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櫻木充「隣の未亡人【最高の初体験】」

櫻木充「隣の未亡人【最高の初体験】」
(フランス書院文庫、2008年4月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

内容紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

隣に住む若き未亡人の智代に惹かれた佳之だが、彼女の自宅を訪ねた折りに日記を覗き見て自分が誘われていたのだと知り、望み通りに情交を結び関係をエスカレートさせていく。しかしクラスメートの里奈の本心を知って…。

【登場人物】

賀川佳之
16歳で高校2年生。帰宅部だが成績も良く、外見も背が高く美少年と言える容貌。性欲が強く智代に対して恋心と性欲発散とを混同している節が見られる。童貞

岸田智代
25歳。二回り近く歳上の夫を不慮の事故で亡くしている。現在は賀川家の隣で独りで暮らしている。生活に張り合いを持たせようと英会話講師になろうと決意する。
おっとりとした立ち振る舞いと柔和で清楚な顔立ちと、男心をそそる官能的な美しさを併せ持っている。Fカップの巨乳。

笠原里奈
16歳。佳之のクラスメートで女子生徒たちのリーダー的な存在の美少女。陸上競技に熱心で頭は良いとは言えないが気さくで性格が良く、傍目から見ても佳之に気があるが、本人は多少意識はしつつも恋心には至っていない。処女

金田淳司
佳之のクラスメートで報道部に所属しているのを悪用して、女子生徒の際どい写真を盗撮している。佳之とは10年以上にも渡る無二の親友。叔父もカメラで生計を立ててはいるが、アダルト趣味に偏っている。エッチシーンは無い。

中尾珠乃
佳之のクラスメートで金田に想いを寄せている。肉付きが良く、校内でトップクラスの巨乳。黒縁メガネで地味な印象だが、秋葉原でメイド喫茶のバイトやコスプレをするなど見た目とはかけ離れた趣味の持ち主。エッチシーンは無い。

【展開】

英会話講師の研修で智代がバスで通うと知った佳之は、ある日の朝一緒に口実を作ってバスに乗りハプニングの振りをして女体に触れる機会を得ると、智代から週末に甥の面倒を見て欲しいと自宅に誘われる。

日曜日に智代の自宅を訪れた佳之は外出した彼女の寝室に忍び込み、パンティの媚臭を嗅ぎながら自慰をした後で彼女の日記を覗き見ると、彼女の一連の行動が全て自分を誘う為のものだと知る事となる。
そして予定通り早く戻って来た智代に佳之は期待を抱き、彼女の甥の悪戯でパンチラやカンチョーされるなど予期せぬ彼女のハプニングを見せられ蛇の生殺し状態に置かれるが何とか理性を保ち、次の逢瀬の約束を取り付ける事に成功する。

デートの当日に交互にカラオケを歌い間違う度に相手の好きなようにして良いとの約束で、智代に勃起を触られただけであえなく自失してしまった佳之。傷付いた少年を慰めようと智代はラブホテルへ誘うと、騎乗位でリードするのだった。

一方夏休みの大会で優勝し佳之に告白しようと意気込む里奈は帰宅すると彼を想いながらオナニーするが、金田の好みの女になりたいからブルマが欲しいという珠乃の話を思い出し、二人のキューピッドになる代わりに協力を得ようと目論む。

毎朝のジョギングを口実に逢瀬を重ねていた佳之はある晩智代に誘われて抜かずの三連発で交わるが、彼女がシャワーを浴びている内にこれ見よがしに置かれた日記を覗き見て、ノーマルの交わりではもの足りないと本心を知る。
金田から叔父の仕事の手伝いにとサンプルで貰った競泳水着を早速智代に着せ、彼女の望むように後背位にしてアナルで交わり更に腸内に小水を放つと、愉悦の表情を浮かべる彼女の本質が知りたいと更にのめり込むのであった。

8月を迎え里奈は佳之が大会に来ない事を残念に思いつつ、写真を撮りまくる金田に珠乃がその気になっていると餌で釣り、佳之が智代と付き合っていると聞かされ、数日後智代を尾行し想い人との不適切な関係を知る事に。
その3日後に里奈は智代の前に現れ、人目も憚らず泣きながら佳之と別れて欲しいと懇願する。初めは小娘ごときと相手にしなかった智代だが、ただ佳之を傷付けているだけではないかとの指摘に大人としての責任が頭をよぎる。

高校を辞めて一緒に遠くへ行きたいという少年が性欲に溺れているだけと気付いた智代は、里奈を呼び出すと佳之好みの女になりたいならと密かにレッスンを積ませ、ある日佳之を自宅に呼ぶと自分は外出し里奈と2人きりの状況を作り出す。
里奈の全力の告白に屈した佳之は少女を破瓜に導くが、何とか智代と両天秤で付き合えないかとあがこうとする。それを知った智代はある日少年を呼び出し、金田の叔父に頼まれた「仕事」を見せて諦めさせようと試みるのだった…。

【レビュー】

2008年に出版された本作と1作品前の「【年上研修】オフィスのお姉さまと僕」は、作者のキャリアの中でも非常にページ数の多い作品で、350ページを軽く超える大作である。
当時の編集方針もあってかこの位の分量の作品も決して少なくなく、書き手に取っては本来書きたい分量に肉付けさぜるを得ないとみるか、逆にシェイプアップさせ過ぎずに書きたいだけ書けるとみるかの違いはあるのかもしれない。

やや勿体付けた言い方ではあるが本作の場合は前者であり、基本的な話の流れとしては亡き夫に性感を開発され生前には主人公による「寝盗られ願望」すら示唆された未亡人の智代と、ガサツで女の子らしさがあまり見られないクラスメートの里奈による主人公の奪い合いである。
そこに主人公の親友やコスプレ趣味のクラスメートが話に関わるとは言え情交描写は無いから、ここはもう少しシェイプアップしても良かったかもしれない。
話中で智代と結ばれた主人公が朝のジョギングを兼ねて逢瀬を重ねる描写があっさりと数行で纏められてしまっており、ここをきっちり書いて未亡人の被虐性を開発するように見せたら意図した展開をより分かりやすく出来たのではと思われる。

最後の唐突とも言える智代との現実的な別れは他作者による「最後は一人」を思い起こさせるし、数作品読んだ限りではあるが櫻木氏の基本的な作風もこれであるし、複数ヒロインとの同時プレイも特殊なものとの捉え方だと思われるので、やむを得ないかもしれない。
個人的な意見だが、主人公と里奈が1学年上で卒業まであと半年の18歳で、未亡人の智代が24歳のままだったらあまり年齢の差を意識させず、たぶらかしているとの謗りは受けないのではと考えてしまうから、年齢の設定とは不思議なものである。
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tag : 高校生主人公 童貞 処女

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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