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小日向諒「二十八歳の義姉【初夜】」

小日向諒「二十八歳の義姉【初夜】」
(フランス書院文庫、2015年8月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

高校時代からの恋人である沙耶花となかなか本番までには至らず苛立ちをを募らせる駿一だが、ある晩義姉の由香菜の無防備な寝姿に挑発されて無抵抗な彼女を犯してしまい罪悪感を抱くのだが…。

【登場人物】

折原駿一
19歳。斎美市内の大学に通っている。幼くして母親を亡くし、父親は由香菜の母親と再婚し現在は地方で暮らしている。由香菜と二人暮らしだが、かつては叶わぬ想いを抱いていた。高校時代から沙耶花と付き合っていて手や口では慰めてくれるものの、何故か本番だけは成人するまでと拒否され性欲を持て余している。童貞。

折原由香菜
28歳。駿一の義理の姉で建設会社「東堂建設」に勤めている。腰まである栗色の髪に優しい幼顔なのに対し、170cm近くある身長とIカップの爆乳、安産型の腰付きと微妙なバランスで成り立っている美女。大の酒好きで相手の男性にも酒豪を求めている為か、忌避に近い反応を取られている。男性経験は無い。

新堂沙耶花
19歳の大学生で駿一の恋人だがある秘密を抱えており、本番だけは頑なに拒否している。目力の強さと笑顔とギャップが愛らしく、高校時代にはテニス部で活躍していた事もあり、スラッとした美脚が自慢。最近は身体付きも女らしくなって来ており、Dカップまで成長した。処女。

【展開】

酔って帰宅した由香菜から無防備にもパンチラを見せられ興奮した駿一は何とか入浴している間に一旦は欲望を抑えるが、由香菜が部屋で寝落ちしており起きないと分かるといきり立った剛直をパンストを履いた足に擦り付ける。そして下着越しに秘所が濡れているのに気付いてパンティを脱がせ指を挿入するが、純潔の証に阻まれると汚してしまいたいと独占欲に駆られて犯してしまう。

沙耶花とのデートの最中も上の空で姉弟喧嘩だと勘違いされた駿一だが、明らかに凌辱の痕跡を残したにも関わらず由香菜が全く触れようとしないだけでなく、部屋に呼び付ける割にはいつも寝落ちしていて「睡姦」を唆しているようだと違和感を抱く。
一方由香菜は駿一の想いに気付いていながらも姉として一線を引こうと恋心を踏みにじる事をして来たのに、それでも自らの身体付きで無意識に挑発していたと悔やみ、沙耶花にも気遣いながら駿一本人が浮気をしていると罪悪感を持たないようわざと眠っていた振りをしていた。
そんな姉の真意を見抜いた駿一は、わざわざ会社の制服姿に着替えて眠った振りをする由香菜の乳房を剥き出しにしてパイズリフェラ、更に素股同然の格好で立て続けにマーキングしながら愛の言葉を囁くと、彼女は目を見開きようやく駿一の想いを受け止めるのであった。

数日後駿一は由香菜と恋人同士だと告白し、沙耶花から鉄拳制裁を受け痛みを感じながら雨の中帰宅するが、彼女が家の前で待っているのを見付け中に招くと今まで本番を拒否していた「理由」を明かし謝罪されて拒む事が出来ずに抱きしめる。そして沙耶花が上になって相互愛撫で口腔に一度、更に四つん這いにさせて後ろから処女を奪い立て続けに精を放つ事に。

由香菜に謝罪した沙耶花は二人で一緒に奉仕したら良いのではと切り返され駿一の負担にならないのならと承諾するものの、それでも三人で交わるとどうしても恥じらいを拭い去る事が出来ずにいた。ある冬の日に合鍵を使って折原家に入った沙耶花は朝から盛んな姉弟を見て密かにオナニーしていたのを由香菜に看破され、手錠を掛けられ目隠しされてしまう。
駿一から事前に沙耶花と打ち解けられるようにと相談を受けていた由香菜は剥き出しにした彼女の秘唇に酒を塗り、弟との情交で開放的になった彼女に悪戯を仕掛け絶頂に導くと、これまで以上に駿一に甘えながら種付けして欲しいと誘うのであった。

【レビュー】

一度眠ってしまうと目を覚まさない姉に欲情し情交に及んでしまいしかも相手はその事実すら知らないという「睡姦」プレイだが、合意の無いままに関係を持てば本来は「凌辱」そのものである。但し弟の気持ちを汲んで義姉が「寝た振り」をしていたら…。それが本作のポイントである。
周りよりいち早く女として成熟した身体付きになり弟を挑発していたと気付いた義姉は姉弟としての「線引き」をしようと試みるが、同級生の恋人が出来て寂しさを覚えていた中である晩に酔って寝落ちしていた所を犯される。幾ら目を覚まさないからとは言え、凌辱の痕跡を残した弟の意志を汲み取った義姉も毎晩のように夜這いされるのを待ち受けるので本作は「凌辱作品」では無い。

