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牧村僚「年上の淑女 柔肌フルコース」

牧村僚「年上の淑女 柔肌フルコース」
(フランス書院文庫、2006年6月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

大学受験に失敗した祐一郎は上京して芸術系大学の全寮制予備校に通い出したが、義母の敬子への想いを胸に秘めたまま次々にセクシーな女講師や寮母に誘われる。一方敬子も祐一郎の幼馴染みから本心を聞かされ、抱かれる覚悟を決めるのであった。

【登場人物】

佐伯祐一郎
18歳。地元大学の芸術学部の受験に失敗し、都内の全寮制予備校で浪人生活を贈る。敬子に対する想いは強いが、告白して嫌われる位ならと口に出せずにいた。童貞。

佐伯敬子
34歳。7年前に祐一郎の父親の後妻となったが、夫婦の営みが途絶えてから久しく、現在は祐一郎に対する想いを抱き彼も同じだと知り嬉しく思う反面、夫婦生活にいつかけじめを付けなくてはと覚悟も決めている。

藤村澄江
30代の国語担当講師。予備校の方針でパンチラが拝めるような際どい服装をする事が多く、補習ビデオを通じて予備校生たちのオナペットの一人として注目を浴びている。予備校生の中からお気に入りを見付けるなり、摘まみ食いする面も。

川澄幸子(ゆきこ)
30代で予備校の専属寮の寮母で、近くにある自宅から通っている。夫との仲はまずまずだが、中学生のひとり息子が自分をオナペットとしているのを知り毎晩性欲処理をしているが、本番は高校進学まで取っておこうと決めている。

田代朱美
19歳で双子の弟がおり共に一浪していたが、先に弟が合格した事から今年は予備校に入学した。祐一郎に弟を重ね合わせている節が見られ、デッサンの授業でヌードモデルになってから積極的にアプローチを掛けて来る。

岩瀬理恵
38歳。祐一郎の友人の敏也の実母で、テニスを趣味としたグラマラスな熟女。夫がいる立場ながら、テニス講師の大学生と数回火遊びを楽しむ悪い母親でもある。息子同士オナペットを交換して近親相姦を避けようとしていたと息子を通じて敬子に聞かされ、敏也に抱かれる事を決める。

真田正義
26歳。既に八浪している予備校の先輩格だが浪人生活を楽しんでおり、「職業浪人生」と呼ばれる予備校のムードメーカー的な存在。後に美術講師の政美に好意を抱き関係を結び、司法試験を受けようと進路変更を決意する。

【展開】

祐一郎は予備校に進学する前夜に敬子に告白しようと決意するが思うようにいかず、身体の線の透けたネグリジェ姿をデッサンのモデルにしたいからと写真を撮らせてもらう。

祐一郎は仲良くなった真田から、予備校の方針で講師が際どい格好で授業を行い性欲解消の一助になっていると聞かされる。半信半疑ながらも授業に臨むと澄江のふとももに目を奪われ、補習ビデオでパンチラを拝めてしまいオナニーしてしまう。そこにタイミング良く部屋に現れた澄江に驚きつつも真田の言う通りだと納得した祐一郎は、本番は拒みつつも口での奉仕を求める。

数日後敬子の画像をオカズにしていた祐一郎の元に幸子が現れオナニーの最中だと気付かれるも、彼女から毎晩息子の性欲発散の手伝いをしていると聞かされ羨望を抱く。そして敬子への想いを打ち明けると、継母もきっと同じ気持ちだからと励まされシックスナインで慰められるのだった。

ある日のデッサンの授業でヌードモデルに立候補した朱美の裸体に目を奪われる祐一郎だが、授業を終えて部屋に誘われ互いにモデルになるも、勃起をしごいて射精を見せて欲しいと頼まれる。弟と関係にあると聞かされた祐一郎は朱美からセックスをしても良いと求められるが、敬子への想いを貫きたいと断りシックスナインに留める。

一方祐一郎がなかなか帰省せず寂しく思っていた敬子の元に、息子の友人の敏也が訪ねて来る。敏也から祐一郎との経緯を聞かされ改めて彼への想いを強めた敬子は、敏也の願いも叶えてあげようと母親の理恵への口添えを約束し、彼に息子の姿を重ねてオナニーを見せて欲しいと下着姿になり誘惑する。

その頃テニスの講師でやって来た大学生とお楽しみの最中だった理恵は敬子からの電話に初めは不審を抱きつつも、息子同士が互いにオナペットにしていたと聞かされ敏也に抱かれようと決意し、初心な大学生を息子に見立てて積極的に腰を遣うのであった。

数日後理恵の呼び出しで都内のホテルのロビーにやって来た祐一郎は部屋に誘われるも、彼女の誘惑を撥ね付ける。合格だと笑みを浮かべる彼女に疑問を抱くが、そこに敬子が現れて仕組まれていたと気付き納得する。やっと想いが通じたと愛撫を受ける敬子だが、童貞の割りに手慣れた様子に不審を感じる。
祐一郎は敬子を想って美人講師たちの誘惑を断り続けレッスンに励んでいたと必死に話すのを見た敬子は謝罪すると、こうして結ばれたのだからもう家を出るしかないと決意を打ち明け、2人での新たな生活に期待を寄せるのだった。

【レビュー】

熟女とふとももに対する拘りから、「ふともも作家」との呼び名で有名な作者にとってはフランス書院文庫での最新の作品である。丁度この2006年という年はフランス書院文庫での誘惑作品にカテゴライズされる作家が次々と現れ、他方では1990年代から活躍して来た作家陣が示し合わせたかのように去っていき、まさに世代交代を印象づける年と言えよう。

芸術系の予備校を舞台に牧村作品特有の寛大で優しい熟女ヒロインが次々登場する作品で、男子も主人公だけでなく幼馴染みや予備校の先輩、幼馴染みの母親の不倫相手と過多ではないかと思われる位である。全般的に本番よりは前戯重視、物語の流れ重視な作風のせいか、読み手からすると些か物足りない心境であるかもしれない。

※2011年11月に『憧れの淑女』と改題され、双葉文庫から出版されています。

芳川葵さんのブログにて、本記事を紹介して頂きました。ありがとうございます。
『芳川葵の徒然記』 「一昔前は……」

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tag : 高校生主人公 童貞 母子相姦

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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