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楠木悠「人・妻・教・室 僕は四度、誘われる」

楠木悠「人・妻・教・室 僕は四度誘われる」
(フランス書院文庫、2008年1月、表紙イラスト:小玉秀章)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

パソコン教室を営む栄一は大家の琴乃に想いを抱きつつも叶わぬものと教え子の美江子や優梨子と関係を持っていたが、ある事件をきっかけに琴乃と付き合うことに。そして他の熟女たちと関係を清算しようとした矢先に、第四の誘惑者が現れる。

【登場人物】

川本栄一
28歳。IT企業を退職し、現在はプログラム開発をしながらパソコン教室を開いている。教室の家主である琴乃に惹かれつつも、出張ホスト紛いに美江子や優梨子らと関係を結ぶ日々を送る。一回り下の従弟と同居中。

桜田琴乃
34歳。東京郊外の閑静な住宅街にある3階建ての邸宅に一人で住んでいる。3年前に学習塾を営む夫を事故で亡くし未練を残しながらも、次第に栄一に惹かれていく。夫との性生活は充実していたようで、かつては教壇に立つ身ながら教え子たちの目の前で淫らな姿を晒したいと歪んだ願望を抱き、夜な夜な夢遊病者のように夫の教室に出入りしては淫らな一人遊びに興じている。

谷口美江子
36歳。5年前に地元の名士で不動産業を営む二回り年上の男性と結婚し、不自由ない生活を送っている。夫の会社のセキュリティ関連の相談に乗ってもらっていた栄一と知り合い、パソコン教室を薦めた仲でもあるが、実際は性的な欲求不満の解消目的である。ややきつめの顔立ちながらもグラマラスで栄一好みの熟女。夫の連れ子とギクシャクした関係に悩んでいる。

小野優梨子
31歳。やや細身で癒し系のようなおっとりとした顔立ちの女性で、現在は夫が単身赴任中という事もあり、パソコン教室に通い栄一にモーションを掛ける。性的には被虐的な一面を持ち、栄一に後ろでの交わりやその先のプレイを望んでいるが、結婚生活を破綻させようとまでは考えていない。

村谷祥子
29歳。優梨子の斜め前が祥子の実家で夫と数ヵ月前から別居中の様子。背が高くスタイルの良い美女だが、栄一自身は鼻持ちならないタイプと敬遠している。優梨子の紹介で初心者クラスのパソコン教室に通っているが、ふとした事から栄一の甥と知り合い興味を抱くように。

【展開】

優梨子との先約がありながらも教室の終わりに美江子に誘われた栄一は慌ただしく彼女を抱くと、優梨子と待ち合わせしているホテルへ向かう。彼女が後ろの穴に悪戯されたという過去の話を切り出し予め準備まで整えて来たと知って望み通り肛交に及ぶものの、次はエネマプレイをと所望され栄一はかなりの変態だと感嘆するのであった。

翌週の月曜日に栄一は琴乃からパソコンの不具合を見て欲しいと頼まれ邸宅に向かい、彼女と良い雰囲気になりキスや抱擁の最中に突然琴乃から拒まれてしまいやり切れない思いを抱く。そんなある日美江子から密会写真を送り付けられたと相談を受け栄一は義息の盗撮の証拠を突き止めると、美江子の反応を見て関係を清算する潮時だと考える。
そこへ優梨子より連絡が入り自宅へ向かうと尊大な態度の祥子に不倫関係が発覚したと知り、彼女から口止めとして優梨子と共に抱くよう求められる。栄一は優梨子とのプレイに使おうと忘れ物を届けさせに甥を呼び付けていたが、祥子が好色な反応を示してひとまず帰ったのを見ると、用意した全身ゴムづくめの衣装を着させて後ろで交わるのだった。

翌日授業を終えた栄一は琴乃の部屋を訪ね鍵を返すがつれない反応にがっかりして帰宅するが、直後に彼女がやって来て自分の回りで降りかかる怪現象について打ち明けられ2日後に真相を確かめたいと桜田邸に泊まりたいと約束する。かつて琴乃の夫が使っていた教室に張り込んでいた栄一は、日付けも変わる頃に琴乃が取り憑かれた様子でやって来ると授業を進めながら、教え子に見せ付けるかのようにいやらしい行為をして絶頂に至る姿を目撃するのであった。

翌朝琴乃に真相を明かし両想いとなり激しい肉交を済ませた栄一は熟女たちとの関係を清算すべく、土曜日に美江子の自宅を訪ねる。義息が家にいてベランダから覗いているのを知りながらわざと肉交を見せ付けた栄一は、彼女の携帯電話で義息に連絡し後は任せたとばかりに邸宅を去る。通話状態にした美江子の電話から二人が愛し合う声を聞いた栄一は電話を切ると、次は優梨子と祥子を纏めて清算する番だと決意する。
翌日栄一は優梨子に別れを切り出そうと自宅を訪ねるが、同席していた祥子から3Pで良いからと執拗に迫られ勝手に帰っていくのを唖然として見届ける。表面上は友達付き合いはしているが祥子には一矢報いたいからと優梨子の提案に乗った栄一は、別れる前に試してみたかったエネマプレイで彼女に立て続けに快感を与え失神絶頂へ導くのだった。

