FC2ブログ

小日向諒「喪服母娘【ひとりみ】」

小日向諒「喪服母娘【ひとりみ】」
(フランス書院文庫、2016年3月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

作者本人による自著解説




【あらすじ】

8年前のある朝に出勤途中の千沙子に自転車を貸してあげたのをきっかけに、彼女と結婚間近まで漕ぎ着けた寛人だったが、自慢の精力が災いして一人で性欲処理をしようとアダルトDVDを借りるところを彼女の娘の真梨奈に見付かり詰問される。そんな彼女も実は寛人のことが好きで、満たされぬ片想いを奉仕に置き換えて彼に迫るが…。

【登場人物】

宗田寛人
28歳の会社員。8年前出勤途中の千沙子に自転車を貸してあげたのをきっかけに真梨奈の家庭教師となり、現在は千沙子の婚約者として付き合っている。女性経験は豊富で精力に満ち溢れた巨根の持ち主。

樋口千沙子
38歳。通信会社で課長職に就くキャリアウーマン。黒髪のミディアムロングヘアに理知的な双眸が特徴的。170cmを超える長身でGカップ。10年前に自ら運転する車で事故に遭い、同乗していた夫を失っている。シングルマザーとして真梨奈の良き母親であろうと努力していたが…。

樋口真梨奈
18歳の大学1年生。千沙子と亡き前夫との間に産まれたひとり娘。母親と同じような背格好の美女だが、唯一バストはDカップと控えめなのを気にしている。寛人に対しては小悪魔な態度で弄ることもあるが好意の裏返しであり、母が好きなのを知り良き娘であろうと振る舞う。

【展開】

千沙子の夫の命日に法事を終えて樋口家に帰宅した寛人は、真梨奈が外出したのを見るとリビングで千沙子をバックで抱くものの、いつもより回数が少ないのもあって欲求不満に陥る。そしてレンタル店でアダルトDVDを借りようとした所を真梨奈に見咎められ、自宅のリビングで詰問責めに合う。偶々とは言え若い娘にも興味があると真梨奈に納得され、突然自分が性欲処理をしてあげるからと提案される。手や口を使って一度精を抜き取られてもまだ勃起したままの寛人は、義娘の足を使って倒錯した感情を抱くのだった。

頻繁に寛人の自宅に押し掛けては真梨奈は性欲処理を口実に奉仕を繰り返すが、セクシーなスリップを身に付けて素股で行為を終えると義父への愛情を抑えることが出来ず泣き出してしまう。真梨奈の告白に応じ口付けを交わした寛人だったが、そこへ千沙子の呼び出しを受け樋口家に向かう。生真面目な彼女は寛人の女にはなれないと謝罪し身を退こうとするが、真梨奈は自分が恋人で母を愛人にすれば良いと提案し千沙子もそれを受け入れる。

外食を終えて自分は飲みに行くからと千沙子が夜のネオン街へ消え、先に樋口家に戻った真梨奈は濃厚な口付けだけで済ませようとした寛人を引き止め、母が居ない間に処女を奪って欲しいと訴える。寛人は真梨奈の寝室に移動し自ら跨がろうと気丈に振る舞う彼女を制し、正常位とバックで立て続けに中出しすると、酔った千沙子を迎えに行く。改めて母娘で愛したいという彼女のプロポーズを受けホテルに移動する。これまでは娘への引け目もあって立て続けの情交にあまり応じていなかった千沙子だったが、タフな寛人に翻弄されてあられもない姿を晒け出してしまう。

秋を迎え樋口家に移った寛人はある日の夕方に駅前で待ち合わせし、恋人と愛人が夕食を何にするかやり取りしているのを微笑ましく見つめ食事を済ませるとホテルに向かう。ノーパンでストッキングを直履きした千沙子に高校の制服を着た真梨奈の秘裂を口唇愛撫させ、自らは千沙子の秘所を舐めてどちらが先に達するか競わせると、寛人は言葉責めにしながら先に千沙子を貫き孕ませ願望を口にする。次に達した振りをして二人の情交を見ていた真梨奈にもお仕置きと称し、寛人は濃厚な子胤を注ぎ込むのであった。

【レビュー】

本作の主人公は28歳の社会人【寛人】であり、長年に渡り親しく付き合って来た38歳のキャリアウーマンの【千沙子】とその娘の【真梨奈】18歳がメインヒロインとなる。題名が「喪服母娘」なのでいかにもな印象を与えるが、実際に喪服姿の情交場面は序盤の千沙子のみである。ヒロインとは完全には服を脱がさずに交わる描写が主なのは、小日向諒作品に触れている読者ならばもう承知のことであろう。本作での情交場面は千沙子が2回、真梨奈が1回、母娘で1回ではあるものの、一つ一つの場面はいずれも濃厚である。

本作の主旨は「義娘もの」であり、主人公と母娘それぞれの年齢を等しく10歳差としていて、母と娘それぞれの立場から主人公への愛情の向け方が微妙に異なっているのがポイントなのかもしれない。娘が主人公に好意を抱いているのを知っていて苦しみながらも恋人であろうとする母親、母の為に小悪魔な態度で明るく振る舞おうとする娘。小日向諒作品ではヒロインたちは「いい人」過ぎて互いに遠慮し、素直に主人公に想いをぶつけられずにいる部分と、想いが報われてからの乱れっぷりとのギャップが妙味と言えるだろう。

母娘丼は官能小説では近年ありがちなパターンの一つではあるが、本作はまた一味違った切り口から攻めており独自性を発揮していると思う。
関連記事

tag : 社会人主人公 母娘丼 処女

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

喪服母娘-ひとりみ(著:小日向諒、フランス書院文庫)

2016/3/25 発売 喪服母娘-ひとりみ著:小日向諒、フランス書院文庫 → Amazonはコチラから。 → ハイブリッド書店【honto】はコチラ。 「ダメよ、喪服を着たままするなんて……んんっ」 強引に口づけをほどこし上衣をブラごと剥き、 乳首を摘み上げると、唇からこぼれる快楽の吐息。 青年のありあまる欲望に身も心も溺れていく千沙子。 38歳の未亡人と青年――深まりゆ...

コメントの投稿

Secre

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR