた雄介は車内で口唇奉仕をさせて飲精させると、返礼とばかりに瑞々しい乳房と幼さの残る秘所を愛撫して絶頂へ導く。そして日も暮れた公園の東屋に移動すると、キツキツの未通の穴へ苦戦しながら挿入し奥深く突き立てて中出しする。翌月曜日心機一転真面目になった瑠奈を見て美晴は目を丸くするが、雄介は瑠奈が美晴のデスクに飾った花の花言葉を知り、密かに対抗意識を燃やしているのを見て苦笑するのだった。

商品開発のグループインタビューが始まり、5日目を終えた雄介は美晴とともにエレベーターに乗り込むが、上昇の途中で揺れにより非常停止してしまう。二人きりの異常な状況に美晴に告白するが、真由子と付き合っているのではと返され情事を覗き見られていたのを知る。それでも力ずくで対面座位の形で美晴を抱き寄せると、スラックスとストッキング越しに互いの性器を擦り合わせて同時絶頂を迎える。
医務室に移動し汚れたペニスを剥き出しにしたままで雄介は美晴に迫りブラジャーを外すと、彼女はここは会社だと羞じらいを見せながらも尖った乳首を弄って欲しいと口にする。ストッキングを破って秘所と乳首の二点責めでイカせたものの、大きすぎるからと挿入だけはと怖がるのを見て雄介は口唇奉仕を求め、美晴が乳首と秘所を触りながら絶頂を迎えたのを見ると嗜虐欲を抑え切れずに美貌へ迸りを浴びせてしまう。そして気が変わったのか挿入を求める眼差しを見て、雄介は彼女を四つん這いにすると荒々しく腰を遣って中出しする。

翌日曜日休日出勤の雄介を訪ねオフィスにやって来た美晴だったが、リサーチ室にいると知って移動すると、マジックミラー越しの隣室で真由子や遅れて現れた冴香の二人の奉仕を受けている雄介を見付ける。自分だけの女にするという睦言を反故にされたと憤りながらもオナニーせずにはいられず慰めていると、その浅ましい姿を瑠奈に見られてしまう。思わぬタイミングで四股が発覚したと雄介は焦りつつも、美晴が残っているのはこの状況を受け入れたのだと納得する。
雄介は四人に正座して並ぶように命じ代わる代わる口腔に剛直を出し入れさせ、順番に膣内にペニスを挿入するが、フィニッシュは美晴の中でと決め激しく腰を遣って中出しし失神させる。次は私の後ろの穴を使ってと冴香の誘いを受けて交わると、若い二人の女性たちは思いも寄らなかったと見守るが、雄介は美晴が目覚めたのに気付くとアナル処女が欲しいと目で訴える。円卓に乗せられた美晴の後ろの穴を解した後でマングリ返しで繋がると、残る三人も我慢できないと絡み付き雄介は幸せを味わう。

美晴が課長になって2ヵ月後、相変わらずオフィスでは君付けで呼び上司ぶる彼女に雄介は苦笑しつつ、出掛けに奉仕させてくださいと資料室に連れ込まれ口唇奉仕を受ける。口だけで満足できる筈も無く美晴は挿入を求めると、キャリアだけが人生ではない、女としての喜びを享受するのも悪くないと中出しを受け入れるのであった。

【レビュー】

本作の出版サイドの立ち位置は「オフィス凌辱もの」のようであるが、実際のところは主人公が美女たちの誘惑を受けて関係を持った際に自らのSな嗜好に気付き、ヒロインたちも彼の偉容に圧倒されてつき従う流れである。情交の大半に無理矢理なテイストは無く、主人公が彼女たちを縛ったり乱暴したりという要素は無いので、誘惑作品の範疇で語るべきかと思われる。

普段は大人しめな印象の三十路の主人公は年下の美晴が上司となり、そのビジネスライクな振る舞いを見て異性としての憧れと自分が年上なのにという反発心を抱いている。これは「年下の美人課長」という題名が指し示す通りなのだと思われる。そんな主人公とヒロインたちの年齢の上下関係はそれぞれの情交描写にも活かされており、例えば秘書の冴香には呼び捨てにして奉仕を命じたり、逆に甘えてみたりと彩りを添えている。

メインである美晴との情交描写にも主人公との年齢差は使われており、彼女が実は押しに弱そうでプライドが高くてなかなか堕ちていかないという面で攻略する妙味を感じられた。ただ一人で一章という正攻法の流れだとどうしてもメインヒロインが最後に回されてしまうのは仕方の無いところでもあるし、他の三人もそれぞれに魅力的な点があるので、四人という人数や展開に欲張りな面もあったかなと勿体ない印象も感じられた次第である。
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tag : 社会人主人公 処女

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登場人物が多すぎたかもしれません

にゃら さま

久しぶりのコメントになります。

腰を痛めて動けなかったので、ボーッとネットサーフィンをしている中で本作品の記事を見つけました。
凌辱モノは基本的にノーマークなのでこのレビューを見るまで気づきもしませんでした。

ご指摘の通りオフィス凌辱ということなのでしょうが、どちらかというと誘惑系に入るのではないかというのが私も思いました。

確かにヒロインに痴漢に間違われるあたりの導入やエレベータの中のシーンは凌辱かなと思えますが、その後のヒロインと主人公の交わりや、そもそもサブヒロインたちと主人公の関係性は良好なので、読後感も良かったです。

主人公とヒロインの出逢いも結構、ページ数を割いていますし、ヒロインが受付嬢との官能シーンを目撃したりするところなどもページ数を割いて、ヒロインがマゾに目覚めていくきっかけのところも丁寧に描いているので、交わりやマゾが開花した後のシーンなどが多いと良かったのになと思います。

登場人物が多すぎたのかもしれないなと感じました。
いい作品なだけに残念な気がします。

Re: 登場人物が多すぎたかもしれません

xelcerdoさん

お久しぶりです。にゃらです。コメントいただきありがとうございます。

最近になってフランス書院文庫だけでなく、他のレーベルも複数手を付けるようになりましたが、他社レーベルがストーリー重視ならば、フランス書院文庫は官能重視ということでしょうか。本作がもし他社レーベルならばこれで満足のいくレベルでしょうし、黒本に馴れた私からするとやはり人数を減らしてメインヒロインに絞って欲しかったなという印象です。

最近のフランス書院文庫を読むに当たり、個人的にはヒロイン4人ですら多いなと思います。書き手(や編集)の方からすれば彩りを楽しまさせる目的はあるのでしょうが、価格を意識してかページ数を抑えているので慌ただしいのですよね。素人があれこれ申し上げることでも無いですが、人数が多い方が映える作品とそうでない作品と紙一重なものがあるように思います。難しいですね…。

腰を痛めていらっしゃるということで、そういう経験があまり無い私ではあまり気の利いた言葉が掛けられませんが、お大事になさってください。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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