着衣のままの情交、ストッキングに包まれたヒロインの太ももに対する描写に拘りを持つ小日向諒作品の基本的なテイストは継承しつつ、自ら夜這いを待つ甘々な義姉と大人びたクールビューティなのに唯一子供っぽい「秘密」を抱え主人公との情交を頑ななに拒む同級生とヒロインの設定には一癖あるし、倒錯的な描写にも一層拍車が掛かっていて興味深い。
小日向諒作品はやや硬質的で、文中で「?」が付くような難しい表現も用いられている。官能小説というジャンルや本来の目的からすれば、ともすれば辞書を引かないといけない表現は避けた方が良いかもしれない。それでも作者の意図する所を理解した上で再読してみると、改めてその世界の深さを感じられるのではと思うので、出来れば二度読む事をお勧めしたい。

DSKさんのブログでの紹介記事です。
2015/8/24 発売→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。(駿君が私を女として見ていること、知ってたのよ)寝たふりをして最愛の弟の到来を待つ義姉・由香菜。Iカップの美乳、豊かに実った腰回り、愛汁の香り……28歳のフェロモンを独占し貪る禁断の時がついに!(お願い早く、カチカチになってる××で私を貫いて)許されない関係だから激しく燃えあがる、淫獣の初夜!(引用元:Amazon)★★★★☆ 非凌辱路線に持...
二十八歳の義姉-初夜(著:小日向諒、フランス書院文庫)



【おまけ】

作者の小日向諒さんによる作品紹介記事(ブログにて)「こひなた日和」

創作世界でリンクさせている小日向諒作品ですが、本作では折原由香菜の親友が「女医とナース【淫虜(とりこ)】」の小児科医の小宮澪で、文中でも由香菜が沙耶花との三角関係に悩み彼女に相談を持ち掛ける描写があります。もう一つは折原由香菜の勤務先「東堂建設」の御曹司東堂龍成は、「僕の新生活 おばさまと二人の美娘と」で生徒会副会長を務めていました。ヒロインの一人である久瀬結花の「表面上の恋人」でしたが、ある事情を抱えていましたね。
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tag : 大学生主人公 童貞 姉弟相姦 処女

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二十八歳の義姉-初夜(著:小日向諒、フランス書院文庫)

2015/8/24 発売 → Amazonはコチラから。 → ハイブリッド書店【honto】はコチラ。 (駿君が私を女として見ていること、知ってたのよ) 寝たふりをして最愛の弟の到来を待つ義姉・由香菜。 Iカップの美乳、豊かに実った腰回り、愛汁の香り…… 28歳のフェロモンを独占し貪る禁断の時がついに! (お願い早く、カチカチになってる××で私を貫いて) 許されない関係だか...

コメント

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睡姦って?

にゃら さま

「睡姦」って?
小日向先生のブログを拝見して思っていましたが、なるほど!と思いました。
AVでは眠っている女性を犯すというシーンはよく見るのですが、官能小説でどういうふうにするのか想像できませんでした。
AVでは女性の反応はないという設定ですが、表情や呼吸、漏れ聞こえる声などで盛り上げると言うことはあるかもしれませんが文字表現だけではかなり難しいと予想していました。

ただ、実際は小日向作品の真骨頂「パンスト」がここで活躍するとは想像もしませんでした。パンストがないと眠っているヒロインを犯すというシーンは単調になってしまったかもしれません。
誘惑系小説の新たな一面を見た気がします。

斎美市の人間ストーリーもこれだけ登場人物が出てくると面白くなってきますね。鉄分が若干多め(鉄道好き)なので斎美市に地下鉄があることが別の面で驚きでした。

ただ、にゃらさんのご指摘の通り、難読漢字の勉強をしないと物語の内容が理解できないという困った一面もありますが、再読を促すという作者のねらいに私もはまってしまったのかもしれません。
ちなみに新明解国語辞典を片手に読むと言葉の解説が独特なのでさらに面白いかもしれません。

Re: 睡姦って?

xelcerdoさん

コメント頂きましてありがとうございます。

アダルトゲームでも「睡姦」を題材にしたゲームがあるのですね。もしかしたら作者が着想を得たのかなと思われるような、エロい身体をした姉とかなり若い年齢の弟による姉弟ものもありました。

私はこうした「眠った振りをして関係を受け入れる」シチュエーションは、1990年代~2000年代に活躍した高竜也氏の作品でよく見掛けたなという印象を持っています。ある時は叔母に溺れる息子を取り戻す為実母が、ある時は姉と関係を持つ兄を奪い返す為妹が…といった具合ですね。高氏の場合は相姦自体が一つのキーアイコンでしたから、実同士も多かったのですが。

小日向さんの求める「睡姦」はそれこそ姉の方に全く意識が無いままというのを強調したかったようなので前述とは違いますが、姉弟が意識したあの夜の描写は行を割いておりかなり淫猥な雰囲気が出ていて良かったと思います。
毎回キーアイコンとなる着装のままのエッチ、ストッキングへの拘りはこのシチュエーションだからこそと言えますし、個人的には全裸での情交の方が好みですが、それでも楽しめました。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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