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神瀬知巳「幼なじみの母娘vs.熟母【新しい家族】」

神瀬知巳「幼なじみの母娘vs.熟母【新しい家族】」
(フランス書院文庫、2015年4月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

内容紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

家庭を顧みない父親のせいでバイトで生計を立て荒んだ生活を送っていた春生の為に、幼馴染みの水希の母親・真里子が生活費の面倒を見ると提案するが、頑なな少年を説得する為彼女は自分のセックスフレンドになって欲しいと嘘を付く羽目に。

【登場人物】

高橋春生
18歳。福祉施設を営む父親に引き取られるも、施設運営を重んじる余りに半ば養育放棄されている。元々は成績優秀だったが、バイトに励んでいた為現在はそこそこの位置に。幼馴染みの水希とは別のクラスだが、何かと気に掛けてもらっている。童貞。

吉野真里子
39歳。6年前に夫を亡くして以来レストランチェーンの社長に就くも、かつて同業者の男から融資の見返りとして情婦扱いされていたのを見かねた春生に説得されたのを恩に感じている。
バイトで生計を立てる春生に恩返しをするべく生活費の面倒を見ると提案するが、少年の頑なな態度に咄嗟に嘘を付き自分の性欲解消の手伝いをして欲しいと頼み、間違った方向に進んでしまう。

吉野水希
18歳。春生の同級生で文武両道の典型的な優等生の少女。陸上部のエースで生徒会長も兼務しており、中学生の時までは隣に住んでいた春生に対してはいつも気に掛けている。母親の真里子に彼の面倒を見て欲しいと頼むが…。処女。

柳田恭子
40歳。春生の産みの母親だが、父親の素行の悪さで迷惑を掛け夫の実家とそりが合わず、離婚を機に米国留学し研究に勤しんでいる。再婚はしていない。水希の連絡を受け一時帰国する。

【展開】

ある晩帰宅途中の春生を見付けた真里子は娘に頼まれた通り自宅に連れて行き自分の布団で寝かせるが、自身が寝る場所が無いのに気付き一緒に眠る。翌朝援助の申し出を頑ななに断る春生に対し、真里子は嘘を付き欲求不満の手伝いをしてと頼む事に。

真里子の過去の経緯を知る春生は半信半疑ながらも彼女の手や口による奉仕を受け入れる生活を送るが、ある日レストランの社長室に呼ばれると先端だけと言いながらも娘と電話で話す真里子と奥深くまで繋がってしまう。

ある週末の土曜日に吉野家に泊まる予定で水希と一緒に勉強していた春生は、彼女の挑発的な服装に触発されトイレに行く口実でキッチンに向かい真里子を押し倒し深く繋がるが、最中に物音を聞いて水希に見られたかもしれないと不安を抱く。
その晩真里子の予告通り寝込みを襲われ口内に精を放った春生だが、翌朝真里子が同じ事をしているのを見て昨夜の奉仕は水希がしたのだと確信を抱きつつも騎乗位で交わるのだった。

翌週の昼休みに一人で昼食を取っていた春生は水希に声を掛けられ先日の出来事を問い質すと、あっさりと認めた上で真里子との関係にも気付いていたと返される。
その日の放課後水希の頼みで吉野家を訪れた春生は彼女がこっそりと見守る中で真里子を抱くと、決意を固めた水希からも処女を奪って欲しいと告げられ関係を持つがその健気な様子に春生は少なからず罪悪感を感じるのだった。

母娘と二股を掛けていた春生は自室で水希と騎乗位で繋がっていた所、水希が送ったエアメールにより息子の窮状を知った恭子が部屋にやって来てまともに情交の現場を見られてしまう。
その場は取り繕うも慌てて自宅に戻った水希は真里子に事情を話しこれまで秘密にしていた春生との肉体関係もばらしてしまうが、真里子も一瞬は戸惑いつつも娘の想い人を奪ったのだからと反省し、春生の為に打開策を見付けようと考える。

一方恭子と共に故郷を訪れ旅館に泊まった春生は自分を置いていかざるを得なかった理由を聞かされ納得しつつも、彼女の我が儘を何でも聞いてあげるという言葉を言質に取り、甘えながらも禁断の関係を結び恭子を朝まで立て続けに絶頂へ導く。

翌日恭子と共に帰宅した春生は不在の間に真里子から打開策を聞かされて驚きを感じつつも、真里子と水希、更に月に一度の帰国を約束した恭子とこれから始める新たな生活に期待し心を踊らせるのだった。

【レビュー】

フランス書院文庫のトップ作家として、レーベル創刊30周年と自らのデビュー10周年が重なりメモリアルとしての刊行の趣が強い本作は、これまで作者が積み上げて来た創作観「新しい家族の形成」を継承した作品に仕上がっている。
恵まれない境遇にある少年主人公が回りのヒロインと繋がりを持つに連れて自信を付け、彼女たちの力でのし掛かる不遇を解消してもらい少年にとって望ましい「新しい家族」を作り上げるという従来の流れと本作も基本的には変わりは無い。

神瀬作品が人気を得る背景としては主人公が無意識ながらも絶倫振りを発揮し、休み無く立て続けにヒロインに与える羞恥含みの情交描写にあるのかなと個人的には解釈しているのだが、本作でも真里子をメインに濃密な展開が繰り広げられている。
きっかけは真里子が主人公を引き留める為についた嘘が一時期自堕落な生活を送っていた彼女の過去の出来事と結び付き、その嫉妬から主人公の休みの無い攻めに繋げているのはある種のお約束的な流れと言える。

本作のタイトル「母娘vs.熟母」が示す通り、その後で真里子の娘の水希や主人公の実母恭子(実母のヒロイン設定は神瀬作品では初めてである)も登場するのだが、こちらはサブ的な存在に徹しざるを得ないのはともすれば同じような濃厚な描写を繰り返さないようにする為の配慮もあるかもしれない。
神瀬作品ではヒロイン同士が競い合い主人公を独占するよりは仲良くシェアしようという傾向が強いので、本作もこれに沿った形で最後は真里子の秘策により「新しい家族」を形成する流れである。

欲を言えば他の2人の情交描写ももっと読みたいのだが、あくまでもメインとサブの力関係で言えばこれで良いのだと思う。恐らくアフターストーリーが後日電子書籍化されるのではなかろうか。それだけの人気を誇る作者だからこそと言えよう。
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tag : 高校生主人公 童貞 母娘丼 母子相姦

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幼なじみの母娘vs.熟母-新しい家族(著:神瀬知巳、フランス書院文庫)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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