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森一太朗「夜這いずくめ 妻の母、妻の姉に…」

森一太朗「夜這いずくめ 妻の母、妻の姉に…」
(フランス書院文庫、2015年6月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

幼馴染みの澄香と結婚して1ヵ月になる敏也だが、夫婦の営みが上手くいかないのを気に掛けた義母の奈都子の提案により、百回満足させるまでセックスレッスンを積むことになるが、そこへ義姉の美織も加わり更に淫らな要求を突き付けられる。

【登場人物】

月岡敏也
24歳。教職志望だが自信が持てずに、現状は塾の臨時講師に甘んじている。幼馴染みの澄香と結婚して婿入りし奈都子と同居しているが、性生活は上手くいっていない。大学時代に友人と通った数少ない風俗体験のみで、いわゆる素人童貞。

月岡奈都子
44歳?代々大地主を務める資産家の出身。婿入りした夫とは10年前に死別している。再婚はせずに娘2人を育てて来た。肉付きの良い豊満な肢体の美女でGカップ。

月岡美織
26歳。奈都子の長女で会社の同僚だった元夫と離婚して退職し、月岡家に戻って来たばかり。幼少の時から敏也を子分扱いする事に慣れており、彼の求愛を断った過去がある。ブラウンに染めた長い髪の美女。

月岡澄香
18歳。今春に高校を卒業したばかりで幼馴染みである敏也と結婚したが、互いに性体験が少ない故にまだ初夜すら迎えられずにいる。歴史に興味を持ち、考古学のサークルに入る事に。世間知らずで甘やかされて来た。処女。

【展開】

敏也が澄香を上手くリード出来ずにいるのを知った奈都子は、娘がバイトで1週間不在なのを利用して敏也に自信を付けさせようとセックスレッスンを提案し、堪え性が無いものの味わった事のない偉容に惹かれ百回満足させてとノルマを課す。

澄香の目を盗んで寝室に夜這いを掛け毎晩のように交合を求める敏也に何度も絶頂を味わせられて最早離れがたくなった奈都子は、彼の要求を受け入れて朝から晩まで娘が家に居ても何処でも交合に至るように。

夜這いを掛ける日々を送りノルマまで残り少なくなったある秋の日、敏也は出戻った美織との同居が始まり今までのように夜這いできずに困惑していたが、酒盛りで美織が泥酔したからと安堵し我慢出来ずに義母の部屋に向かう。
部屋に入るなり暗闇で積極的に誘われ馬乗りになった相手に敏也は興奮し中出しするが、灯りを点けられ美織だと知り愕然とする。義母との関係を白状させられると、美織から百回の射精で許すと別のノルマを課せられるのだった。

奈都子の元には向かわせぬとばかりに部屋に連れ込む美織に翻弄され、ことある度にぺニスにしか興味が無いと断じる彼女に複雑な想いを抱く敏也は遂に妻の眠る傍でも交わってしまう。
一方なかなか訪ねて来ない敏也に対し奈都子は澄香が旅行に出掛けた晩に自ら寝室へ足を運ぶが、そこで敏也に馬乗りになっている美織を目にすると、娘と共にシェアしようと考える。
翌晩両手を拘束され奈都子や美織に散々精を搾り取られた敏也はノルマ達成と共に関係が終わるのを不安に感じ、疲れた母娘を縛って四つん這いにさせると、あっさりと堕ちた奈都子を躾け、更に美織のアナルを貫くのだった。

旅行から帰って来た澄香は敏也に妙な自信がみなぎっているのを不審に感じつつもロストヴァージンに導かれるが、夫が浴室では美織、寝室に戻ると奈都子を牝奴隷扱いにしているのを見て混乱しつつも自らもアナルを捧げる。

