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犬飼龍司「両隣のいいなり妻 34歳と28歳」

犬飼龍司「両隣のいいなり妻 34歳と28歳」
(フランス書院文庫、2015年7月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

かつては億ションとされたマンションに引っ越して来た芹沢夫妻と篠崎夫妻だが、管理組合の理事長である松永の悪巧みによりスワッピングに応じさるを得なくなり、いつしか2人の妻たちは松永に陶酔してしまう。

【登場人物】

松永哲弘
50代の初老の男。資産家でいわゆる億ションと呼ばれる集合住宅の管理組合の理事長。42歳の妻・玲子と釣るんで新たな住人をスワッピングに巻き込み、夫婦生活を破綻させる事に悦びを覚える歪んだ性格の持ち主。

芹沢遙香
34歳。役所に勤める2つ歳上の夫・純平と結婚して7年目。なかなか子供が出来ずに子作りを目的とした性生活にマンネリを感じている。切れ長の瞳にスッとした鼻梁、ぼってりとした肉厚の唇、綺麗な卵形の輪郭の顔と肩の所で切り揃えた艶やかな髪の美女。Fカップ。松永の隣室の307号室に住んでいる。

篠崎絵里奈
28歳。おっとりとした性格を具現化したような垂れ目がちの瞳に優しい笑みをたたえ、肩の所で切り揃えられた美貌に、スレンダーで清楚な印象を与える。同級生の夫・陽介はお調子者で、老獪な松永に足元を掬われてしまう。

【展開】

組合の会合に参加した純平は松永からのスワッピングを提案を受け遙香に話をするが、敢えなく一蹴される。マンネリ化した性生活の刺激になればと純平は提案に乗り、まずは松永夫妻と3Pを経験する。
断り切れない純平は妻を松永家に誘い歓待を受けるが遙香が睡眠薬を飲まされて松永に犯されてしまい、立て続けに気を遣る妻に複雑な思いを抱くのであった。

2日後の白昼に松永の来訪を受けた遙香は前の住人も同じように追い出したと開き直る彼の脅しに屈して家にあげるが、口移しで飲まされたワインに仕込まれた薬の影響で意に反して寝室で交わり、更には浴室でアナルを奪われ松永に服従を誓う羽目に陥る。

数日後芹沢家と反対側の隣の部屋に引っ越して来た篠崎夫妻だが、松永に招かれた食事の場で遙香との不穏な雰囲気に疑問を抱く。そんな中松永に誘われ遙香を抱いた陽介は、その代償として絵里奈を差し出す羽目になる。
スワッピングが公認となっても絵里奈だけは理性を保とうとするが、ある日松永の来訪を受け自分も陽介と同じようにする権利があると屁理屈を押し付けられ、ベランダや寝室と場所を変えながら立て続けに絶頂に導かれると遙香と同様にアナルを犯されてしまう。

数日後マンションの外壁工事で住人が集まる中松永にバイブを差し込まれたまま参加させられた絵里奈は我慢し切れずに物陰に逃げ込むが、すかさず後を追って来た松永はそれを許すまじと非常階段に連れ込み白昼堂々と青姦に興じる。
更にその声を聞き付けた遙香も清楚な絵里奈が松永に惚れていると知って驚くも、彼の誘いに乗り2人で並んで貫かれ膣内への射精を受け入れるのだった。

既に松永に逆らえなくなり妻を差し出さざるを得なくなった純平と陽介だが、ある晩電話越しに妻がアナルまで捧げていると知り愕然とする。松永は夫婦関係の破綻も近いだろうとほくそ笑み、他人の妻を寝盗る快感に浸るのだった。

【レビュー】

一時期は誘惑路線に転じた作者は昨年に執筆を再開して以来元の凌辱路線に舵を切り直しており、クラシカルな悪魔少年ものの前々作、学園を舞台に催眠を題材にした 前作と続き、本作はスワッピングと寝盗られ要素を前面に押し出したチャレンジ精神溢れる作品である。

昔は億ションと呼ばれ高値で部屋を購入した古来の住人と、値下がりしてからやって来た若い住人とのいさかいが色濃く差別が見られる中で、後者が理事長である初老の理事長夫妻に翻弄されてしまうのが本作の主な流れである。
他人の夫婦仲を裂くのに快感を覚えるというのは悪趣味だと突っ込むのは野暮なのだが、何故新たな住人を招くのかという疑問は否めない所でもあり、個人的には新入りを追い出す為というよりはスワッピングを餌に次々に蟻地獄に引き込む方がシックリ来るように思う。
そういった根本的な面も含めて作中には端しょり過ぎていて逆に分かりづらい所が度々見られるので、作者にはもう少し丁寧に物語を進めて頂ければと蛇足ながら申し上げたい所である。

全体的には30代の人妻と20代の人妻が理事長の手により堕とされる流れにさほどの違いは見られないものの、前者が割と早く従順になる一方で、若い後者が理性を保ち夫への操を立てようとするのでこちらの方が感情移入しやすい印象を受けた。
そう考えるとメインは若妻であり、熟妻の方が触媒のようだと感じられるが、個人的には理事長の妻の出番を増やして男の側の堕ち方ももう少し読んでみたかった気がする。ただこれでは纏めにくいだろうから、理事長と妻2人の方に主眼が置かれるのは致し方無いのかもしれない。
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tag : 壮年主人公 熟女限定

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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