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香坂燈也「調教旅行中 新人女教師、熟女教師、兄嫁教師と」

香坂燈也「調教旅行中 新人女教師、熟女教師、兄嫁教師と」
(フランス書院文庫、2015年8月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

大学を出て旅行会社に勤めた英志は、会社から母校の修学旅行を担当するよう指示を受けるが、下見と称した古都へのプレゼン旅行で対応する3人の教師がかつての同級生や担任教師、兄嫁だと知り、自分の女にしようと目論む。

【登場人物】

桐英志
23歳。旅行代理店に勤める新入社員。出身校というコネを使用し、修学旅行を担当しようと目論んでいる。高校時代は金髪に染め素行の悪さで有名だったが、大学進学へ至っている。初恋相手の利恵が兄と付き合い淫らな一面を知ってから性格が悪くなり、女とはただ姦っては捨てるだけという歪んだ性癖を持つようになった。

深見千佳
23歳。主人公と同級生で今春から母校で1年生の副担任兼日本史の教師。高校時代は主人公とクラスメートで、「言いなり千佳」と揶揄されイジメの対象になっていた。大学生活で見掛けはガラッと変化したものの気弱な性格は相変わらずで、教え子たちからも舐められている。幼児体型でまだ高校生といっても通用するような外見。主人公に乱暴な扱いを受け男性恐怖症に陥り経験は無い。

沢田早苗
33歳。2年生の学年主任を務める国語教師。6年前の修学旅行の直後に大学時代の先輩と「できちゃった婚」しており、現在幼稚園児の娘がいる。夫との性生活は年数回ペースだが、男性経験が彼だけの為それが当たり前と思っている節も。「早苗ちゃん」と生徒から呼ばれているように、職務の割には巻き髪天然おっとり系の性格。今回の修学旅行の決定権を握る。3人の中で一番の巨乳。

桐利恵
28歳。主人公の3つ年上の兄の妻で、当時大学受験を控えた兄の家庭教師を務めていた。主人公の初恋の女性だが、性的な視線で見られていると知って嫌悪感を抱く。男性経験は夫のみで姉さん女房の為大胆な一面も。表面的にはクールで厳格な為、生徒からは「キリリ先生」と呼ばれている。Cカップ。

【展開】

修学旅行の下見で案内役を務める英志は古都へ向かう新幹線の中で、前の席に座る2人から見えないのを利用し横に座った千佳に過去の写真をネタに脅して口唇奉仕を要求し精を吐き出すと、トイレに逃げた彼女を追って後背位で彼女を犯してしまう。その夜利恵の機転で千佳と相部屋になるも、千佳が仕切りから覗いているのに気付き、秘毛を剃って言葉責めに遭わせながら騎乗位で貫く。

翌日毎年使っている旅館に泊まった一行だが、ここでも利恵の発案で教師たちは大部屋、英志は別室と決められてしまう。英志は高校時代を思い出し女風呂に乱入すると早苗を後ろ手に拘束してイラマチオ、正常位で中出しすると、腰紐を衣装代わりにして酔客の前で露出散歩させ、自室に入り四つん這いで交わる。

三日目も利恵の意見で宿坊に泊まる事になるが、電波が届かないからと利恵が英志のいる事務所にやって来る。不意に巡って来た僥倖を逃さんと夫婦のチャットを盗み聞きした英志は兄嫁を拘束すると、学生時代の鬱憤を晴らそうと彼女にイラマチオ、強制中出しする。一転して恭順したかに見えた利恵に求められ英志は縛られるが、すかさず反撃に遭い顔を殴られる。

利恵の意向で英志が担当から外されたとは知らず逢えないのを寂しく感じていた千佳だが、ある休日メールで学校へ呼ばれ職員室まで全裸で歩くよう命令される。そこで早苗も英志の奴隷になったと知り、アナル処女を奪われるのを目の当たりにする。同じ願望を抱いた千佳は担当する1年の教室に移動して、早苗に秘所を舐められながらアナルを貫かれるのだった。

数日後修学旅行の最後の晩に女子会と称して宿坊に泊まる事になった女教師たちだが、利恵は他の2人から放たれる妖しい雰囲気に飲まれ和装に着替えると暗がりでレズ行為を受け入れると、突然英志のぺニスを挿入され愕然とする。一度味わった奥まで届く偉容を思い出して身体の疼きに抗し切れず、屈辱的な言葉を吐かされた利恵は義弟を受け入れ朝まで犯される。
意識を取り戻した利恵は英志の運転するワゴン車の後部座席に乗せられ市街地に着くと、英志が買い物をしている間に帰国間近の夫と再びチャットをするが、義弟の知るところとなり路上駐車した車の中で犯され、更に生徒を引率した千佳にカーテンの隙間から覗かれながらアナルを奪われてしまうのだった。

【レビュー】

今春にデビューした新人の2作品目は、デビュー作品「隣りの独身美母(シングルマザー)」が典型的な誘惑路線であったのに対して、調教要素の極めて強い凌辱路線である。ここで指摘しておきたいのは、あらすじから見ると教え子の修学旅行の引率の合間かと思わせる節があるが、在校生だった主人公が下見に同伴し、同級生(千佳)、かつての担任(早苗)、兄嫁(利恵)と順番に関係を持つまでが前半を占め、肝心な修学旅行の描写は兄嫁を籠絡する仕上げに使われているだけに過ぎない点である。

いずれは誘惑も凌辱の両方が書けるようにとの思惑が有ったのか、2作品目にして誘惑から凌辱へ真逆の方向へ向かっているように見える。しかしデビュー作品の中においてもSっ気の強い娘ヒロインに唆されたとは言え、女教師に調教されていた主人公が一転して反撃に出て彼女がひた隠しにしてきた被虐性を目覚めさせる描写もあり、そうした作風自体はこの作者の得意とする所で単に切り口が誘惑なのか、凌辱なのかの違いとも言えるのかもしれない。

近年のフランス書院文庫らしく本作においても出だしから情交までが早い展開で、「言いなりで気の弱い」同級生、「天然おっとりで男性を知らない」担任の二人のヒロインの性格付けがあるとは言え、序盤は若干強引過ぎる感が否めない。しかしメインは「夫の影響でややマゾっ気がある」兄嫁であり、同居していた主人公は初恋の人であった彼女の別の一面を見て失望し、自ら発したもので汚した洗濯物を使わせるという執着ぶりを伺わせる過去も語られる。
そんな主人公に嫌悪感を抱き一度犯されただけでは堕ちる事も無く逆襲にさえ出た兄嫁は、終盤に先輩と後輩の二人の女教師の手引きで主人公に「身体の面では」従属せざるを得なくなる。但し心までは最後まで夫である主人公の兄への愛を貫き、主人公を嫌悪し続けている点は一貫しており、考え方によっては「嫌いな筈の男に孕ませられる」という寝盗り的な雰囲気とも言えるが結局尻切れに感じられた終わり方だった。

今後は誘惑路線回帰となるか凌辱路線継続なのか判断が付きかねるが、いずれの作風においてもまだまだ掘り下げる余地があるだけに、次の作品にも期待したいところである。
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tag : 社会人主人公 処女

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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