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麻田龍太郎「少年」

麻田龍太郎「少年」
(フランス書院文庫、2000年12月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

父親の死去に伴い母方の叔母である真佐子に引き取られた雅也だが、何かと事情の多い彼女や義姉の美沙子に性的な興味を持つようになり、義姉の手解きを受けている内にクラスメイトの彩弥香や写真部の顧問の冴子にも誘惑される。

【登場人物】

雅也
15歳。6歳の時に母親と死別し、著名な陶芸家の父親と山奥で二人で暮らしていたがひと月前に病死した為、母親の妹の真佐子に引き取られた。女っ気の無い生活をして来た為に、性的な知識は皆無に近く純真だが、父の手伝いで鍛えられた身体や大人顔負けの逸物との不釣り合いな点が女性たちには魅力を感じさせるらしい。童貞。

真佐子
32歳。化学薬品を扱う会社の部長である年上の夫と結婚するも、現在海外赴任中。母性を感じさせるグラマラスな美女だが、性的にはレズっ気とショタめいた倒錯癖の持ち主。幼い翔太郎や美沙子と添い寝している内に秘所を押し付け、二人の性の目覚めのきっかけを作った。雅也を甲斐甲斐しく世話し、養子に引き取る予定。

美沙子
17歳。雅也の義理の姉。真佐子は父の後妻に当たる為、血の繋がりは無い。窃視癖があり翔太郎や真佐子のオナニーを見て、性に興味を持つようになった。真佐子の倒錯した趣味に感化され、女同士での交わりを持つ事も。過去に暴漢たちに襲われて以来男性不審に陥っていたが、雅也が来てからは積極的に性知識を教える事に。

彩弥香(さやか)
15歳。雅也が転校した先の中学校のクラスメイト。身長160cm弱でほっそりとした体型の美少女。父親が茶道の宗匠で雅也の父親と親交があった事から積極的にアプローチを掛ける。田舎育ちは性体験も早いと思い込んでいる節もあり、いつか雅也に抱かれたいと一目惚れ同然に。処女。

幸田冴子
30歳。カメラに興味を持つようになった雅也の才能を見い出し、写真部顧問として親密に個人指導するように。かつて翔太郎の担任を務めていた時に、家庭訪問で真佐子や美沙子と意気投合し女同士で楽しんでいた所を彼に見られ、傷付けてしまったのを気にしている。170cm近い長身。

翔太郎
18歳の大学生で雅也の義兄。父親が不在がちで義母になった真佐子に甘え性的な目覚めのきっかけにもなるが、恋人と慕っていた冴子との一件で女性に対して蔑むようになり現在は真佐子や美沙子に対しては横暴な態度を取る事が多い。

【展開】

翔太郎の企みで美沙子の汚れた下着を味わわさせられ興味を持った雅也は、彼女が自室で湯上がりの姿でオナニーに浸るのを覗き暴発してしまう。直後に部屋を訪ねた美沙子に覗きを指摘されるも、自分も窃視癖があるからと告白される。そして雅也は汚れた下半身を洗おうと浴室に向かうと着替え中の真佐子の裸体を覗き見て慌てて部屋に戻るが、勃起に気付いた美沙子から女体の扱い方をレクチャーしてあげると告げられ彼女の秘所に触れたり舐めたりした後口唇奉仕を受ける。

雅也はある日の放課後に彩弥香から父親と会って欲しいと自宅へ誘われ、彼女の部屋に移るなり腰巻きの紐をほどいてと頼まれるが、際どい部分に触れて勃起する。雅也が経験者だと思い込みいつかは抱いて欲しいという彼女の頼みで秘所を見せ合った後、手コキでうっかり顔射してしまうも彩弥香の表情を見て可愛いと興味を抱くのだった。

ある日部活で遅い帰宅となった雅也は美沙子に誘われ空き部屋の欄間から翔太郎の部屋を覗く事になるが、連れ込んだ女に圧倒されサディスティックに二穴に出し入れする義兄の様子に二人とも当てられて部屋に戻るなり相互愛撫に浸る。数日後酔った翔太郎が真佐子に暴力を振るっているのを目撃した雅也は拳術で制すると、介抱するから寝室の襖の隙間から覗いてみなさいと美沙子よりサインを送られる。初めは指で秘所を愛撫するだけだったのがエスカレートし、双頭バイブを持ち出して繋がる母娘に覗いていた雅也も一緒に射精するのだった。

翌日冴子の個人指導を受けていた雅也だが、そこに現れた彩弥香が彼女の過去の教え子との不祥事を暴露してしまい、前夜に義姉から聞かされた翔太郎の事だと察知する。そして次の日に部室で冴子から露骨に誘惑され口唇奉仕を受けるが、義兄の二の舞にはならぬと本番はキッパリと断る。その晩自分がけし掛けておきながら嫉妬したのは本気で好きになったからだと美沙子から告白を受けた雅也は童貞を卒業するが、その後で彼女の悲惨な過去を聞かされ好きな人と初めてを迎える事がいかに大事なのかと諭されるのであった。

雅也の部屋に出入りするようになり美沙子と仲良くなった彩弥香は真佐子が不在のある晩に姉弟に一緒に愛して欲しいと求め、美沙子に抱き抱えられながら雅也を受け入れ処女を捧げる。そして週末の連休を使い山奥の生家に泊まりにやって来た雅也は、彩弥香が真佐子や美沙子と仲睦まじく一緒に露天風呂で絡み合うのを見て興奮し、勃起を手や口で奉仕してもらう。その晩雅也は作務衣に着替え作業場で思いに耽っていると真佐子が現れ、雅也が亡き父親と重なって見えると秘めた想いを打ち明ける。雅也も真佐子に実母の面影を感じ、一夜だけでも良いから抱いてという申し出を受け入れるのだった。

【レビュー】

本作の帯には「トー・クンを凌ぐ倒錯ロマンス」とあるように、「和製トー・クン」を志向した作者の最新刊である。作品が出版された時期からも分かるように新世紀を迎える直前であり、もしかするとここで一区切りという心境もあったのかもしれないと推測する。これまでに発売された8作品中5作品で「禁忌(タブー)」と名が付くように少年と少女、或いは少女同士という題材であり、公式ホームページではいかにも母子相姦が主体のように取り扱ってはいるが、実際は15歳の主人公と17歳の義姉がメインである。

窃視癖があり継母や兄の自慰も見て知っており、しかも暴漢たちに凌辱された過去を持つ義姉自身はかなりのオマセさんであり、義弟である主人公に興味を持ち性の手解きをしてあげる流れは硬質ながらも説明主体の文章で女体の神秘が綴られておりそれがいやらしさをそそられ好印象である。継母は夫の連れ子二人に手を出したり、息子の担任とレズ行為に及んだりと文中でかなりの淫猥さを見せてはいるが、章を重ねる毎にその一面が伺い知られる上に本番は終盤というのもあり、ややもの足りない印象は感じられる。その他に主人公の義兄やその元恋人だった女教師、主人公に想いを寄せるクラスメイトと人数が多く登場するもののごった煮という印象は拭えず、正直これで一区切りという作者の心境がそうさせたのかなとも取れて、個人的にはどの男女の組み合わせも興味深いだけにやや勿体無い作りかなと感じた次第である。
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tag : 中学生主人公 姉弟相姦 母子相姦 母娘丼 童貞 処女

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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