FC2ブログ

河里一伸「青獣の囁き 今夜、女教師が僕の奴隷になる」

河里一伸「青獣の囁き 今夜、女教師が僕の奴隷になる」
(フランス書院文庫、2015年4月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

内容紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

幼馴染みや同級生に疎んじられ、古文教師に密かな想いを抱く少年がある日通話しただけで催眠効果を得られるスマホを手に入れ、彼女たちを思い通りにしてしまう。

【登場人物】

沢村宗一郎
17歳。私立江流学園に通う高校2年生。成績は凡庸で容姿も冴えず内向的な少年。父親は海外赴任、母親も一緒に付いていった為に一人暮らし。童貞。

野田明香(あすか)
19歳。大学1年生。宗一郎の隣の家に住んでいるが、中学生の時に窓越しに着替えを覗かれて以来は薄気味悪さを感じ疎遠になっている。昨年まで江流学園に通っており女子テニス部の部長だったが、進学してからはサークル程度に留めている。処女。

星野真美
17歳。宗一郎と同じクラスで、この夏から女子テニス部の部長に就いている。小柄で愛らしい容貌にトランジスタグラマーの持ち主だが、明香に対しては信仰に近い羨望の念を抱き、隣に住んでいるからと理由で宗一郎を毛嫌いしている。処女。

一条美奈子
27歳。古文担当の教師で高校時代には県大会出場レベルの実力を買われ、女子テニス部の顧問も務めている。大学時代に一人だけ男性経験があるも、教職に就いてからは仕事が恋人の状態になっている。テニスを止めてから胸が豊かになったらしい。

【展開】

明香や真美に毛嫌いされモヤモヤした気持ちでいた宗一郎はコンビニから戻って来ると差出人不明の荷物を軒先で見付け、中を見ると催眠通話機能の付いたスマホだと知る。

宗一郎は明香に電話し説明書の通り催眠ボタンを押しながら命令すると、あからさまに態度が変わったのを知りまずは言葉巧みに彼女に招かれ家に入る事に成功する。
部屋でさしたる抵抗もなく明香を裸にする所までは上手くいくが、いざ本番となると命令に抵抗を見せたり、せっかちにのし掛かられたりと苦戦しながらも幼馴染みの秘所を愛撫すると正常位からバックに体位を変えながら処女を奪うのだった。

翌日宗一郎は明香を自宅に招き裸エプロンで料理を作らせその後失神させるまで何度もセックスするが、その後で明香が真美と仲良く電話をしているのを見て連絡先を聞き出し、早速真美に対して暗示を掛け自分を思いながらオナニーするように命じる。
次の日宗一郎は自分を意識して滑稽な反応を見せる真美が自ら誘うように仕向けるが、昼休みに入りヒステリックな態度を見せながらも空きの教室に連れ込まれると、真美が求めて来たのだからと外堀を埋めた後で貫くのであった。

宗一郎は土曜日の部活後に真美を家に招き芳しい体臭を嗅ぎながら一戦を交えた後で玄関で見送ろうとすると、そこに帰宅し顔を合わせた明香のただならぬ反応を見て2人同時にしようと考え、日曜日に学園でテニスをしようと段取りを付ける。
無人の学園のテニスコートで宗一郎は明香と真美を並べ交互に貫くが、翌日浮かぬ顔の美奈子から呼び出しを受けテニスコートでの情交を見たと告げられる。そこで悪知恵を働かせた宗一郎は、美奈子から自分のスマホに電話をさせて暗示を掛けてしまう。

美奈子にテレフォンセックスを要求した翌日、宗一郎は放課後に彼女が自ら家庭訪問をしたくなるように仕向けて関係を結ぶと、調教の仕上げに次の日の昼休みに暗示を掛けて自分の存在が見えないと思い込ませる。
帰宅するまで宗一郎が傍にいると気付かないままボディタッチを受け続けた美奈子は帰宅するなり我慢の限界を迎えオナニーし絶頂してしまうが、タイミング良く現れた宗一郎に愕然とし遂に教え子の奴隷になる事を誓うのだった。

【レビュー】

作者はここ数作品において、フランス書院文庫でマインドコントロールを題材とした言いなり系調教の作風が続いている。美少女文庫は割愛するが、やはり同様の作風で3作品続けている。

・『三姉妹【あやつる】』…催眠術
・『言いなりオフィス 四匹の牝奴隷社員』…媚薬を使った催淫効果
・『調・教・衝・動 人妻、女子高生、熟未亡人、先生を…』…アプリで取り込んだ画像から個人情報を引き出し、それを使って脅迫
・『弟嫁【言いなり】』…懐中電灯の点滅による暗示効果


そんな中での本作の題材は催眠効果で通話した相手に暗示を掛け言いなりにするが、タイトルでピックアップされた女教師(美奈子)と教え子2人(明香と真美)の情交描写の割合はほぼ均等であり、別に女教師推しでは無いことを指摘しておきたい。
催眠描写の有無はともかく、学園凌辱作品ではお馴染みの最終的には学園全体を支配する王様気分を味わえるのが、こうした作風の特徴である。

元々美奈子に対しては淡い憧れ、明香や真美に対しては逆恨みに近い感情を抱いていたせいもあり、手酷くは扱わないものの愛情を感じさせないのは本作の特徴かもしれない。
ヒロインの反応は「××入って来たぁぁ~!」を始めとして、処女や人妻と設定しているのにあまり変わりなく単調な描写に感じてしまう。
美少女文庫でも本作の年齢設定にほど近い作品(継母娘もの)で一度刊行しており、よりフィクション設定の許容範囲が広い作風の方が適性があるのではと個人的には思われるが、いかがであろうか。

※一部の通販サイトにおいて、作者の美少女文庫最新作が6月に発売予定とのリリースが出ています。

『エロライブ! 言いなりアイドルプロジェクト』(イラスト:ミヤスリサ)

タイトルを見ると作風にそれほど変化は無く、他力本願な主人公がヒロインに羞恥を与える内容かなと推測しますが…。

作者ご本人による本作の解説記事はコチラです。
 もともと、前の美少女文庫の原稿に目処が立った頃、「次はフランス書院文庫で」という話になって、何をやろうかと考えました。 で、やはり催眠を使ったものをやりたかったのですが、前作「弟嫁【言いなり】 (フランス書院文庫)」があったため、「連続で催眠ってどうだろう?」と思って担当氏に聞いてみたところ、「別にいいですよ」と言われたため、今回も催眠ものにすることにした次第です。 そうして、方向性は決まったので...
青獣の囁き 今夜、女教師が僕の奴隷になる


ご本人の意向と編集の方針にズレがあり、相応に苦慮なさったのが窺えます。結末云々は一昔前のフランス書院文庫なら有りですが、やはり今の方針では反対されるのは無理も無いと思います。
関連記事

tag : 高校生主人公 童貞 処女

コメント

非公開コメント

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR