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辻堂楓「独身美母娘【同棲初体験】」

辻堂楓「独身美母娘(シングルははこ)【同棲初体験】」
(フランス書院文庫、2015年9月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

幼馴染み隣人の怜奈に想いを抱く優太は両親の不在により彼女の家で同居生活を始めるが、巨乳母娘の魅力に触発され性欲処理していた所を彼女の母親である美奈子に目撃され奉仕を受ける。彼女との関係はやがて長女の沙羅の知るところとなり、更に想い人の怜奈にまで気付かれてしまう。

【登場人物】

岸本優太
18歳。大学1年生。夏休み明けから父親の海外赴任で母親も付いて行った為、沙羅の提案で同居生活を始める事に。高校の吹奏楽部の先輩だった怜奈に幾度となく告白しては撃沈を繰り返しているが、好きな気持ちに変わりはない。童貞。

神崎美奈子
42歳。10年以上前に夫と離婚し、女手一つで娘二人を育てて来た。栗色の長い髪で優しげな印象を与えるEカップの巨乳熟女。行政書士事務所で働き始めたばかりで、怜奈の就職活動の面倒を見たりと何かと忙しい様子。親しくしている男性はいない。

神崎沙羅
22歳。美奈子の長女で長い黒髪に、メリハリの付いたFカップの巨乳美女。会社では比較的責任ある立場にあって忙しくしており、元より興味のあった優太と同居を始めて以来癒しの存在としていたが、美奈子との関係を知って怜奈の為と言いつつ積極的に誘惑を仕掛ける。

神崎怜奈
20歳。美奈子の次女で就職活動中の大学3年生。母や姉には負けるものの、平均よりは巨乳と呼べるレベルで可愛らしい声を放つ美女。幼馴染みで後輩の優太の事を好ましく思ってはいるが、初体験を恐れるあまりに素直になれずにいる。処女。

【展開】

仕事を終えて帰宅した美奈子を労おうとマッサージを提案した優太だが、熟れた身体に触れて勃起したまま部屋に戻りオナニーしている所を彼女に見られてしまう。美奈子も直前に一人遊びの余韻を引き摺っており、服を脱いで裸体を見せながら手や口で奉仕する。その時は本番を避けたものの数日後性欲を抑え切れないと優太に訴えられると、彼女はチャンスをあげると正常位でレクチャーするのであった。

ある日優太は娘二人がいない昼間にベランダで美奈子の身体を密着させてエッチがしたいとせがみ、寝室に移動して騎乗位で交わる。次は避妊具の使い方を教えるからと約束を取り付けた優太は、別の晩に美奈子が入浴している所に乱入しソープ嬢のような奉仕を受けたり対面座位で交わったりするが、そこへ酔って帰宅した沙羅が入って来てヒヤリとする。

数日後沙羅と二人きりになった優太は美奈子との関係を問われ素直に白状すると、沙羅から家庭を壊して欲しくないし自分の身体なら好きにして良いと裸エプロンで誘惑される。一度関係を持つと沙羅は甘えるかのように口実を作っては優太を外に呼び出し、ある時はラブホテル、別の日には営業者の中、更には誰もいない夜のオフィスと情交を繰り返す。

そんなある週末の夜中に優太の部屋へ夜這いした沙羅は正常位で奥深く繋がるが、声を聞いた怜奈に知られてしまう。一方美奈子は娘たちが外出している間に優太に問い質し沙羅との関係を知るが、それでも彼が怜奈に一途だと聞いて安心し、彼女と結ばれるまでは沙羅の代わりになると正常位で三度目の交わりを持つ。
ところがその晩に自分が入浴している隙を付いて沙羅が優太の部屋を訪れていると知った美奈子は、娘と繋がったばかりのペニスに跨がり我を忘れて彼の精を搾り取るものの、全てが終わると沙羅に優太の本心を聞かせ怜奈に譲るべきだと諭すのだった。

数日後優太の19歳の誕生日を迎え母娘から祝福を受けるが、沙羅と親密な関係だと知っている怜奈は自棄になりその場で酔っぱらってしまう。すかさず美奈子は優太に介抱するように命じると、沙羅を連れてこれから外出すると告げる。お膳立てが揃った所で怜奈から処女を貰って欲しいと愛の告白を受けた優太は、美奈子や沙羅に教わった性戯を駆使して恋人を破瓜に導くのだった。

