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相馬哲生「上司の妻・部下の妻【力ずくの情交】」

相馬哲生「上司の妻・部下の妻【力ずくの情交】」
(フランス書院文庫、2008年3月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

気に掛けていた元部下の詩織が自分を振って別の部下と結婚し、二人の披露宴に苦々しい思いで参加した根津だったが、専務の後妻である祐美恵の手首に縄の痕を見付けるとマゾなのではと疑う。数日後夫の弱味を握った根津は、祐美恵や詩織を騙して自分のモノにしようと企む。

【登場人物】

根津祥治
36歳。十人並みの容姿で独身の課長補佐で、会社では次期社長の座が噂される専務に付き従っている。うだつは上がらないものの、年齢に比例して計算高く狡猾な面も覗かせる。20cmの巨根が取り柄でもある。

城戸詩織
24歳。根津の元部下で一方的に彼が好意を抱いていたが、既に城戸との結婚を控えていた為に告白を断わられている。清楚な印象を与えるが気が強く理知的で、根津の巨根に貫かれてもなかなか堕ちそうで堕ちず気丈な一面を見せる。

川嶋祐美恵
32歳。現在は専務夫人として家庭に入っているが、3年前までは秘書課で働いていた才媛。子供はいない。和服の似合う気品溢れた美人でスタイルも良い。結婚前から川嶋に躾られているせいもあり、被虐的なプレイに感じてしまう体質。巨乳。

【展開】

城戸夫妻の結婚式に上司として招かれた根津は、同席した祐美恵の和服の袖から覗く手首に縄の痕を認める。そして数日後祐美恵を歓楽街の飲食店に呼び出し、査問委員会で川嶋に不利な証言をしなければならないと心理的に追い込み、ラブホテルに連れて行くと口止め料として身体を差し出すように要求する。口唇奉仕を強制し射精した根津は彼女が被虐的なことをされた方が感じると見抜き、後ろ手に手錠を掛けるとその乱れ方に興奮し、バックで貫くだけで収まらずに都合三回も交わってしまう。

自分の偽証により地位が安泰となりその晩に専務の自宅に招かれた根津は、つれない態度の祐美恵に対して情交の証拠写真があると脅す。睡眠薬によりソファで眠りに付く専務の脇で根津はあと一回だけと言葉巧みに懇願すると、わざと汚れた陰茎を口唇奉仕させた後で再び後ろ手に手錠で拘束し、アナルセックスを要求する。バックから騎乗位にさせられた祐美恵は乳房を晒しながら秘所を弄られて、快感のあまりに服従宣言をしてしまう。

数日後会社で根津が仕掛けた罠だとは知らずに城戸から部品の誤発注を揉み消して欲しいと懇願され、祐美恵を差し出す代わりに詩織とスワッピングさせて欲しいと要求する。リゾートホテルで根津は城戸に命じ妻を麻縄で縛り目隠しをさせた後で、正体が分からぬように声を潜めて入れ替わりバックで犯し、夫だと思い込む彼女の求めに応じて中出しする。

再び祐美恵を抱きたいとねだる城戸の為に仕方なくという振りをして、根津は彼に実は横領の尻拭いをしてもらったと嘘をつかせ詩織を差し出させる。そして待ち合わせしてラブホテルへ移動し、夫の身代わりに謝罪する彼女の頑なな態度を嘲笑うかのように、口で満足させられるならセックスは勘弁してやると告げる。
約束を守れなかった罰として詩織を後ろ手に手錠で拘束し、指や舌で軽く愛撫しただけでイってしまうのを見届けると、根津は今夜は自分の一夜妻だから城戸に義理立てする必要はなかろうと告げて正常位で挿入する。中出しだけはと相変わらず反抗的な詩織を見ると、口に出すと見せ掛けて精液を顔面に浴びせるのだった。

会社の創立記念パーティの場で詩織が夫と共にやって来た見付けた根津はトイレに連れ込み、ローターを膣内に入れさせ他の社員の前で起動させて弄ぶ。更に城戸が祐美恵と親しげに話しているのを見て事情に気付いたと見るや小宴会場に移動し、バックで犯して中出しする。そして予約した部屋に連れ込み、祐美恵が城戸に絡まれて困っていると着信履歴を見せ詩織を精神的に追い込む。
夫の不貞の事実を認めながらも祐美恵も根津に騙されたのだと気付いた詩織は反撃の機会を窺うが、祐美恵が根津に口唇奉仕している姿を見て対抗心が沸き上がり奉仕に加わる。根津は良い頃合いだと二人を四つん這いにさせ、祐美恵から詩織に移り中出ししようとするが頑として嫌がる素振りを見せた為、興醒めしたと告げてアナル処女を奪い射精する。そして今夜は二人を孕ませようと意気込むのだった。

【レビュー】

相馬哲生作品では2作品目に当たる「力ずく」路線での長編で、基本的な路線は前作とは変わりない。うだつは上がらない割に狡猾さを持つ主人公が人妻ヒロインの夫の弱味を握り、彼女たちが情交から逃れることが出来ない状況に追い込み、最終的には性奴へ堕としていくのである。

本作では始めに専務の後妻の性癖を見破り、彼の苦境を逆手に取って押し付けがましく彼女の肉体を求めていく。しかし幾ら被虐的な責めに感じてしまうとはいえ、僅か二回の情交で「堕ちた」と判断するのは幾ら何でも早いだろうと思いつつも、後半では若妻を攻略する段階で見せ場を与えている。

一方の若妻は主人公を毛嫌いしているようであり、当然ながら結婚したばかりで夫を除く他の男に簡単に気を許す訳も無いから、身体が反応しても心は簡単には堕ちないままでいる。果たして終盤もどうだろうか?孕ませるだのと十代の凌辱者のように夢想する主人公と、その獣欲の犠牲になった人妻たちの諦めの感情との差が色濃く出たようで興味深いところである。
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tag : 社会人主人公

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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