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山口陽「押しかけ美母娘【おいしい手ほどき】」

山口陽「押しかけ美母娘【おいしい手ほどき】」
(フランス書院文庫、2015年10月、表紙イラスト:ゴトウヒロシ)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

就職先が内定した大学生の衛は、知人から紹介された後輩の杏樹と付き合い始め1ヵ月目で初エッチに挑むも、童貞と処女で上手くいかず失敗に終わる。翌日杏樹の母親・千尋が部屋を訪ね、娘の為に手解きをしてあげると半ば強引に馬乗りで跨がられて筆下ろしされてしまう。母の性格を知る杏樹は奪われる前に自分から処女を捧げようとして、衛の元へ押し掛けるが…?

【登場人物】

小野衛
21歳。大学4年生で大手電子機器メーカーへの採用が内定している。平均よりやや高い身長で華奢な体格の青年。残りの大学生活を謳歌しようと知人の紹介で杏樹と知り合った。これまで女性経験は全く無い。独り暮らし。

水無瀬千尋
38歳。杏樹の母親で8年前に夫と死別し、女手一つで娘を育てて来た。肩まで伸ばした黒髪に巨乳で母性的な魅力を感じさせる美女だが、明け透けな言動からしばしば娘を呆れさせている一面も。ショップの店員として働いているらしい。

水無瀬杏樹
18歳。衛と同じ大学に通う後輩で、母の千尋と苦労しながらも進学している。衛と付き合ってからまだ1ヵ月ながらも人柄に惹かれて抱かれる覚悟はあるものの、聞いただけの拙い知識に惑わされて受け入れられずに初エッチに失敗する。

【展開】

就職先が内定した衛は、知人から紹介された後輩の杏樹と付き合い始め1ヵ月目で初エッチに挑むも、童貞と処女で上手くいかず失敗に終わる。翌日杏樹の母親・千尋が部屋を訪ね、娘の為に手解きをしてあげると半ば強引に馬乗りで跨がられて筆下ろしされてしまう。
そんないきさつを知らない杏樹はその晩に千尋の思わせ振りな態度に挑発され、母親に奪われる前に自分から処女を捧げようと次の日に衛の元へ押し掛けてセックスに至るが、鍵を掛け忘れた部屋にタイミング良く千尋が現れて母娘共々押し掛け状態に。

こうして始まった千尋と杏樹母娘との同居生活。朝っぱらからお目覚めフェラで精を搾り取る母親に苛立つ杏樹は講義を終えると、衛をラブホテルに誘ってソーププレイから馬乗りになっては自分の虜にしようと試みる。一方千尋は杏樹が恋人で自分はおこぼれに預かるだけだと言いながらも誘惑に弱い衛を他の女に奪わぬよう、自分たちに夢中にさせようと口実を付けてデートに誘い映画館で官能的なムービーを見ながら手コキで、公衆トイレでは対面座位で交わるのであった。

そこに杏樹から何度も不在着信が入っていたのに気付き衛は焦りつつアパートに戻ると、案の定杏樹はかなり立腹した様子で待ち受けていた。二人に罰を与えようと意気込んだ杏樹は千尋に尻を付き出す格好になるように命じて手首を拘束し、アナルバイブを使いながらアクメに導いていく。そんな千尋の乱れた姿に勃起を隠せない衛も杏樹に押し倒され、罵倒されながら足でペニスを踏み付けられたまま射精した後、更に馬乗りで跨がられて精を搾り取られる。
同時絶頂で衛に覆い被さるように抱き付く杏樹だったが、そこへ拘束を解きペニスバンドを装着した千尋に逆襲とばかりにアナル処女を奪われ、膜越しにペニスに刺激を受けた衛も再び勃起しては杏樹の膣内に射精する。

夏休みに千尋の目を盗んで海岸にデートにやって来た衛と杏樹だったが、目の前に千尋が現れ抜け駆けは許さぬとばかりに微笑まれると、彼女にはどうやっても敵わぬと諦め主導権を奪われてしまうのであった。

