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天崎僚介「未亡人風呂【濡れ肌】」

天崎僚介「未亡人風呂【濡れ肌】」
(フランス書院文庫、2015年9月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

未亡人風呂【濡れ肌】
天崎 僚介
フランス書院
2016-04-08



【あらすじ】

約2年振りに母校に呼び戻された航平は恩師の三回忌で夫人の美和子と再会した晩に離れにある浴室で情交に至るものの、かつて一度だけ結んだ関係の真意が理解出来ずにいた。しかし翌日恩師の妹から兄嫁との情交を問い質され、ハプニングから彼女とも親密な仲になり三角関係に陥る。

【登場人物】

神崎航平
27歳。郷土史を研究する恩師の元で従事していたが、美和子との一夜をきっかけに九州の大学で非常勤講師の職に就いていた。今春より美和子の計らいもあり、恩師の論文を引き継いで完成させる事を条件に母校の専任講師の候補として呼び戻された。身長180cm台の痩身で、優柔不断かつ気弱な性格。

高遠美和子
34歳。8歳歳上で航平の恩師である夫と6年前に結婚したものの、2年前に死別した。性欲の強い夫の歪んだ性癖からの懇願に負けて航平を誘惑し、左遷に追いやった責任を感じ母校に呼び戻させている。身長160cm台で適度に肉感的な身体の和風美人。

沙耶香
27歳。航平の恩師である教授の実妹でかねてから航平に想いを寄せていたが、彼の左遷をきっかけに親の縁談を承諾し結婚するも夫が事故に遭い1年で死別している。美和子より少し背が高く、均整の取れた肢体の若奥様風の美女。

【展開】

母校に呼び戻されたばかりで恩師の三回忌に参列した航平は美和子と何とか話をしようと試みるが避けられてしまい、帰宅する際に裏口から離れの浴室に侵入し彼女の入浴を待ち伏せる。二年半前の誘惑の真相を問い質そうとして美和子にはぐらかされ、強く迫っても形だけの抵抗しか見せない彼女の態度に違和感を覚えつつも、航平は洗い場で正常位になり彼女を抱くのだった。

翌日航平は論文の資料を探す為に高遠家を訪ねると、応対した沙耶香の態度の異変に気付く。沙耶香から前夜の美和子との情事を見たと口論を続ける内に押し倒してしまうものの、乳房や下着越しの愛撫を仕掛けると恥じらいながらも浴室でという返事を引き出し、航平は美和子の時と同じように洗い場で彼女を抱き絶頂へ導く。

その次の日の夜に再び恩師宅にやって来た航平は好奇心に駆られて引き出しを探ると、美和子のヌードや交わりを撮影したDVDを見付け夫妻の意外な一面を知る。すかさず美和子が入浴したタイミングを狙って乱入した航平は収めた写真を彼女に見せ、同じように口唇や乳房を使った奉仕をさせ、湯の中で交わった後で肛穴でも繋がるのだった。

沙耶香を抱いてから5日後彼女の部屋に招かれた航平だが美和子との関係が途切れていないと見抜かれ、兄嫁を意識した言動を繰り返し奉仕してあげると告げられて浴室で同じプレイを求める。更に寝室に移動すると後ろでもして良いからと沙耶香に告げられ、それが美和子と別れて欲しいというアピールだと知り迷いながらも応諾する。

週末に再び恩師の家を訪ねた航平は美和子に別れを切り出せずにいたが、ふと目にした本棚の中に二年半前の彼女との情事を収めたDVDの存在を知る。美和子を問い質すものの、自分を抱いてからにして欲しいと返され、寝室で恩師の遺影の前で襦袢姿に着替えた彼女と情交に及ぶ。
その直後にやって来た沙耶香も交え、美和子の口から夫より寝盗られプレイを懇願され航平を誘惑したものの結果として彼を左遷させる結果になったと真相を聞かされ、更に三回忌を機に新たな人生を踏み出そうと考えていたと別れを切り出される。航平は沙耶香と共に慰留しようとするが、彼女の決意は固く最後の情交に相応しい場所を考える。

