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小鳥遊葵「オフィスの甘い蜜 女上司の贈り物」

小鳥遊葵「オフィスの甘い蜜 女上司の贈り物」
(リアルドリーム文庫、2009年2月、表紙イラスト・挿絵:AZASUKE)

ネタバレ有り。御注意下さい。

オフィスの甘い蜜 女上司の贈り物 (リアルドリーム文庫11)
小鳥遊葵
キルタイムコミュニケーション
2009-02-22



【あらすじ】

勤め先のホテルの上司である真澄の依頼で泊まり込みの残業を頼まれた一馬は、憧れの彼女と二人きりになれると考えて快諾する。そして仕事で疲れた彼女の身体をマッサージする機会を得るが、真澄から意外なお願いを頼まれる。

【登場人物】

相川一馬
21歳。三陸地方の海沿いの高台にあるホテルで、経理課の社員として働いている。無類の熟女好きであり、これまでにも年上の女性との経験がある模様。上司である真澄と先輩の彩夏の両方に好意を抱いている。

佐伯真澄
32歳。ホテルの経理課課長で一馬の直属の上司。独身で孤高な雰囲気を漂わせるが、彼や彩夏に対しては優しい素顔を覗かせている。男性経験はそこそこあって彼を誘うような仕草を見せるが、その裏にはまだ若い彩夏の将来を思ってのことでもある様子。

友部彩夏
25歳。経理課所属でフロントも兼務する一馬の先輩社員。肩まで伸ばした亜麻色の髪の持つ美女で溌剌とした性格でモテそうに見えるが、男との浮いた話が全く無い様子。どうやら初体験の際に嫌な思い出があったらしく、それ以来は真澄に惹かれて百合の関係にある。

【展開】

ホテルの税務調査を間近に控えて、真澄から泊まりで1週間残業を申し付けられた一馬は二人きりになる良いチャンスだと喜ぶ。初日の晩に真澄の頼みでうつ伏せになった彼女の熟れた身体をマッサージすることになるが、勃起していると指摘を受ける。しかし真澄は男嫌いの自分と彩夏を治療して欲しいと切り出し、ご褒美にと手コキで射精に導かれる。

毎晩互いの身体に触れ合う機会はあるものの本番は出来ずに悶々とする一馬だったが、四日目の晩に先に風呂を済ませて真澄の部屋へ向かうと、彼女が彩夏に快感を与えながら睦みあうのを目の当たりにする。どうにかベッドの下に潜り込むと真澄が一馬に抱かれるように説得し、彩夏も泣きじゃくりながら渋々応じるのを聞いて興奮するが、この晩から香澄のお誘いが無くなり焦れったさを募らせる。

最終日の夜にオフィスから離れた客間で残業を終えた二人は祝杯を上げようと厨房へやって来ると、親方が従業員の女を連れ込み交わっているのを見掛け興奮を引きずったまま部屋に戻る。一馬は真澄に口唇奉仕を受けて挑発されつつも正常位で挿入を果たし射精するが、そこに部屋に入って来て彩夏に見られてしまう。わざと彩夏を嫉妬させるつもりで呼んだのだと意図に気付き、一馬は真澄の顔面に跨がり愛撫を受ける彩夏と口付けをしながら、激しく腰を使い二度目の射精に至るのだった。

二人と秘密を共有した一馬は実家のある島に真澄を誘い暗がりの浜辺で露出性交をしたり、休憩時間に隣室で交わっているホテルのスタッフ同士の情交の喘ぎ声をネタにしながら香澄と部屋で交わったりと関係を深めていく。その一方で真澄からあの夜以来彩夏も次第に一馬に興味を抱いているみたいだと唆され、彼も彩夏からモーションが掛けられるのを心待ちにする。

そして1ヵ月後彩夏から部屋に来てと誘われ、一馬は早速その日の仕事帰りに部屋を訪ねることに。水割りを飲んでいる内に酔ってしまったのか、早くも妖しい雰囲気を醸し出す彩夏の言動に釣られ、一馬は一緒に浴室へ入る。泡姫のように密着して身体をくねらせる彩夏に誘惑された一馬は、後背位で貫くと激しい女体の反応に耐えられずに果ててしまう。