澄香、美織、奈都子と毎晩肛姦をした後で正妻にだけは締めの子作りセックスを繰り返す敏也だが、なかなか子供を授からずに悩んでいた澄香はある日夫が母と姉に首輪を付け鎖に繋いでサンルームを歩かせているのを目にする。
正妻として優しくされるのも良いが、実は奴隷として扱われる母姉に羨望を抱いていた澄香は同じようにして欲しいと申し出ると、敏也から少し早いバースデイプレゼントを貰い喜ぶのだった。

【レビュー】

悪魔少年と調教される3人のヒロインという構図が人気を博している作者の最新刊は、主人公の年齢を20代に上げて妻の母親と妻の姉、当然ながら妻自身も奴隷に躾けハーレムの王にでもなったような気分を味わうだろう。

20代とは言え素人童貞である主人公は、妻で次女の澄香の為に彼女の母親である奈都子からセックスレッスンの提案を受ける。情交を何度も繰り返すタフネス振りで上達する主人公は、表面的には夜這いの形で義母の部屋を訪ねる。
奈都子もあっという間にメロメロになっていく中、出戻りの長女の美織に密通を看破され、遂には3Pまで体験させられる流れまでは、まさに誘惑要素の極めて強い流れと言えよう。

2人に都合の良いセックスマシーン扱いされた事、何より快楽の術を失なう恐れから主人公の逆襲が始まるのだが、前半までの流れとは関係無くいきなり奴隷にしてやると凄まれても個人的には変化の早さに疑問符が付く。
娘の夫に手を出した事に対する罪悪感を拭いたい奈都子が堕ちるのが早い事や、これまで性玩具にされて来た美織に対する反撃が肛姦というのは近年の森作品らしい所で、終盤に服従の証である首輪が出て来るのも何処かで使われたような気はする。

全般的にはライトな要素も含んだ愛のある調教路線を続けているのかなと感じたが、奈都子との初めての夜を例に挙げると、「九回目の中出しで初のアクメ」など数を具体的に明記し肝心な部分は省略する描写が多い事に気が付く。
テキスト量の制約もあって色々と削らざるを得ない点もあるだろうが、現実感の薄い数字を出して来ると「流石にこれは無い」としか思えず、物足りなさを感じさせるので何か工夫が欲しい所ではある。
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tag : 社会人主人公 母娘丼 姉妹丼 処女

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コメント

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森作品の新基軸?

にゃら さま

ご指摘の通り前半は誘惑シーンをたっぷり盛り込んだ作品になっていました。
最近の森作品にはない展開で後半の奴隷になっていくところとのつながりには不自然さを感じますが、これからそういうところが修正された作品が生まれるのかもしれませんね。

本作品のようにヒロインがはじめから性欲におぼれて積極的に交わりながら後に心も体も奴隷になる場合とこれまでの作品のように性欲はなくて初めは無理矢理交わるけど心も体も奴隷になっていく場合と比べてみると、後者の方がヒロインたちの性欲に対する業の強さみたいなものがいやらしい感じがします。
前者の場合、少しライトノベルというかラブコメといえなくもなく黒本でいいのかどうかも疑問です。

読んでいる方もそうでしょうが、書いている方も同じ展開で物語を組み立てていくのも退屈でしょうから、森先生の新しい方向性の足がかりになるといいかなと思いました。

Re: 森作品の新基軸?

xelcerdoさん

にゃらです。コメントありがとうございます。

実は森一太朗作品はデビュー作品以来で、本作のレビューでさらっと「森作品らしい」と知ったかぶりをしていますが、DSKさんを始め他のレビュアーさんのを参考にさせて頂いておりまして…。

作者さんによっては黄金展開というのはあって、ましてそれが「結果」として現れている時期に方向性を変えるのは勇気のいる事なのかなと思いますね。

前にフランス書院文庫公式の「編集部発」にて、「理想の作家は誘惑・凌辱両方を書ける事」といった主旨の話題がありまして、確かにトランスレーベルの活躍をなされている作家さんほどこうした芸達者な面が見られますよね。

そういった意味で幅広く書ける作家さんに対し、今後も注目していきたいと思います。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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