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鬼頭龍一「初夜~Last Night~ 美母と高校生」

鬼頭龍一「初夜~Last Night~ 美母と高校生」
(フランス書院文庫、2008年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

勤め先の上司と再婚し家を引き払って新しい生活に踏み出そうとする美菜子は、毎晩のように甘える息子の暁彦の好きなようにさせてあげようと考えるが、事態は思わぬ方向へ。

【登場人物】

暁彦
16歳。高校生。母親の美菜子と古い一軒家で暮らしているが、片親という偏見や美菜子が美貌というやっかみで小学生の時からいじめの対象にされた。毎晩のように彼女の乳房に甘える事で心の拠り所としてきており、再婚を前にある企みを思い付くが…。

美菜子
38歳。暁彦が産まれて間も無くマザコン気味の元夫のDVと姑のいびりに耐えかねて離婚。生計を立てる為生保の外交員となるも、Dカップの熟れた身体と美貌が仇となり色々な苦労をしてきた。50歳近い支店長との再婚前夜に暁彦を存分に甘えさせようとするが…。

【展開】

入浴を終えて暁彦にどのように甘えさせてあげるかと考える自分にいやらしい身体だと蔑む美菜子に、一方で暁彦は今まで乳房に甘えるだけで我慢してきたのに他の男に盗られる位ならと犯す事を考える。
2人はいつものようにベッドを共にすると、甘えて来ない暁彦に不審を抱いた美菜子が誘うなり勃起しているのに気付き手で射精に導くが、それでも萎えていないペニスに惹かれるよう口唇奉仕をして精液を飲み下す。

身繕いをして寝室に戻った美菜子を待ち受けていた暁彦は、最後の夜だからと裸体を撮らせて欲しいとせがみ、初めは乳房を中心に撮影する。しかし途中で再婚相手から電話が入り、暁彦は美菜子が逃げてしまうと勘違いする。
後を追うと無防備にもパンティ一枚の彼女を目にすると抵抗出来ないのを良い事に下着を脱がせると、電話が切れるなり押し倒して秘所に口付けする。淫乱な本性を見せ始めた美菜子も暁彦の口付けに応じると交わりを許してしまう。

情欲の熱が鎮まり暁彦が間違えて後ろの穴に挿入した事を取り繕おうとする美菜子だが、当の暁彦は変態の息子だからと自嘲しながらも彼女の放尿が見たいと望み、浴室に向かった2人はまず美菜子の尻穴を洗浄すると、互いに放尿を浴びるのだった。
一足遅れて寝室に戻った美菜子は暁彦の前で再婚相手と携帯で話しながらテレフォンセックス紛いの会話をしたり、おしめを変える格好をさせて尻穴やふぐりを舐め上げて焦らした後、遂に騎乗位で跨がり合体を果たす。

疲れて寝静まった暁彦を驚かせようとウェディングドレスに着替えた美菜子だが、淫夢に溺れいきり立ったペニスを目にすると再び馬乗りで受け入れ、このまま時間が止まればと思いながらも空が白けても交合を解かずに抱き合うのだった。

【レビュー】

1980年半ばより相姦作品を上梓し続けて来た鬼頭龍一氏の最新作となるが、登場人物は38歳の母親・美菜子と16歳の息子・暁彦の2人だけで、濃密な初夜でかつ母子としてのけじめを付ける最後の一夜を一冊丸ごと用いて描かれている。

作中では美菜子と鏡の中の自分との対話を交えた描写が多く、夫であった男に酷い扱いを受けたり、仕事上のミスをフォローしてもらった代償に前支店長に奉仕を命ぜられたりと彼女が淫乱だと蔑まれるエピソードも所々に盛り込まれている。
個人的には美菜子のこうした生い立ちや、母親に対する嫉妬や僻みが原因で暁彦がいじめに遭った部分は物語のスパイスとして機能してはいるが、盛り込む部分を間違えると読み手としては萎えてしまう気がしなくもないが…。

情交描写はやはり一夜なだけにとことんやり尽くすにしても限界があり、限られた時間の中でこれぞ鬼頭作品だと言える互いに放尿を浴びるなど変態的なやり取りもしっかりと描かれていて興味深い。

本作が最新刊となってから既に7年近くになるも、現在までに圧倒的な存在感を示せる相姦作家はなかなか出て来ていない(自主規制との兼ね合いもあるかもしれない)だけに、近況は存じ上げないが新刊が出ないのは少々残念な気がしてならない。
当時のフランス書院文庫は大幅な世代交代の時期に入って来ており、鬼頭龍一氏もちょうど同じ時期に刊行しなくなってしまっています。当事者しか真相は知り得ませんが、若返りを狙って勇退なされたのか、はたまた別の事情がおありなのかは分からず終いですね。

【フランス書院文庫で最新刊となっている年】

2006年:西門京「僕のママと女医 最高のレッスン」

2006年:牧村僚「年上の淑女 柔肌フルコース」

2008年:鬼頭龍一「初夜~Last Night~ 美母と高校生」

2009年:鏡龍樹「僕の通学路にはお姉さんが四人いる」

2009年:高竜也「未亡人授業 兄嫁36歳の一週間」

2011年:宮園貴志「四姉妹と七日間」

2012年:新堂麗太「人妻バス旅行【蕩ける】」



いち読者としては、贔屓にしていた作家さんがある日突然書かなくなったという事実は、後になってから初めて気付くものです。かといって、これが最後の作品ですよとわざわざ告知するのもしっくりと来ない。いつか去ってしまうのかもという不安を感じつつも、最後にならぬようにという緊張感があってこその読み手のスタンスを自分は大事にしたいです。
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tag : 高校生主人公 童貞 母子相姦

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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