1ヵ月後航平と沙耶香の婚約と美和子の転居先が決まったのを機に高級旅館の離れの部屋を予約すると、航平は恩師が収めた写真通りに二人にドレスの裾を捲ったノーパンの秘所を披露させたり、月明かりに照らされた浴室で並べてバックで貫いたりと自分のしたい事をさせる。寝室に移動すると沙耶香に一緒に美和子を気持ち良くさせてあげようと提案し、正常位からバックに体位を変えてアナルを貫き絶頂へ導くのだった。

【レビュー】

前作「義母風呂」同様タイトル通りに「風呂での情交」に焦点を当てた作風で、主人公が想いを寄せる恩師の熟未亡人と、恩師の妹で主人公に淡い想いを抱く若未亡人のヒロイン2人による展開である。フランス文庫では「熟vs.若」という構図はこれまでにも多数出されており、誘惑作品の古典的な王道路線である。

熟未亡人と言ってもまだ34歳は熟女と呼ぶには早い年齢に違いないのだが、主人公の恩師でもある夫の変態性は次第にエスカレートしていき、遂には主人公との寝盗られプレイまで求められる。流石に恩師はプレイに徹し切れずに主人公を左遷させてしまうが、彼女としては端から好ましくない人間に抱かれる気もないという伏線が張られている。

一方の若未亡人は元々主人公に好意を抱いていて左遷を機に別の男と結婚をしたものの早くに夫を失っていて営みも淡白だった事もあり、主人公に抱かれて思わぬ偉容に翻弄されるし兄嫁への対抗心からいやらしいプレイに応じたりもする健気さも感じられ、それが兄嫁でもある熟未亡人の決断に導く事に繋がると言えるだろう。

主人公に付いては同じように誘惑作品の古典的王道路線をいく弓月誠氏の作品と似ており、極めて優柔不断で情交の最中にデリカシーの無い事を言ったりと頼りない雰囲気を出しており、何故にこんな男に良い女性が…という読者の羨望を集めるキャラクター振りを発揮している。勿論その言動も作者の意図したものだと思われるのだが…。

次作が4作品目であるが何でもハーレム、ヒロインの立場から言い換えるとシェアしようという結末ばかりではなく、最終的には一人に導く為のプロセスとして複数プレイもあるだろうし、主人公が主導権を奪われてヒロインに翻弄されるという展開もありで、要は多様性においてこうした古典的な作風を得意とする作家にも是非頑張って頂きたいと思う次第である。

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未亡人風呂-濡れ肌(著:天崎僚介、フランス書院文庫)


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亡夫がいい味をだしています。

にゃら さま

二作品連続で交わりの場に「風呂」を選んだだけあって、交わりの中に風呂の細かい描写を入れてくるところはよく研究されているなと思いました。また、風呂の形態も離れにある和風の風呂とマンションの狭い風呂、旅館の温泉と三種類があり、それぞれの場所で交わるヒロインとサブヒロインのキャラの違いを導き出させていたのかなと思います。

ヒロインの亡夫がキーワードになっていて、主人公と二人の女性との人間関係、主人公の生活設計、さらにヒロインが主人公と離れるきっかけという話の展開部分には必ず現れています。フェチ的な割にはやることが粋なこの男性を教授というキャラに据えたところがこの作品のいいところかなと思いました。

ヒロインは主人公との別れを決断するのですが、特殊な趣味を持った亡夫からなし崩し的にさまざまな調教を受けてしまい、主人公に交わるところまでも許しているので、エピローグを作って、やっぱり別れられなくてなし崩し的にハーレム状態に突入していても面白かったのかなと思いました。

Re: 亡夫がいい味をだしています。

xelceldoさん

にゃらです。コメントいただきましてありがとうございます。

仰る通りで同じ「風呂」での情交場面でも、恩師の妻と妹と立場の違いを生かした描写で個人的には嵌まった部分でもあります。2作品続いた「風呂」描写ですが、個人的には同じようなコンセプトはその次までかなと勝手に感じています。(「3冊ノルマ」の話はありますが、それはクリア出来るだろうという見立てです。)

ヒロイン同士互いに信頼しているのも天崎作品の特徴で、ハーレムにせよ或いはそうでないにせよ、終盤で彼女たちが睦み合う部分もあって結構楽しめたなとは思います。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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