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弓月誠「独身四姉妹と居候」

弓月誠「独身四姉妹と居候」
(フランス書院文庫、2016年4月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

大学を出て海外へ赴任となり、6年振りに帰国した真一は実家の叔父夫妻を訪ねるが、美しい小和田家の四姉妹が住んでいて夫妻が引越したのを知る。行く当ても無く、取り敢えず小和田家に厄介になることにしたものの、青年に取っては女ばかりの環境は苦行にも等しく…。

【登場人物】

秋山真一
28歳の会社員。幼い頃に両親を亡くし、叔父夫妻に育てられて社会人になったが、早々に海外へ赴任となった。久し振りに帰国となり実家に戻って来るが、小和田姉妹が半年前に買い上げていたのを聞いて夫妻が転居したと知る。

小和田靖子
38歳。小和田家の長女で8年前に夫を亡くして以来、新たな出会いも無いままでいる。人妻ならではの艶やかさを持つ一方で、思い込みが激しく可愛らしさも垣間見せる。真一も靖子も互いに一目惚れしてしまうが、性格の似た者同士で素直になれない。巨乳。

小和田未佳子
35歳。小和田家の次女。証券会社に勤めるトレーダーで、秋山家の邸宅を買うほどの資産があるらしい。離婚歴があり男性経験も豊富で、魅力的な肢体を持つ熟女。昔から姉の心を読むのが得意で、相思相愛なのに関係が進まない真一を焚き付ける。

小和田歩美
33歳。小和田家の三女で姉二人に負けず劣らずの美女で姉妹一番の巨乳だが、常に劣等感を抱き卑屈になっている一面も。図書館の司書として働く地味なタイプで、当初は真一に対して警戒していた。

小和田麻紀
30歳。小和田家の四女で大学院で研究に勤しんでいる。スレンダーな身体付きで人並み以上に美人だが積極性に欠け、男性との出会いが無いままに三十路を迎えてしまっている。

【展開】

帰国した真一は新たな住みかが見付かるまでと、居候扱いで四姉妹の為に色々と家事を手伝うが、女ばかりの環境に性的欲求が溜まって来てしまう。ある日曜日の朝に洗面所で自分の洗濯物を洗っていると、未佳子に誘われて手コキで精を放出させてもらい、更には対面立位で交わってしまう。流石に中出しを避けたものの情事の余韻に浸っていると、入れ替わるように靖子が現れて欲求不満なら自分を求めなさいと口唇奉仕で三度目の射精に追い込まれる。

五月に入り真一は靖子にも未佳子にも声を掛けづらくしていたが、ある日歩美が部屋を訪ねて来て部屋の模様替えを頼まれる。用事は済んだと思いきや歩美から自分を抱いて欲しいと求められ、真一は靖子への愛を貫きたいと思いながらも誘惑に負けて正常位で交わり中出しする。そして毎晩のように家中至るところで歩美と交わるようになってひと月が経ち、ある週末に趣向を変えて図書館の資料室で歩美を抱くが、その様子を麻紀に見られてしまう。

数日後真一は麻紀に初体験の相手にと指名され、更に靖子も見守る中で抱こうとするが、麻紀が怖じ気付いてしまって靖子に手本を見せてもらうことに。正常位でペニスを導き喘ぐ靖子とハプニングとは言え交わる機会に触れて、真一は早くも射精に追い込まれて剛直を抜いて彼女の裸体に迸りを浴びせる。そしていよいよ麻紀の未通の膣内に挿入し、リクエスト通りに中出しするのだった。

こうして靖子を除く三人と交わりまくる日々を送り引越のことなど考えてもいない真一だったが、ある時に愛用のパソコンのブックマークに不動産屋の物件があるのを靖子に見られてしまう。勘違いだと説明する間もない内に彼女に積極的に迫られ、口唇奉仕や膣内射精をしたものの、誤解だと知った靖子は自分のことを棚に上げて一方的に激怒し口もきいてくれなくなる。

靖子の態度の急変に自分も真一のことが好きな未佳子は僅かな望みを掛けて姉を挑発し、歩美や麻紀と三人で真一の部屋に押し掛ける。真一は姉妹たちに誰か一人を選んでと迫られて交わらざるを得なくなり、それぞれの膣内に射精するが、向かいの部屋で堪えていた靖子が我慢の限界だと真一の部屋に乗り込む。やっと素直になった姉を見て未佳子は身を退く時だと妹たちを連れて出ていき、真一は初めて靖子を呼び捨てにして告白するのだった。

【レビュー】

短編を除いて28作品となる作者に取っては初めての「ママの友達が綺麗な理由」以来となる四人ヒロインの作品で、長女で未亡人の【綾子】38歳、次女でバツイチの【未佳子】35歳、三女で図書館司書の【歩美】33歳、四女で未通の大学院生の【麻紀】30歳というラインナップである。

それに対する主人公【真一】は28歳だからヒロインとともにそれなりの年齢にはなるのだが、近作の作者のスタンスから見るに付けラブコメ路線を継続しており、物語としての深みはあまり無いと言えるだろう。そして居候テイストの主人公の設定は最近の黒本の流行りの一つで、あとはひたすらやりまくりかつ淫語連発の描写が続く。

メインは長女の靖子であるが、官能面での出番は序盤の未佳子からの誘惑の後、中盤での麻紀の初体験の場面で絡みはあるが、本格的な出番は第五章と第六章となる。主人公から恋愛観情をぶつけられそれを受け入れようとするが、途中で(本人の)勘違いから関係をこじらせてしまい、妹たちのアシストを受けてやっと結ばれる次第である。こうした場合に長女より妹たちの方が魅力的なケースもあるが、残念ながら本作では次女たちの方が大人で、個人的には長女のこじらせ具合が気に掛かった。

本作では四女が未通なのだが三女は男嫌いとまではいかないが縁が無く、奔放な次女との対比で似たタイプは二人も要らなかったような気がするし、実は一番割を食ったのが次女自身であるのかもしれない。バツイチで仕事のできる彼女と、未亡人の長女は元人妻同士である。展開の見せ方と長女の描き方でいま一つなものがあったので、星を三つとしたいと思う。

※弓月誠作品で四人ヒロインは一度題材に使われていましたので、訂正いたします。


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tag : 社会人主人公 熟女限定 処女 姉妹丼

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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