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巽飛呂彦「未亡人寮母・かおり」

巽飛呂彦「未亡人寮母・かおり」
(フランス書院文庫、2015年11月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

大学の老職員の手違いで入る予定だった男子寮が取り壊しになると知り浩一郎は落胆するが、そこへかおりと由香菜母娘が現れる。大学職員のかおりの計らいで当面寮で暮らす事が出来るようになったものの、母娘との共同生活には色々とハプニングが付きまとい…。

【登場人物】

岸谷浩一郎
19歳。この春に大学進学の為、電車に乗り継いで半日ほど掛かる地方からやって来たものの、手違いで取り壊す予定の男子寮を割り当てられ行く当てが無くなる。中高と器械体操を経験していただけに、ほど良く筋肉質な体型。女性経験はなし。

見崎かおり
39歳。大学職員に採用された未亡人だが、やはり手違いで既にない女子寮へ引っ越す手筈となっており掛け合った結果、浩一郎の寮母も兼ねて一緒に暮らす事になった。慈愛に満ち女子大生のように若々しく可憐な印象を与える。Hカップの巨乳。

見崎由香菜
19歳。かおりの夫である父親が1歳の時に死別して以来、二人で暮らしている母親思いの娘。小柄でツインテールが特徴で、中学生にも見えるほど幼い印象を与える。司法試験に向けて現在受験勉強中だが、心理的に不安定な一面も。Cカップの処女。

枩島瞳子(まつしま・とうこ)
27歳。大学講師に採用されたが、やはり手違いで行く当てが無く浩一郎たちの元で一緒に暮らす事になった。ぱっちりした目で眼鏡を掛けた88cmEカップのグラマラスな女性。中高大学と女子ばかりだった為男性と付き合った経験はない。

【展開】

荷物を運び出されてもぬけの殻となった男子寮の前で茫然とする浩一郎の前にかおり母娘が現れ、第一印象で姉妹と勘違いした事で勝ち気な由香菜にあれこれ言われつつも三人で同居生活を始めることになった。
ある日浩一郎は夕食後に寝落ちしてしまい、夜中に目覚め灯りを落とした浴室で風呂に入っていると、そこへかおりが気付かずにやって来る。存在を消そうとする努力も虚しくバレて許しを得るものの、気になっていたHカップの生乳を見て勃起したのを見られてしまう。男性経験が少ない彼女に触れられて一度は射精するものの、再びたぎらせた浩一郎はかおりと立ちバックで結ばれるのだった。

由香菜が普段寮で勉強をしている手前、浩一郎とかおりは大学の空き部屋で情交を繰り返すが、数日後その関係は由香菜に気付かれて汚らわしいと罵られる。寮に戻って来ない彼女を心配し浩一郎は恐らく空き部屋にいる筈だと見当を付け、由香菜を説得しようと少々力付くながらも彼女を押し倒して関係を結ぶ。

浩一郎と付き合っていると由香菜が告白した事でかおりと二人に共有される事となった中、再び手違いにより瞳子を新たな住人として招く。由香菜はエッチが出来ないと彼女を敵視するが、女同士で話をする内に意気投合したのは良かったものの、いきなり瞳子の初めてを貰って欲しいという展開に浩一郎は唖然とする。かおりからの頼みもあり部屋で儀式を終えるが、見守っていた母娘がそれで収まる筈がなく続けて交わる羽目になる。

1ヵ月後瞳子を含め四人で暮らし始めたのを祝おうとコスプレした美女たちの歓待を受けた浩一郎は、浴室に敷いたマットの上でローションまみれになりながら由香菜、瞳子、かおりの順に繋がり幸福を味わうのであった。

【レビュー】

慈愛に満ちおっとりとして主人公を受け入れる母親と、相反するかのように当初はツンツンした態度を見せつつ、主人公と結ばれてデレに転じる娘との母娘丼は巽飛呂彦作品で最も多く使い回されて来た設定で、そこに男性経験が全くなく少し間延びした口調のドジっ娘講師を加えたのが本作の概要である。

フランス書院文庫よりデビューして20年を迎え、同じフランス書院系列の「弟レーベル」の美少女文庫に進出してからも執筆を続けている作者は、言うまでもなく大ベテランである。キャリアに比べると古めかしさを感じさせない文体で綴られる「いつもの母娘丼」は確かに安心・安定の作りなのだが、どうも何かが足りない。例えとして合っているか微妙だが、何処で食べても同じ味の外食チェーン店のような印象を受ける。

ある一定の「お約束」はあって然るべき点なのだが、同じパターンを繰り返し読んでいて先が予測できるのもイマイチ味気ないような気がしてならない。まだ老け込む年齢でも無いと思われるので、もっと尖った官能小説を書いて欲しいと感じた次第である。(例えば凌辱から始まるラブラブな終わり方もあって良いのでは…。)その上で一つ挙げるならば、母娘二人で奉仕する章で母親が娘に対して終始「さん」付けで呼んでいるが、これは後に出て来る講師との情交場面なのではと残念な揺らぎがあったのを指摘しておきたい。
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tag : 大学生主人公 童貞 母娘丼 処女

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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