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山口陽「お尽くしします 大正純潔娘と僕」

山口陽「お尽くしします 大正純潔娘と僕」
(フランス書院文庫、2016年3月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

嫁入り前夜の桜子はせめて恋愛くらい自由でいたいと物思いに耽りながら夜の庭を散策していると、穴に落ちて100年の現代にタイムスリップしてしまう。そんな彼女を秀貴と紀久恵の二人が保護するが、甥と叔母の関係なのに激しい情交をしているのを覗いてしまい…。

【登場人物】

小原秀貴
20代?の会社員。勤務先の都合もあって、叔母の紀久恵の自宅に住まわせてもらっている。これまで女子と縁がなく、積極的な叔母に童貞を奪われるのではとひたすら自制に努めていた。

葛城桜子
19歳。大正時代に暮らす良家の令嬢で、高等女学校を卒業したら婚約者の元へ嫁ぐ予定だった。せめて恋愛くらい自由でいたいと自宅の庭を散策していたところ、穴に落ちて100年後の現代にタイムスリップしてしまったらしい。処女。

西園寺紀久恵
41歳。秀貴の母親の妹(叔母)でセミロングの黒髪で理知的な容貌。西園寺流茶道の後継者で弟子たちの前では立場を踏まえた振る舞いをしているが、秀貴の前では素が出てノリが軽く甥っ子に対する愛情を隠そうともしない。

【展開】

夜の公園で甥っ子に襲って欲しいと言わんばかりに秀貴に絡む紀久恵だったが、茂みの奥から突然桜子が現れ倒れてしまったのを見てひとまず自宅で保護しようと介抱する。そして蜜戯の続きをしようと馬乗りになり童貞を奪うが、意識を取り戻し家を歩き回った桜子に情事を見られてしまう。

翌日桜子が曾祖母の名前を口にしたのを聞いて紀久恵は彼女が現代に誤ってタイムスリップしてしまったと納得するが、当の桜子や秀貴も半信半疑のまま二日が過ぎていく。その晩に再び紀久恵と秀貴の情事を覗き見ながらオナニーし絶頂してしまった桜子は、立ち去る際に足音を立ててしまい二人に見付かってしまう。そこで紀久恵の思い付きにより桜子も仲間に加わることになるが、初心なだけに紀久恵のアシストを受けながら秀貴に貫かれるのであった。

奔放な紀久恵のペースに巻き込まれながらも秀貴は一週間も桜子に手を出さずにいたが、それを見かねた紀久恵は秀貴が入浴している隙を突いて桜子とともに浴室に侵入する。秀貴は口唇奉仕のやり方を覚え精液を飲んでくれた桜子に欲情し、湯上がりに着替え途中の襦袢を捲りバックで貫くが、紀久恵も黙っていられずに桜子の形の良い乳房を揉んで刺激を与える。桜子は秀貴の迸りを背中に浴びて愉悦に浸ってしまう。

桜子がやって来てから1カ月後、知人の喫茶店の臨時アルバイトとして桜子を雇うことになり、紀久恵は女給プレイと称して桜子に秀貴のペニスに口唇奉仕させると、椅子に座ったままの彼の逸物を桜子と自分の秘唇で挟み込み快楽を得る。数日後秀貴はそんなプレイを思い出しつつ桜子の働き振りを見ようと会社帰りに喫茶店を訪ね、その帰りに桜子が明るく変わったと指摘する。

更にひと月が経ち休む間もない位秀貴に抱かれる日々を送っていた桜子だったが、タイムスリップした日の夜と同じような月夜を見て元の世界に帰ることを決意する。そこに紀久恵が現れ秀貴には何も告げずに立ち去ることを話すと、せめて居なくなる前に秀貴を誘いデートをするように勧められる。その場所がラブホテルだと知って秀貴は驚き桜子に即尺されてしまうが、これまで紀久恵がいる中での情交が多かっただけに今度は自分が主導しようと考え、口唇愛撫で潮を吹かせたりローターを後ろの穴に入れて四つん這いにして交わって失禁させたりと快感を与える。そしてその晩…。

【レビュー】

題名通り「大正純潔娘」で嫁入り前の生娘である【桜子】19歳が100年後の現代にタイムスリップするという、これまでのフランス書院文庫のテイストではあまりお目に掛かることの無い意欲的な作風である。その現代では会社員の主人公と同居する叔母【紀久恵】41歳が彼女を保護するのだが、この叔母は山口陽作品ではお馴染みの奔放的で肉食なヒロインで、作中では主人公とはセフレと発言しつつ初心な桜子も巻き込んでしまう。

とは言え、その叔母自身は表向きは茶道の後継者で主人公の叔母でもあり、社会的にはそれ相応の振る舞いもしている。主人公に対しても単なる血縁者として有り余るほどの愛情を抱いているものの、主人公の負担にならぬように避妊しつつ敢えて道化に扮しているようにも伺える。桜子に対しても性的な興味を持ちながらも知らぬ時代にやって来た彼女を思いやる部分もあるし、いつもの奔放な「だけ」ではないヒロイン像には好印象を抱いた。

情交場面は桜子とデートをする時には主人公がいつになく主導権を握ろうとすることもあるが、基本的には叔母と桜子を交えて三人での描写がメインである。桜子自身は控え目に見えて意外にも肉食的。タイムスリップものなだけに出逢いも有れば別れも有るものの、全体的には美少女文庫作品を思わせるようなライトさで纏められているのはこの作者らしいと言えるだろう。
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tag : 社会人主人公 童貞 処女

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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