FC2ブログ

星野聖「人妻派遣社員」

星野聖「人妻派遣社員」
(フランス書院文庫、2003年6月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

妻と二人で暮らす濱中はかつて前の会社の部下だった真由とある晩に関係を持ち、次第に深みに嵌まっていくものの、離婚するまでの覚悟は無いままにやがて別離を決断するのだった。

【登場人物】

濱中英昭
都内の小さな商事会社に勤める企画営業課の課長で40代半ばの中年男性。結婚15年目になるが4年前に妻は病気にかかり、子供の産めない体になっているものの夫婦仲は良好。彼女の為に前の会社を辞めたが、真由に慕われていると気付かずにいた。

川原真由
32歳。2週間前に濱中の勤める会社へ派遣社員として入社した。5年前に寿退社していたが、彼の消息を知って再就職する。20代と言っても通用する位の若々しさと、清楚で可憐な美貌の持ち主。

小町小百合
26歳。濱中の所属する企画営業課部下で彼を慕っている。寿退社間近で真由との不適切な関係を知り、思い出作りにと濱中に抱いて欲しいと迫る。


【展開】

営業先から直帰する予定だった濱中は真由の連絡を受けて有楽町で落ち合うが、彼女は同じ会社に再就職したのは自分を追ってだと聞かされホテルに連れて行く。濱中は真由の秘所をねぶり指を挿入して快感を与えると、正常位で交わり下腹部に射精する。

4日後の日曜日に濱中は妻に微かな罪悪感を抱きつつも真由を海辺のホテルへ真由を誘うと、大胆にもベランダで身体をまさぐった後ベッドに移り対面座位から騎乗位と体位を変えて、最後はバックで貫き寸前でぺニスを抜いて美尻に精を放つ。

真由と会瀬を重ねていく濱中はある日会議室で彼女を抱くものの妻と離婚するつもりはなく、今後を考えると次第に不安を募らせていく。そこで伊豆へ温泉旅行に誘い列車のトイレで抱いた後で旅館に到着するが、一人になった時に小百合に遭遇する。会議室での情交をネタに健気に脅す彼女の願いを聞き入れ、濱中は別のモーテルで抱くのだった。

宿に戻ると何も聞かない真由に安堵しつつも、彼女も結婚生活を終わらせる気が無いと知った濱中は再び彼女と交わるが、衝動的にアナル処女を奪い離れがたい想いを強くする。しかし二週間後に突然真由から夫の海外赴任に付いていくからと退社すると報告を受け、初めての時と同じホテルで最後の情交に至り別れを告げるのだった。

【レビュー】

デビュー作品、本作、次の「絶対禁忌 妻の友人と…」と作者の初期の3作品は妻のいる男が人妻となった女性と逢瀬を重ね、やがて別離を迎えるという大まかな流れはほぼ同じである。いわゆる不倫ものであるが、あくまでも官能小説の体を成す為にヒロインの心理描写や、彼女の生活描写は極力排した作りとなっているのは興味深い点である。

あくまでも主人公の側から見たヒロイン像に留めた事で人妻の心の中は伺えないし、不倫ものにありがちなドロドロな展開も無いので正直物足りなさを感じてしまうのは止むを得ないかもしれないが、当時も今もフランス書院文庫のラインナップではあまり見られない作風であると思う。
関連記事

tag : 社会人主人公

コメント

非公開コメント

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR