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橘真児「誘惑ヘアサロン 美人理容師と少年」

橘真児「誘惑ヘアサロン 美人理容師と少年」
(フランス書院文庫、2003年9月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

かつて弟と秘めやかな関係を持っており、今は夫と別居生活をして悩んでいた知絵里だが、ある日客である中性的な少年に興味を抱き筆下ろしに至る。更に少年の幼馴染みだという女子高生が現れ性の手解きをしていると、その現場を帰省した弟に見られてしまう。

【登場人物】

三橋知絵里
25歳。家業の理髪店で働く理容師。常連客で10歳歳上で婿入りした銀行員の夫とは仕事の関係で、離れて暮らしている。

佐々木純
中学2年生。小柄で長髪、中性的な容姿の為同級生の女子から性的なイジメを受け、半ば登校拒否の状態に。

目黒洋子
高校3年生。純の隣人で幼馴染みだが、ホルモンの分泌が良いのか毛深いのを気にする多感な少女。性の話題には耳年増な面があり、間違った情報を知識としている面も。付き合っていた彼氏とはエッチ寸前まで行ったが、失敗して別れている。

三橋智志
22歳。大学4年生で来春から高校教師になる予定。小学5年生の時に姉と秘所を見せ合うのを楽しみにしていたが、分別が付くようになって怖じ気付いてしまう。シスコン気味でその時の記憶を引き摺り、女性経験で失敗したまま成人。

【展開】

ある日知絵里は客として来た純を見て思わず女子のような髪型にしてしまい、身体を密着させ仰向けで洗髪している内に少年の勃起に触れる。呆気なく射精したのを見て夢精だと誤魔化した知絵里は、オナニーをやり方を教える筈が口唇で射精に導いてしまう。

その晩かつての弟との妖しい一時を思い出し恥毛を剃り一人で慰めていた知絵里だが、翌日の午後に純が訪ねて来たのを見て理容椅子に座らせ、彼の陰毛を剃り上げる。その流れで相互愛撫して絶頂を味わうと対面座位で交わろうとするが、少年があっさりと果ててしまい未遂に終わる。

次の日知絵里は中年客に欲求不満だと見抜かれてセクハラ紛いの悪戯をされ、そこへ訪れた純の目の前で絶頂させられる。男が帰るなり態度を豹変させた純に押し倒され開脚させられるが、知絵里は我慢出来ずにバックに体位を変えると情交を求め2回も膣出しを受け入れる。

ある日純の紹介で学校をサボり来店した洋子に顔剃りを頼まれた知絵里だが、毛深いのが原因でエッチに失敗したと少女の見掛けによらない大胆な告白に当てられ、秘所のムダ毛処理を提案する。
剃られながら洋子が感じているのに気付いた知絵里は、タイミング良く店に現れた純に少女の姫割れを見せ興奮したペニスをしごいて射精させる。更に洋子の秘所を口で愛撫するよう命じ、知絵里は2人の行為に妖しい興奮を覚える。

前日の体験で授業に集中出来ないと早退した洋子に対し知絵里はセックスを経験してはと提案し、一通り事を済ませると増長した洋子に従い知絵里は2回戦を求めるが、そこへ智志が姉に内緒で家に入って来て全てを見られてしまう。

分別臭く説教を続ける智志に対し、洋子は涙を浮かべながら自分たちを変えてくれたのは知絵里だと洋子が抗議する。そこで知絵里は弟と2人きりになり真相を打ち明け智志も同じ気持ちだと知ると、小学生の時より倍ほどに成長したペニスに口唇奉仕して精を受け止める。
数日後若い2人と共に智志と4人でホテルに入った知絵里は姉弟相姦だからと深刻にならぬようにと気を遣い、姉弟と純・洋子でそれぞれ情交を済ませた後、男を交換して2回戦へ挑む事に。

数ヵ月後両親の再婚で純が義理の弟となった知絵里は、久し振りに登校したらいじめっ子の少女がしおらしくなり自分に告白したと聞かされ、彼を甘やかしながらも自分も含めて周りも変わっていく事を実感する。そして純に息子が生まれて大きくなったら…と、いけない妄想に浸るのだった。

【レビュー】

当時も現在も複数のレーベルで作品を重ねる人気作家による、数少ないフランス書院文庫での著作の2作目となる。「倒錯」を題材にした内容で人妻理容師が中性的な中学生少年を誘惑するまでは、 前作 と同じく人妻が情交の優位に立っている。
ところが彼女がある日常連客の手によりセクハラ紛いの事をされ、それを目にして荒ぶった少年に主導権を奪われるのだが、更に少年の幼馴染みの女子高生や人妻の弟も加わり4人での交わりという着地点である。

基本的に章ごとに1日ずつ経過していき、ストーリーとしてはイジメに悩む少年と毛深いのを気にする多感な少女が人妻による剃毛をきっかけに、前向きに生きるようになる話と人妻と弟の秘めやかな過去の話が交錯し、出来の良さを伺わせる。
しかし官能的なパートは、あっさりし過ぎているのかなと消化不良の感は否めないように思う。本作では剃毛が頻繁に用いられ、確かに妖しい行為に興奮を覚えるのかもしれないが、何かもの足りないような気がする。

本作以降の作者の著作は同じフランス書院でも2003年に創刊された美少女文庫の方に軸を移し、更にストーリー性を重視した他社の官能レーベルに重点を置いているのを見る限り、作者の描きたい路線はぶれていないが、変わったのは黒本や美少女文庫の読者や、それに合わせた編集部の意向なのかなと思うところである。

【参考作品】

誘惑官能小説レビュー 月里友洋「邪淫の血族 美獣四姉妹」

かつて試験的な試みで8作品刊行した「フランス書院文庫パラダイス」はラブコメ主体の誘惑路線でしたが、いずれの作品の作家はみな新人の体で別名義と思われます。その中のお一人である月里友洋さんはパラダイスから黒本に移り本作を出版なさっていますが、完成度の高さから期待したもののその後が無いのが残念です。

何故今回本作を持ち出したのかと言うと、作品は造り酒屋を舞台に若き杜氏と酒屋の四姉妹との話ですが、作者は日本酒の醸造に関して造詣が深いのか詳しい記述が見られたという点で、官能小説とは違う異色の内容でした。本作より暫くしてある酒造メーカーによる事件の際に、美少女文庫のTwitterにて橘氏が非常に醸造にお詳しいとの触れ込みがあり、今思えばもしかすると…という予感を抱いた次第です。勘繰りすぎかもしれませんが…。

@bisyojobunko 以前、橘真児先生に、日本酒の一般表記と醸造方法について学んだことを思い出しました。 吟醸、純米、本醸造、全部違います。 純米大吟醸というのはド贅沢な米の使い方をしたチートです。


美少女文庫のTwitter記事
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tag : 童貞 中学生主人公 処女 姉弟相姦

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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