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辻堂楓「四人の淫らな未亡人」

辻堂楓「四人の淫らな未亡人」
(フランス書院文庫、2015年3月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

母親を亡くし叔母の紗江子に引き取られた勇毅は彼女に甘え童貞を卒業させてもらうが、そこへ兄も亡くなったと聞かされ兄嫁の里奈をきっかけに、担任の美緒、隣人の遥香と相次いで深い仲になる。

【登場人物】

重岡勇毅
18歳の高校3年生。父親は亡くなっており、母親も亡くしたばかり。母方の叔母の紗江子に引き取られる事になったが、更に残った肉親である兄も急死してしまう。童貞。

若村紗江子
41歳。勇毅の叔母(母親の妹)。結婚したばかりの里奈夫妻を思いやり、自分が勇毅を引き取る事を決意する。夫を十数年前に亡くして以来、男性との付き合いは無い。姉の遺した子という事もあり、勇毅を可愛がっている。Fカップの美女。

重岡里奈
28歳。勇毅の5つ上の兄と結婚したばかりだが、後にその夫は急逝してしまう。155cmと小柄で大きくカールさせた栗色の髪を肩まで伸ばしている。Dカップ。

仲原美緒
33歳。勇毅の担任教師。今の学校に赴任する半年前に夫を亡くした。子供はいない。肩まで伸ばしたストレートの黒髪が似合う理知的な女性。Cカップ。

松原遥香
38歳。重岡家の隣に住んでおり、勇毅と同い年の息子がいる。夫は病死して久しい。Eカップ。

【展開】

姉が亡くなり勇毅を引き取る事を決めた紗江子だが性的な羨望の眼差しで見られていると気付き考えあぐねていたが、ある晩入浴していた所を勇毅に覗かれ手淫しているのを知り脱衣所で手コキから迸りを口の中で受け止める。
3日後台風の晩に勇毅との一件を思い出しひとり遊びをし始めていた紗江子の寝室に当の勇毅がやって来て、始めては紗江子としたいと求められると断り切れずに甥っ子に女性器を見せてレクチャーしながら童貞を卒業させる。

そんな中兄の急死の一報を受け里奈の元を訪ねた勇毅は、里奈が兄の形見の品を探そうと四つん這いになっているのに見とれていると、里奈から勃起を指摘され我慢が出来ないと迫り情交へ導いてしまう。

相次いで肉親を失った勇毅を放課後に呼び出した美緒は自分に出来る事なら何でも相談に乗るからと告げると、勇毅から紗江子との関係を打ち明けられ対応に困りつつも自分が代わりになるからと諭して手コキから口内で迸りを受け止める。
数日後帰宅しようと車に乗り込もうとした美緒の前に勇毅が現れ人目を気にして車に乗せるが、車内で悪戯する勇毅に辟易し公園の駐車場に車を停めると、教え子を受け入れ車内で肉体関係を持つ。

ある日務めから帰宅した遥香は荷物を取りに自宅に戻った勇毅と再会し夕飯に誘うが、台所に立つ姿が少年の欲情を誘っていると知り、リビングで勇毅を受け入れる。更に数日後勇毅に務め先で待ち伏せされているのに困惑しつつも、重岡家に向かい再び関係を持ってしまう。

夫の四十九日法要を終え自宅にいた里奈はやっと2人きりになれたと勇毅から迫られるが、偶然美緒と共に車に乗っていたのを見掛けた里奈は奪われたくないという気持ちから喪服姿で玩具を使わせた後、バックで勇毅を受け止める。
そこへ配布物を渡そうと美緒がやって来て里奈と言い合いになるが、女教師も対抗して股を開き正常位で勇毅を誘う。更に供え物を届けに来た遥香とも鉢合わせになり、巨乳を駆使しながら少年を受け入れる。

そこへやって来た紗江子は甥が年上の女性3人と淫らな行為に及ぶのを見て自宅の寝室に逃げ込むが、追い付いた勇毅から本当に大切な女性は紗江子であり母親代わりになって欲しいと求められ、少年の想いを受け入れるのだった。

【レビュー】

昨春デビューを果たした作者の3作品目は、これまでの作品とは異なりヒロインが4人登場する。1人増えた位でそんなに変わらないという意見も有るだろうが、作者の得手不得手をはっきり分ける踏み絵のようなものかもしれない。目先を変えようとヒロインを増やしたものの、それならそれでページ数を増やして書けば良かったのに無理に纏めようとした結果、仕上がりの悪さだけが目に付いて中途半端に思えてしまう。

父親が不在で女手一つで育てられた主人公にとって頼るべき存在の母親を、更にその直後には兄を亡くしてしまい、周りの熟女たちに次々に甘え倒して関係を持ってしまう流れは官能小説の正攻法でもあり舞台設定は悪くない。
ヒロインたちも実は全員未亡人で主人公の偉容に惹かれてしまい、終盤には雪崩れ込むかのように主人公を奪い合う浅はかさも見え隠れするほどの乱れっぷりである。

しかしながらその展開は何故かぎこちなく短編集のようでもあり、幕間を繋ぐかのようにメインの叔母・紗江子との情交描写が挿入されるが、例えば2番目に出て来た兄嫁・里奈は最後まで出番は無くなってしまう。
元々主人公のアプローチも唐突でそれを受け入れる熟女たちの反応も不自然な点が否めないが、ヒロインを1人増やした事でそんなやりとりをもう1回展開する事に何処か空々しさを感じさせるし、その分全員集合の駆け足な展開は未消化であろう。
これまでには見られなかった最終的には一人の女性を選ぶ流れも書き方一つではよりスムースな展開に導く事が出来た筈で、随所に見られた設定の良さを活かせておらず勿体無い出来であるが…。

主人公を18歳にした割りには甘える口調が何処かアンバランスでもあり、 巨根の裏付けとしての年齢設定が却って裏目に出てしまったような気がする。
個人的にはそんな甘えん坊の主人公は15歳位に下げてしまい、可愛げのある言動で思いっきりヒロインたちのショタコンめいた愛情を引き出し、熟女たちの嫉妬の応酬で纏めてみたらまた違った味わいだったかもしれない。
現状の主人公の言動は甘え口調の割りに図に乗ってセクハラオヤジのような事を平然と口にする厚かましさと、付きまといのようで何処か薄気味の悪さを感じさせる点がどうしても減点の大きな要因になってしまうのだが…。
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tag : 高校生主人公 童貞 熟女限定

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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