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北條辰巳「櫻の魔園 淫女教師と早熟女子高生」

北條辰巳「櫻の魔園(その) 淫女教師と早熟女子高生」
(フランス書院文庫、2011年4月、表紙イラスト:野中昇)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

美大を卒業して女子高の教師となった秋山だったが、不動産屋の手違いで1ヵ月住む所が無く先輩教師の奈美に相談したところ、彼女の元に住まわせてもらうことに。元々両想いなだけにあっさりと筆下ろしまでしてもらうが、その同居生活を教え子の真央に知られてしまい…。


【登場人物】

秋山雄二
22歳。美術大学を卒業して教師になったばかりで、聖加女学園の美術部顧問を担当。三人兄弟の次男坊で、見た目の通りお坊ちゃん風で優柔不断な青年。女性との性体験はない。

水元奈美
29歳。秋山の指導係で体育を担当する教師かつ陸上部の顧問で、面倒見の良いお姉さんタイプ。セミロングヘアーにすらっとした体躯。階下に住む同い年の亜樹と頻繁に食事を共にしており仲が良い。

西野真央
17歳。美術部部長で大学受験を控えている。あどけない顔付きの割にはバストは育っている。父親がPTA会長で多額の寄付金を寄せている事から、ワガママな面も。秋山に惚れて帰宅時に尾行した所、奈美との同居の事実を知ってそれをネタに自分に振り向かせようとする。処女。

白川麗子
38歳。3年前に母の跡を継ぎ学園理事長を勤めている。淑女らしい華やかさとメリハリの有るFカップボディの女性。海外赴任で別居中の夫が居るが、欲求不満からか若い男教師を理事長室に引っ張り込んでいるとの噂が絶えない。秋山と真央が関係しているのを知り、自分の玩具にしようと強権で手なづけようとする。

栗原亜樹
29歳。学園専属の校医。黒縁メガネにセミロングの黒髪と知的な印象を与え、すらっとした細い体型の美女。年上の男と付き合っていたが、風邪気味で保健室で眠る秋山を見て初めて年下の男に興味を持つ。


【展開】

赴任当日初々しい挨拶をした秋山に女子高生たちが興味を抱きざわめく一方で、当の秋山は不動産屋の手違いで1ヵ月間住むところがなく、それを先輩教師の奈美に相談し居候させてもらうことに。そしてその日の晩浴室で先に入浴した彼女の裸体を思い浮かべながらオナニーしていると、石鹸の替えが無いからと奈美にドアを開けられ見られてしまう。その後三日間は何も無かったかのように接してくれていたが、奈美が傍らのベッドでストレッチをしていると右足がつったと足に触れる機会を得て、いつしか妖しい雰囲気になり童貞を卒業させてもらうのであった。

数日経った放課後に秋山が美術部の片付けをしていると真央に声を掛けられ、秋山に興味を抱き後を追っていったら奈美と同じマンションに入っていったところを知ったと告げられる。理事長の麗子に告げ口されたくなければ自分の言うことを聞いてと健気な脅迫をする教え子が実は自分のことを好きだと知り、秋山は口淫してもらうと興奮のあまり美貌に精を浴びせてしまう。そして迎えた土曜の放課後、美術室でモデルにさせられた秋山は乳谷を見せて挑発する真央に欲情すると成り行きで処女を奪うが、中出しを避けるだけの理性は保っていた。

相次いで二人と関係を持ったことに秋山は幸運だと喜ぶものの、ある日麗子に呼び出されて理事長室へ向かうと、前置きもそこそこにお気に入りのタイプだからと誘われて口淫を仕掛けられてしまう。そして三日後の昼休みに再び理事長室に向かう途中で真央とすれ違い嫌な予感を抱きつつ到着すると、麗子から校内に設置した監視カメラに真央とのキスシーンが写っているがとお叱りを受け、懲らしめと称してバック姦を求められる。これからは呼び出されたらいつでも来るようにと告げられて、秋山は麗子の噂はやはり本当なんだと納得する。

ある日風邪の症状はあるものの出勤して却って体調を悪化させた秋山は保健室に来ると、亜樹から早く熱を下げたいなら座薬を使うように勧められ、四つん這いになり尻穴を見せる羽目になる。薬のお陰でぐっすりと眠れたものの淫夢を見ているような浮遊感を抱き目を開けると、亜樹が全身の汗をタオルで拭いてくれたらしい。その場は辞去したものの夕飯を作ってあげると彼女の部屋に誘われるが、入浴していると過剰なスキンシップで迫られると脱衣所での立ちバック姦、寝室に移っての二回戦とめくるめく体験をするのであった。