数日後の夜ホテルの部屋に着いた栄一は、まずは祥子と激しいプレイで騎乗位のまま絶頂に導き、優梨子はその間にシャワーを浴びる振りをして物陰から肉交をビデオに収め、万が一の時は栄一の甥に見せるつもりで切り札を手に入れる。更に彼女は鬱憤を晴らそうとペニバンを装着し祥子の後ろに挿入すると、栄一と示し合わせて腰を遣い二穴責めで失神させる。秘薬の効果もあり萎える事のない栄一は今度は優梨子の後ろの穴で交わるが、意識を取り戻した祥子も参戦して乱れた一夜を明かす。

熟女たちとの関係の清算を終えた栄一は誰も顔見知りのいない別の町に引っ越そうと琴乃に提案すると、自宅を引き払う前に亡き夫の願望を叶えるべく淫辱にまみれた授業がしたいと申し出を受け了承する。引っ越しの段取りも済ませたある日小学生たちを前にパソコンの授業を始めたものの、琴乃は全身に取り付けられた淫具で身をよじらせてしまう。次第に淫らな雰囲気が教室に漂う中で、栄一は彼女や子供たちの異変に気付くが、いつしか自分の意識も遠のいていき…。気が付くと琴乃と二人きりの中で再び肉交を求められた栄一はずっとそばにいて欲しいと告白し行為の続きを始めるのだった。

【レビュー】

作者のキャリアの中で最もページ数の多い作品であるが、この時期はどの作品もゆうに300ページを超えるボリュームなので本作だけが突出している訳ではない。ただ読んでみると個人的には350ページを超えると、途中で一段落したい気分になって来るので、最近は消費増税云々の影響もあるだろうが、300ページ程度が妥当な範囲なのかもしれない。

楠木悠作品はタフネスな20代主人公が熟女たちと次々に関係を持ち、一時期はあちらこちらと手を出すものの、最後は本命の女性と一緒になろうと決意するがしかし…という流れがお約束とされている。前作「人妻ロマンス 汗蜜のフィットクラブ」から約2年振りの刊行となったもののこの路線は変わっておらず、相変わらずの抜かずの連戦とややハードな主人公の攻めが特徴的である。

始めからセレブ夫人の美江子とは肉体関係にあり補整下着を来たままの激しい交わりを見せるものの、彼女の主題は義息に慕われているのに気付き、自分も決して悪い気はせずに主人公の導きによって相姦に発展していく点である。元から主人公とは火遊びの範囲でもあった事からそれほど関係に拘る様子が無いだけに、逆に情交場面は激しく淫猥さが出ていたと思う。

夫には自らの性癖を言い出せず主人公には始めからアブノーマル全開の優梨子はほぼ後ろの穴がメインで、全身ゴムづくめの衣装を着たりしまいにはエネマプレイまで易々と受け入れてしまう倒錯した性描写がメインである。(流石にエネマプレイの具体的な部分に触れられると個人的には退いてしまうが、本作の描写の範囲なら個人的にはギリギリ受け入れられるので、本格的なものは期待なさらない方が良いかもしれない…。)

三人目に現れるのが主人公の目線で述べると、鼻持ちならないタイプの30歳間近の祥子である。自己顕示欲が強くてワガママな性格であり、自ら不倫を申し出ているが相手の浮気も口にしかねず、やむなく応じた3Pの為の登場とも言えるだろう。本命とサブの魅力の濃淡をはっきりと表すのが楠木悠作品の特徴の一つでもある。

最後にメイン格である琴乃は表面的には淑やかなタイプだが亡き夫にかなり仕込まれたのか、他の3人に負けず劣らずの個性的な熟女である。夫の亡霊が見えたり、居ない筈の教室に人の痕跡がと騒いだ割には、実は自分自身が夫への未練が絶ち切れないが為に夢うつつの中で起こったことと分かる。最後には夫の願望を叶えようと淫辱にまみれた授業を行うが、いつしか妖しげな雰囲気に巻き込まれ…というのは作者の既刊である「叔母と三人の熟夫人 いたずらな午後」の終盤で用いられた手法でもあり、本作は作者の持てる総合力を駆使した作品だなと感じた次第である。

DSKさんのブログでも本作を紹介なさっています。
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人・妻・教・室-僕は四度、誘われる(著:楠木悠、フランス書院文庫)

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人・妻・教・室-僕は四度、誘われる(著:楠木悠、フランス書院文庫)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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