【レビュー】

タイトル通りこの作者らしい奔放な性格の母親と、彼女に煽られ次第にエッチに積極的になる娘との母娘丼作品である。主人公は娘との恋人関係を望むが、母親は大手企業に内定が決まり将来が有望な彼を逃すまいと身体だけの関係で良いと言いつつ主導権を握っていく。そこには娘の恋人を奪うという背徳感は無く、ひたすら快楽に溺れていくのみである。

ここは読み手の取りようによるとは思うのだが、作者の記述から判断すると極めて打算的であり、40歳近い女性にしては肉食で節操が無さ過ぎて下品な印象が拭えないのである。これはフランス書院文庫での山口陽作品の大半に共通する事であり、ヒロインの性格の底の浅さばかりが目に付き、後付けで独り身の淋しさ云々と述べられても白けてしまう。

一方の娘も終始母親の存在を意識しては何とか自分に振り向かせようと懸命になるが、生娘のレベルでは到底敵うはずもなく、当初の可憐さは何処へやらで僅か数日間にしてはあまりの肉食系への変貌振りに唖然としてしまう。同じ傾向のヒロインが二人いると締まりが無いように感じられるし、終盤までに何か一工夫欲しかったのかなと思う。

作者の美少女文庫での近作ではリベンジものの凌辱テイストの作品を多数見受けられるが、フランス書院文庫ではその路線での需要が少なくないと思われるし、何も激しい調教プレイだけに拘る必要はないから一度方向性を広げるべくトライしてみてはと僭越ながらも申し上げるが、いかかであろうか。
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tag : 大学生主人公 童貞 母娘丼 処女

コメント

非公開コメント

物足りない読後感

にゃら さま

美少女文庫に手を出さないので山口作品が全般的にどういう感じなのかわからないのですが、この作品は物足りない読後感でした。

主人公とヒロインが初めて同士でうまくいかないという始まりが跡の物語の展開に期待を持た所があったのにも関わらず、読み進めていくうちに盛り上がりといいますか、この作品の「キモ」となるところが見つからずに終わってしまうという印象でした。

タイトルに「押しかけ」とあるように、そこに至る理由や背景もヒロインが主人公との関係を守りたいためというのは、いまいち面白くない気がして、奔放的な母親を性的に虜にしてしまい、なし崩し的に主人公の元に引き留めておくぐらいの感じでも良かったと思いました。
もしくは、ヒロインが母親の幸せも考えてあげてハーレムに持って行く展開もあったと思いますが、終盤のインパクトがなかったと思います。

40代の母親と対照的にするためにあえてヒロインをスレンダーな設定にしてしまったことも、肉食的に変わったときに性技が貧相な印象になってしまい、もうちょっと何かなかったのかなと思いました。

熟女の描き方はいいと思うので、次回の作品で何か変わることを期待したいです。

Re: 物足りない読後感

xelceldoさん

にゃらです。コメントいただきありがとうございます。

黒本での山口陽作品ではお決まりのように肉食系ヒロインが登場する事が多く、まぁそういう積極的な熟女がいないとチェリーな主人公から手を出して来るとは考えづらいというのもありますね。
それは良いのですが、本作の彼女の母親のように主人公が大手企業へ就職が内定しているから何としても…と明け透けに描写してしまうと、もう打算的な女性にしか見えない。それを覆すような描写があればまた違って来るのでしょうが…。娘ヒロインも母親に感化されて淫らになっていく様を描いているものの、格の差がハッキリしていて物足りなく見えるのですね。

余談ですが作者の美少女文庫の新刊は「ショタ」ものだそうです。フランス書院文庫では何かと制限の多い中で苦労なさっている印象が伺えますので、得意なフィールドではまたどう変わって来るのか楽しみではあります。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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