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神楽稜「熟・女・接・待 最高のリゾートホテル」

神楽稜「熟・女・接・待 最高のリゾートホテル」
(フランス書院文庫パラダイス、2005年12月、表紙イラスト:廣瀬龍)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2015年11月2日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)


【あらすじ】

瀬戸内海に面したリゾートホテルに投資ファンドの担当者としてやって来た康祐。ホテルを乗っ取られると勘違いした女性たちにより、次々と思わぬ肉体での歓待を受ける事になる。

【登場人物】

久米田康祐
23歳。投資ファンドの担当として、日名子の経営するホテルへやって来た。性格は真面目で女性にもてはするが、性体験は無い。高校時代は水泳部に所属しており、引き締まった筋肉質の体型で馬鹿が付くほど生真面目な性格。

向井日名子
38歳。10年前に亡くなった夫の跡を継いでホテルを経営しているものの、おっとりした性格からか周りからは頼りなく、また年齢よりも若く見える。

向井なつき
20歳。女子大生。普段は東京の大学に通う為に一人暮らしをしているが、じゃじゃ馬娘で康祐の事を端から乗っ取り屋と勘違いしており、必要以上に毛嫌いしている。

村瀬志津
40歳。地元で缶詰工場を営む夫とは20歳以上離れているが、夫婦仲は順調。元は水商売に就いていて和服の似合う女性。ホテルの上客の1人でなつきの言われるままに勘違いし、色仕掛けで康祐を撹乱しようとする。

樹里(佐藤清子)
30歳。3年前に漁師だった夫を亡くしているものの、保険金で生活には困らないらしく趣味の範囲で海女の真似事をしている。かつては伝説のソープ嬢・樹里として名を知られていた。志津とは顔馴染みで、彼女の依頼で康祐を誘惑する事に。2歳になる娘がいる。

藤堂八千代
27歳。龍印神社の神主で巫女。康祐が偶々滝修行をしていた所を通り掛かって飛び込みと勘違いし知り合う。神社一帯を観光地化したいという彼の熱弁に惹かれ、自らも変化したいと関係を望む。パイパンで秘かに被虐願望が有る様子。

【展開】

康祐がやって来ると聞いて早合点したなつきに説き伏せられ、日名子は志津の協力を受けて彼を色仕掛けで丸め込もうとする。予想していたのとは違い好青年の雰囲気を漂わせる康祐を一目見て気に入った志津はシナリオ通り話を聞く振りをしながらも、飲み物に催淫薬を仕込み気絶させる。気が付いた時には康祐に襲われたと言う筈だった志津だが、彼が童貞と知ると騎乗位で跨がり彼の真面目さを気に入り一人前の男にしようと樹里を紹介するのだった。

翌日海辺で樹里と出逢いホテルへ戻って来た康祐は、彼女からかつてソープ嬢であった事や彼を一目見て気に入ったのだと聞かされる。初めは自慢の技巧で樹里に一方的にされるがままだった康祐だが、再チャレンジを求めると一度射精した余裕もあって今度は樹里を絶頂に導く事に成功する。

ホテルと島の方々を出回る康祐は龍印神社にやって来るが、滝行中の八千代を見て飛び込みと勘違いしてしまい、反撃を受けて意識を失う。康祐が目を覚ますと八千代は服が乾いたら出て行って欲しいと素っ気ない態度を見せるが、町の観光と神社を組み合わせたプランを熱心に説明する。すると八千代から自分を変える為に抱いて欲しいと迫られ、意外にも被虐願望を持つ彼女を後ろ手に縛ってスパンキングしながら四つん這いで交わるのだった。

一方康祐を尾行していたなつきは八千代の家に泊まっていたと知り、自分が誘惑してでも彼の所業を暴こうと息巻く。しかし日名子は自分が康祐を誘惑するからそれをビデオに収めようと身代わりを提案するものの、いざとなると娘が見ているのを忘れて肉欲に溺れてしまう。最早母親ですら役に立たないと気付いたなつきは自ら康祐を誘惑するが、雰囲気に流され処女を失い帰京すると息巻く。

入れ替わりに女性たちを部屋に招く女たらしだと激怒するなつきに対し志津と樹里は惚れた男のことを信じなさいと諭し、康祐は一堂を前にホテルの再建プランを説明する。誤解していた自分を責め部屋に籠ったなつきは二日後に日名子に付き添われて謝罪すると、康祐の部屋でもう一度抱いて欲しいと告げる。謝罪の印だと秘所の翳りを剃り落とした母娘を前に康祐は一緒に奉仕させたり、母娘で愛し合わせたりした後で、二人を並べて交わり愛情を深めるのだった。

【レビュー】

2005年に試験的に導入されたレーベルである「フランス書院文庫パラダイス」はラブコメディーを意識した程々の軽さ、読み手に癒しを与えようとの趣旨で全部で8作品刊行されている。作者の名前を見ると本レーベルの為に用意されたようであり、全ては分からないものの、本作を担当した「神楽稜」氏は当時誘惑作品にシフトし始めていた巽飛呂彦氏の可能性が高いと思われる。

ホテルを経営する未亡人とその娘、有閑マダム、元ソープ嬢の海女、巫女と現実的な路線とコスプレ的な要素を織り混ぜており、独特なオノマトペが多用されているのはまさに氏の特徴を表しているように感じられる。現在は美少女文庫にも進出しており黒本での刊行ペースは落ちてはいるが、年7作品出していた時期もあるから掛け持ちは充分可能だったと思う。
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tag : 社会人主人公 童貞 母娘丼 処女

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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