怜奈が公務員試験に合格するまでの間、二人は図書館や優太の自宅でデートを重ねていくが、夢のような同居生活は優太の母親の突然の帰国によって終わりを迎える。6年後怜奈一筋を貫いた優太は久し振りに神崎家を訪れ、テンパるあまりにみんなを養いますと力強く宣言するものの、母娘三人から頼もしいと微笑まれるのであった。

【レビュー】

前作「四人の淫らな未亡人」ではヒロイン4人の割に性格や役割付けがはっきりせずに、終盤で「1人だけ」に纏めた点も含め違和感を拭い切れずにいたのだが、本作では作者の得意とするヒロイン3人と主人公の構図に戻し幼馴染み母娘との同居生活を描いている。
「独身美母娘(シングルははこ)」というタイトルやいかにもなあらすじを見ると女性主体の誘惑に感じられるが、主人公が次女を本命にし続けている事と、母親や姉に付いては主人公の意思を尊重しつつちゃっかり摘まみ食いするかのような展開であり、作者なりのヒロイン描写により下品になり過ぎない程度の奔放さ、したたかな女性像が描かれていて興味深い。

とは言え潔癖な生娘の次女がいる以上は情交描写の大半は母親と長女に委ねる他にはなく、母親は主人公に迫られて色々な体位に変えて交わったり、泡姫のような事までしてみせたりするし、長女は次女に気を遣ってと言う割には外に呼び出しては車の中やホテルや更にはオフィスでも関係してしまうほどである。次女は長女との情交を覗き見てしまうものの、何だかんだと躊躇している間に母親の深慮により主人公との「初めて」をお膳立てされ、終盤で少しだけ見せ場を与えられている。

主人公の性格付けもこの作者らしく魅力的なヒロインに刺激を受けて「こんなになっちゃった」と甘え倒すタイプだが、先述の通り性欲に振り回されつつも次女を本命にし続ける一途さと、いつもよりはヒロインの身体や行動を窃視するような描写が少ない分だけ個人的には好印象だった。あとは見せ場を繋ぐストーリーのぎこちなさを改善出来れば、他の作者とは違う切り口での「独自性」をよりアピール出来るのではと思われる。
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tag : 大学生主人公 童貞 母娘丼 処女

コメント

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同棲なのですかね?

にゃら さま

同棲初体験というタイトルなので、男と女が一人づつ家の中にいるという一般的なことを想像していましたが、1対3となるとこれを同棲と呼ぶのもかなりムリがあるのではと、同居のほうがしっくり来る気がしました。

また、物語の展開から考えると明らかに次女がヒロインですが、交わりの展開だけで考えると次女は三番手で、描かれている割合も少ないことからモヤモヤとした感じになりました。
さらにエピローグで突然6年後に話は飛ぶのですが、飛躍しすぎた印象を受けました。主人公が就職してから物語を締めくくるという作者の意図はわかりますが、6年でなければならない理由があまり明確ではなかったので腑に落ちませんでした。

しかし、主人公と母親、長女の交わりは十分楽しめました。
女性としてのたしなみと言いますか、次女への遠慮と罪悪感のようなモノが表現されていましたし、だからこそ交わりが盛り上がるという誘惑系小説ならではの展開もあって十分満足できました。

Re: 同棲なのですかね?

xelceldoさん

にゃらです。コメントいただきありがとうございます。

【同棲初体験】という部分も含めて、タイトルを付けるのは編集者であるケースも少なくないと聞きます。自分はあまり気にしていませんでしたが、「同棲」という言葉から受けるイメージと本作の流れはちょっと違う気がしますね。
こうした居候とか同居生活でのあれやこれやは青少年にとって何かと刺激の多いもので、誘惑官能作品でもありきたりな流れに陥ってしまいがちとも言えます。

終盤の唐突とも言える同居生活の終わりや主人公と次女のその後の部分は、その間には主人公と彼女の母親や彼女の姉とは何も無かったの?って個人的にはそっちの方が気になりました。お隣さん同士で全く顔を合わさないはずも無いだろうし…と妄想が膨らみますが、もし作者がそこを狙って書いているのなら大したものだと思います。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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