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鷹羽真「別荘の未亡人兄嫁【濃密な七日間】」

鷹羽真「別荘の未亡人兄嫁【濃密な七日間】」
(フランス書院文庫、2015年8月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

夫を亡くし沈みがちだった兄嫁の涼音を元気づけようと早太は旅行を企画するが、逆に涼音から心配を掛けさせてしまったと実家が所有する避暑地の別荘に一週間過ごそうと提案される。しかし憧れの人が酔って眠ってしまったのを見て、早太は我慢できずに手を出してしまう。

【登場人物】

原島早太
大学1年生の19歳。一回り以上歳の離れた兄・良太を交通事故で亡くして以来、何とか兄嫁の鈴音に元気になってもらいたいと心を痛めている内にバイトで貯めたお金で旅行に誘おうと計画する。女性経験は無い。

原島鈴音
32歳。早太の兄良太と学生時代の同級生で、結婚したものの僅か5年で死別している。実家は割と裕福な方でお嬢様育ちの清楚な印象。早太に対しては義理の弟という認識でしか無かったが、別荘で一緒に暮らす内に惹かれていく。


【展開】

鈴音と共に避暑地に到着した早太だが、兄嫁の帽子が飛ばされたのを見てキャッチしたものの小川に転落してしまう。心配そうな表情の鈴音を安心させようとわざと水をかけ二人でじゃれ合うものの、着替える為に茂みに隠れた鈴音を追い裸体を覗いて興奮しオナニーに及ぶ。
別荘に到着し早太はワインを飲む内に酔って眠った鈴音を寝室に運んだのは良いが、夢を見て嗚咽する彼女を見て慰めようと背中から抱き締める。しかし牡の部分は反応しお尻に擦り付ける格好となり、兄嫁が目を覚まし告白しながら手で触れられただけで射精すると、心変わりする前にと正常位で求め立て続けに絶頂へ導くのだった。

二日目昼前に起床した早太は先手を打とうと愛読する官能小説を蔵書の中に潜ませ、読書するように勧める。彼が散歩へ出ている間に屋外のウッドデッキで小説を読み進めた鈴音は身体の昂りを抑えられずに敏感な箇所に触れていると、タイミング良く帰宅した早太に見付かってしまう。
早太は兄嫁に帽子と手袋を着けた清楚な格好ちあで口唇奉仕させ飲精させると椅子の手すりに両脚を乗せて開脚した状態で交わり、日が暮れるまで情交に及び更に寝室でも休みなく続きを行う。

三日目鈴音の提案で早太は貸切状態のコートでテニスを教えてもらい、最後にラリー勝負で油断し負けた兄嫁に罰ゲームとして白昼堂々とパイズリ口唇奉仕を要求する。それで収まる筈の無い早太を早く落ち着かせようと仕方無く情交に応じた鈴音は、コートの管理人に見付かりそうになりながらも危うく難を逃れるのだった。

四日目鈴音は亡き夫への想いに一区切り付けようと洋装の礼服に着替え、早太と共に墓参りに訪れる。まだ兄に未練があると苛立ちを感じた彼は墓地の脇道に鈴音を引き込み、黒いグローブで手コキさせながら顔面に精を放つ。そして大木を背に対面立位で貫くが、他の墓参りの客が近くを通る中でスリルを味わう。行為を終えた鈴音は恥ずかしさの余り早太の頬を叩くものの、義弟を男として意識し始めるのだった。

その日の夕方早太はエナメルレオタードをプレイで使えればと通販で取り寄せるが、実家との電話で鈴音の縁談が進められていると知って焦りを感じ、酔った兄嫁をレオタードに着替えさせて地下室に監禁する。
目隠しされ四つん這いで拘束されて目覚めた鈴音は早太の仕業と知って安心するが、時間の感覚が無いままに立て続けにバックで貫かれ次第にセックスの行為そのものに溺れ、口移しで食事を与えられる内に義弟の情熱を受け入れる。

六日目鈴音は早太と共に夫との思い出の場所までサイクリングに出掛け湖のほとりに到着すると、二人きりの状況で告白し濃厚なキスをしながらウェア越しにたぎったペニスに触れ射精に導く。そして口唇で清めた後自ら義弟の身体に跨がり、夕刻まで愛を交わし合う。

最終日帰宅の途につくローカル列車の中で、鈴音は早太に一緒に暮らそうと提案し、先日の監禁プレイの代償として早太を赤ちゃんに見立てたプレイがしたいと求める。大胆にも車内でオッパイを与えながら、手コキと口唇奉仕で立て続けに義弟を射精に導いた鈴音は来年も別荘へ来ようと約束し微笑むのだった。

【レビュー】

弟レーベルの美少女文庫やPCゲームの脚本などマルチな活躍を続ける作者は、フランス書院文庫でのデビュー以来単独ヒロインの作品を多数書いており、昨年は複数のヒロインが登場する作品が続いていただけに「原点回帰」を思わせる。作風の際立った特徴として「手袋を用いた手コキプレイ」や、カタカナを多用したオノマトペなどが挙げられるが、勿論本作でも健在である。前者はともすれば不自然な状況で手袋が出て来た事もあったが、本作では1日ずつ場面や設定を区切る事で一応は回避出来ている。擬音語の多用もこれまでに比べれば少なめである。こうした点を踏まえた上で本作では五日目に主人公が兄嫁をボンテージ姿にして拘束し、一日中肉の交わりを求める描写があり「荒ぶる主人公」の一面も見せるが、兄嫁を散々羞恥させても基本的には嫌がる事はしないので誘惑作品としては及第点と言えよう。

性欲が有り余っている10代末の青年が思い付く限りのプレイを考え、初めは貞淑で清楚な筈の兄嫁も六日目以降積極的に主人公を求めていくまでの心理的な葛藤もそれなりに描かれている。但しオノマトペは幾分控えめとは言え、兄嫁の反応は前後でさほど違いは見られないのでそこは描き分ける必要が有るのではと思う。

単独ヒロインの作品が少なくなって来た理由として、章を追いながら「初めは手で、次は女体に触れ、そして口唇奉仕、更に相互愛撫、最後に本番」という「出し惜しみ」は受け入れられにくいというイマドキの事情が考えられる。各章で一度の山場を見せなくてはならず、その山場がいつも「本番」だとしたらどうしても別荘や屋外と場面転換する必要もあるし、作者の趣向からすると章ごとに様々なコスチュームプレイも盛り込みたいと考えたであろう。よく練られた展開ではあるが、それでも「ごっこ遊び」の範疇を抜け出すには至らないのが残念である。物語性か、即物的な官能か、悩ましい所である。
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tag : 大学生主人公 童貞 単独ヒロイン

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別荘の未亡人兄嫁-濃密な七日間(著:鷹羽真、フランス書院文庫)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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