そんな時帰りが遅いのを心配した奈美が迎えに来たので帰る振りをして彼女の部屋に向かうが、秋山は疑わしげな奈美を何とか言いくるめてしまう。そして翌朝セクシーな寝姿に挑発されて出勤前に一戦交えるが、出勤途中で列車の遅れにより奈美や亜紀だけでなく真央とも乗り合わせてしまう。車内で秋山に悪戯する真央をそれとなくガードしたり、更に放課後には麗子に口淫で迫られた時に嘘をついて呼びに来たりと、秋山は奈美の頼もしさに惹かれていくのだった。

そんな同居生活も最終日を迎えた秋山は奈美に思うように告白出来なかったものの、寧ろ彼女の方が涙を浮かべながらまた遊びに来てと告白される始末。これまでしてもらっていない口淫やバック姦をしても、最後はやはり彼女にリードされてフィニッシュを迎えてしまう。次の日に静かに奈美の部屋を退去しやっと新居を得たものの、住まいを調べ上げていた真央が厚かましく訪ねて来てしまい、秋山の四股生活は続くのだが…。

ある日陸上部の校内合宿のため先輩教師に代わって宿直を頼まれた秋山は、夜になれば陸上部顧問でもある奈美が来るかもと期待するが、訪ねて来たのは10日間の出張を終えた麗子であった。我慢できないとばかりにセックスを求める理事長を言葉で責め四つん這いにして交わるが、その現場を真央と亜樹に携帯で撮影されてしまう。チアコス姿の教え子とボディコン姿の校医も端からそのつもりだったらしく、罵り合った三人の女たちは意気投合して、秋山を懲らしめようと逆凌辱とばかりに好き勝手に弄る。そこへ呼び出しを受けた奈美が現れるが彼女も大人しく引き下がる筈がなく、寧ろ三人と競い合うかのように交わりを求めるのであった。


【レビュー】

赴任したばかりの新米教師である主人公が先輩教師の奈美に惹かれていき、彼女も初心な主人公を見て可愛いとさえ思い関係を持ってしまうのは、これまでの北條辰巳作品と同じ流れである。きっかけはどうあれ、同じ屋根の下に健全な性欲を持つ男女がいれば自然と結ばれるのは納得するが、今回はそれまでとは異なりかなり駆け足の流れである。というのは題名にあるように「淫女教師」が三人と、「早熟女子高生」が一人の計四人が登場する作品だからかもしれない。

並列に扱われているだけに女子高生の真央が二番手として登場するものの、これまたあっさりと破瓜を迎えてしまう。更に理事長の麗子も男漁りの噂が絶えない人妻と来て、こちらも二度目の逢瀬で結ばれる流れとなる。最後に校医の亜樹もやはり主人公が可愛いと興味を抱き、自らの部屋に招いては過剰なスキンシップを取って誘う始末である。こうしてヒロインからの誘惑で結ばれる流れが続くと、確かに美味しい部分もあるけれども、主人公は何をやっているのという気持ちの方が強くなる。まぁ草食で受け身なのも決して悪くは無いのだが…。

作者がお手本とした(と思われる)如月蓮氏の作品でも実はヒロイン4人というのは刊行されていない状況であり、やはりいる必要のあるヒロインの理由が確立されていないと読んでいて蛇足なのかなと思わざるを得ない。奈美はメイン格、真央は対抗格、ならば30代の麗子か20代で奈美の階下に住んでいる亜樹のいずれとなるが、属性が奈美と似ているので亜樹の方が必要性が薄いのかなと感じる。そういった意味で工夫の余地があったのかもと思えてならない作品と言えるかもしれない。
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tag : 社会人主人公 童貞 処女

コメント

非公開コメント

No title

この作品はエロいですね。
ブリーフの使い方がエロいです。
確かに男性作家だとそういう事はあまり気を使わないですね。

>はる様

コメント頂き有難うございます。
北條辰巳さんの作風って前戯のねちっこさが有って好きなんですけど、なかなか新作が出ませんね…。

男性の下着の描写って割と多いのが、「興奮のあまりパンツの中が我慢汁でぬるぬるになっている」なんて有りますが、実際女性からしたらどうなんでしょうね。
個人的には匂いに敏感なので洗わないまま交わるのは流石に抵抗が有ります…。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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