翌朝真澄から部屋に来てと誘いを受けた一馬であったが、部屋を訪ねると彩夏と二人リビングで彼に見せ付けるかの如く女同士身体を絡ませお預けを食らわされ焦らされる。そして真澄の寝室へ向かい、今度は彩夏が見物人となり真澄に濃厚な愛撫を仕掛けると、一馬は二人を並べて交互に貫く。初めは真澄の中で果てたいと考えていたのに、貫かれて喘ぐ彩夏を見て気持ちが変化するのに気付き、膣奥に精を迸らせるのだった。

数日後一馬は真澄に声を掛けるも色好い返事はもらえずにいたが、10日後に大事な話があるから部屋に来るように真澄に告げられる。予感を抱いてはいたものの真澄から別離を切り出されると、一馬は納得がいかないと反論する。最後の想い出にと全てをあげると言われ一馬は真澄の後ろの穴を欲するものの、心の踏ん切りが付かずこれからも彩夏に内緒で関係が続けられないかと葛藤する。

【レビュー】

リアルドリーム文庫は表紙画だけでなく5枚程度の挿絵を盛り込んでおり、情交描写との相乗効果もあって根強い人気を得ている。テキストだけの官能小説に比べると300頁弱と少なめだが、挿絵があって訴求しやすい点も含めると既に官能ジャンルの中堅としての地位を固めている。あとは発売日の延期がしばしば見られるので、安定した刊行体制の確立が望まれる。

本作が「小鳥遊葵」としてのデビュー作品であり、その4ヵ月後にはフランス書院文庫から「朝比奈海」としてデビューを迎えることになる。2作品刊行の後に2011年からは「小鳥遊葵」名義に統一し、現在までコンスタントに作品を刊行し続けているのは、改めて説明の必要はないかと思われる。

朝比奈海「狂夜 二人の母と叔母」




作者が生活の場としている三陸地方を舞台とし、20代または10代の主人公と30台の熟女ヒロインによるしっとりとした硬質の文体で描かれる情交描写は、当時も今もあまり変わってはいない。本作では32歳の課長と25歳の先輩社員のヒロインであり、21歳の主人公の年齢を考えると、どちらでも違和感は無い歳の差ではある。

課長に想いを寄せる主人公からすれば憧れの彼女だけでなく、同じくらい魅力的な先輩社員とも深い関係になる訳だから願ってもない話ではあるが、課長からすれば若いカップルの誕生を見て自ら身を退くべきだと感じざるを得なかったのかもしれない。そうした喪失感をあまり強調せずに情交描写の途中で締めるのは、いかにも官能小説らしい的確な纏め方だと思う。

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Secre

びっくりしました。

何気なく覗いたところ、デビュー作のご紹介があり、びっくりしました。
しかし、とても嬉しい限りです。
ありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
                      小鳥遊 葵。

Re: びっくりしました。

小鳥遊葵さん

にゃらです。コメントいただきありがとうございます。

実はフランス書院文庫は全て本書籍で、リアルドリーム文庫はまとめて電子書籍で購入しましたが、こちらはまだ読み終えていません。随時読み終わりましたら、僭越ながらレビューをあげさせていただきます。しがない一読者の感想ですので、どうぞ宜しくお願いします。

話は変わりますが、1月に続き今月にも新刊を刊行されるとのことで、非常に楽しみにしています。

No title

はい。今月刊行されます。
kindle版も含めると、やっと二十冊を超えました。
でも、まだまだ無名。官能小説は書けば書くほどに難しく感じます。
kindle版ですが、私には珍しく、時代官能を出しています。
いつの日か、お読みいただき、感想をいただければ幸いです。
ただ、これは表紙も自分で描いたので、赤面ものですが、中身はそれなりに楽しめるはず、と自負しております。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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