FC2ブログ

楠木悠「最高の隣人妻」

楠木悠「最高の隣人妻」
(フランス書院文庫、2004年12月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

アパートの向かいにある邸宅に住む祐子に好意を抱いている涼一は、ある日ママさんバレーのコーチをしている折りに祐子の義妹に当たる寛子に誘惑される。更に彼女の妹である真純にも誘われるが、自分たちを好きにする代わりに祐子を誘惑し、離婚に追い込んで欲しいと頼まれる。利害は一致するものの、訳ありな要求に涼一は悪企みを思い付く。

【登場人物】

谷口涼一
26歳。中堅食品メーカーに勤めており、かつては日本代表候補に挙げられたほどの実力を持ったバレーボールの元選手。祐子の勧めでママさんバレーのコーチに就いている。祐子に想いを寄せてはいるが、世話になっている手前口に出しては告白していない。190cm近いガタイの良い体躯とそれに見合った20cm超の巨根の持ち主。独身。

石崎祐子
33歳。涼一の住むアパートの大家。母子家庭で苦労して来たが、母親が大地主である石崎家当主の愛人で自分にもよくしてくれたと恩義を感じ、長男に見初められて結婚したものの夫婦生活は破綻している。涼一の好意に気付いてはいるが、先の短い義父の看病をしたいとの想いが強い。

北島寛子
36歳。祐子の夫の実妹に当たり、バレークラブ随一の巨乳の持ち主で身長は160cm位でややクールな顔立ちの熟女。夫と子供がいる。いち早く涼一が祐子に好意を抱いていると見抜き、わざと不倫関係にして追い出そうという計算高い一面も持っている。

石崎真純
30歳。寛子や祐子の夫の妹に当たり、一応頭数としてバレークラブに所属してはいるが、婚約者に付いて米国で暮らしていた。結婚に合わせて帰国したものの、父親の遺産の半分が祐子に渡ると知り姉と組んで涼一を唆して彼女と結ばせようと企む。

南桂子
20代後半でボブカットにし170cm超と上背の高い、メガネを掛けると教育ママ風の風貌の美女。大学を卒業して間もなく結婚して男児をもうけたが、数年前に夫の浮気が発覚してから自分も開き直ったかのように男漁りに走っている。

笠井美知恵
寛子と祐子の間くらいの年齢でおかっぱ頭にし、貞淑そうな雰囲気を漂わせる人妻。見掛けによらず出会い系に嵌まり男性との噂が絶えないらしい。

【展開】

クラブの練習中に足を挫いたという寛子を車で医院へ連れて行く途中で自宅に誘われた涼一は脈ありだと求めに応じると、久し振りの交合の気持ち良さに任せて彼女と立て続けに三回も行為に及ぶ。その後祐子との仲を取り持つからというその態度に対して疑問を抱きつつも、涼一は他の人妻たちとの関係の進展を願う。

数日後家賃を納めにアパートの向かいの石崎家を訊ねた涼一は祐子が夫と上手くいっていないと知り、ストレートに告白して撃沈するが、帰った後で彼を想いながらオナニーしているとは知る由もなかった。そんな中バレーの練習後寛子を誘ったものの、何故か真純に弱味を握られたからと代わりに相手になって欲しいと頼まれ、郊外のラブホテルで前だけでなく後ろの穴でも交わるのだった。

真純の話で石崎が祐子と離婚の口実に自分を利用しようと知った涼一だが、故郷の父親が倒れたと聞き残された時間で彼女を口説こうと決意し土曜日の晩遅く隣家を訪ねるものの、義父を看取りたいからと返される。翌日寛子と一戦交えた涼一は遺言状の存在を聞かされ再び祐子を説得すると、離婚を前提に涼一の告白を受け入れるが情交はまだ待って欲しいと求められる。

計算高い石崎兄妹たちに一泡吹かせようと祐子と練ったシナリオ通りに離婚届の署名をわざと遅らせつつ、涼一は寛子と真純姉妹を一緒に抱く機会を得る。水曜日のバレーの練習でわざと祐子とのイチャイチャ振りを見せ付けると、姉妹を連れてラブホテルに向かい玩具も駆使してご主人様と呼ばせてプレイに興じる。それでも物足りぬと今度は自分に興味を抱く桂子や美知恵にもアプローチを掛け、同じ日の昼夜で別々に抱くのだった。

祐子から離婚届を手に入れた涼一は姉妹に渡す前に桂子と美知恵を含めた多人数プレイを要求し、翌土曜日に小学校の体育館を貸し切りバレーの練習さながらに淫具を秘所に仕込みながら人妻たちをよがらせ思うがままにするが、焦らされ続けた熟女たちの反撃に遭い精力が尽きるまで逆に犯され続けてしまう。

数日後祐子の義父を見舞った涼一は病に倒れた父親と姿を重ねるが、祐子を頼むと告げられ決意を固める。離婚が成立して相続権を手放し義父が亡くなって石崎家を出た祐子を仮の住まいに呼び寄せると、涼一は結婚を前提に実家に付いて来て欲しいと告白する。祐子はすぐに返事は出来なかったが、義父がかつて母親が亡くなる前に荒々しく情交に及ぶのを覗き見ていた光景を思い出し、涼一に同じように乱暴に扱って欲しいと求めるのだった。

【レビュー】

本作でも熟女たちの装いに拘りつつ、倒錯系ロマンス作家としてSっ気の強い主人公と被虐性が見られるヒロインたちによる濃厚な情交描写は相変わらずである。メインヒロインは隣人妻で大家さん、主人公の想い人だが、他の熟女たちとの情交の合間に少しずつ主人公との仲が進展していくように描かれている。彼女の生い立ちを振り返る内に実母が義父の愛人だったことが明かされ、それが彼の息子の妻になってからの彼女の振る舞いにも繋がってくる。終盤まで彼女との情交は焦らしに焦らされているのは、それが理由である。

官能面では隣人妻の夫の妹二人が補っているが、主人公を誘惑して義理の姉と不倫させて離婚に追い込もうと試みるし、姉は人妻で子供がおり、妹も婚約者の為に海外に付いて行く位なのにそっちのけで誘惑に荷担したりと金欲と性欲に従順すぎてあまり人妻や婚約中の設定の必要は感じなかったが、奔放であるが故の淫らさは感じられた。姉妹に加えて他の若妻たちも加えた多人数プレイは男の夢と言われればその通りかもしれないが、終盤で描かれた隣人妻が義父が実母にしたように乱暴に扱って欲しいとのくだりと同様に些か蛇足な描写であり、どうせなら奔放な姉妹と自由になった隣人妻を加えた乱交でスッキリ纏めた方がこれまでの彼女との情交描写不足も補えて良かったかもしれない。
関連記事

tag : 社会人主人公 熟女限定

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR