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弓月誠「年上初体験【未亡人と僕】」

弓月誠「年上初体験【未亡人と僕】」
(フランス書院文庫、2004年7月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年4月4日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

隣人の未亡人・美枝子に憧れを抱いていた慎介。一方で学校では英語教師の裕美にも魅力を感じていた。放課後の図書室で裕美に個人授業をしてもらったのがきっかけで急速に距離が縮まり、それを知った美枝子も負けじと慎介を誘惑する。

【登場人物】

市川慎介
17歳。坊主頭が似合う高校2年生。単身赴任の父が急病の為、母もイギリスへ向かい不在。美枝子に料理を教わるなどお世話になっており、彼女の豊満な身体に熱い想いを抱いている。その一方で裕美も気になり迷いを抱く。童貞。

石橋美枝子
38歳。慎介の隣に住んでおり、料理学校の講師。夫を5年前に失い、ひとり娘は大学へ進学し京都に住んでいる。何かと熱い視線で自分を見つめる慎介に悪い気はしていないが、あと一歩が踏み出せずにいる。豊満なバストが特徴。

滝山裕美
三年前に大学を卒業した20代の女教師で、慎介が通う学校で英語を教えている。独身。アメリカ暮らしが長く、放課後に図書室を頻繁に訪れる慎介を気に掛けるように。美枝子ほどは巨乳ではないが、スラッとしたスタイルで全校で人気が有る。

【展開】

裕美を目当てに毎日図書室に居残る慎介は彼女から労いの言葉を掛けられるが、開襟したブラウスの隙間から乳房を覗き見ていたのを見咎められる。それでも手淫奉仕で立て続けに射精に導かれる幸運を得られる。そんなこともあり美枝子に料理を教えてもらう約束の時間に遅れるが、裕美に付けられたキスマークを美恵子が気にして手元が疎かになり、コーヒーをズボンにぶちまけられる。タオル越しに勃起に触れられただけで呆気なく射精した慎介は家に逃げ帰り、美枝子もその晩に彼を想いながらオナニーしてしまう。

その三日後裕美が図書室に来ないのを心配する慎介の元に美枝子から電話があり、あの晩のことは気にしないでと料理教室の誘いを受けて承諾し雨の中を帰宅しようとする。そこへ裕美が愛車に乗って現れ自宅まで送る途中、彼女のマンションの部屋に寄る。ノーブラの大胆な女教師の痴態に誘われ、美枝子との約束を反故にした慎介は口唇奉仕で射精し帰宅するが、その姿を美枝子に目撃される。

帰宅した慎介はすぐさま美枝子に連絡し家を訪ねるが、彼女に裕美との関係が知られたと気付く由もなく、マイクロミニで襟ぐりが深く胸の谷間が見え隠れするような大胆な服装に悩殺される。料理を教えながら過剰なスキンシップを取る美枝子に挑発され慎介は裸が見たいと甘え、寝室のベッドに横たわった彼女の服を脱がす。そして巨乳に挟まれながらイキたいと馬乗りになりながらスカートを脱がせると、紐パンに包まれた秘所を見て興奮し思う存分精を放つのだった。

その翌日スーパーで慎介が美枝子と一緒にいたのを認めた裕美は、負けたくないとの想いで攻勢を掛けようと週明けの放課後に進路相談室に呼び出す。美枝子と自分とどっちが良いのと誘惑し、口唇奉仕で射精させた裕美は更にオナニーショーで挑発すると、スカートと下着を脱いで慎介が欲しいと誘う。こうして童貞を卒業したものの、帰宅すると隣の美枝子が何も告げずに留守にしているのを知り、慎介は学校を休んでしまう。

五日後裕美は慎介を心配して自宅を訪ねるが、美枝子の名を呼びながらオナニーしているのを耳にしてショックを受ける。教え子の気持ちが隣人にあると悟った裕美は慎介の前立腺を刺激しながら口唇奉仕したり、四つん這いになって挿入を求めたりして精一杯淫らに演じ、別離を決意する。

年の差もあって慎介への気持ちを整理しようと帰省していた美枝子だったが、せめて今の間だけでもと決意し自宅に戻ると慎介を受け入れる。互いに激しい口唇愛撫で絶頂に至ると、美枝子は慎介に抱かれ幸せを実感するのだった。

【レビュー】

シンプルな構成で古き良き時代の誘惑作品の見本と言えるであろう。帯には当時の誘惑系のベテランである牧村僚氏と西門京氏の推奨文があり、今思えば正統な後継者としてのバトンタッチでもあったのかなと思う。デビュー作から全ての作品を追ってきた者としては、もうデビューから12年も経つのだと実感するところである。

年上女性から次々に誘惑されフラフラしてしまう優柔不断な主人公と、何故こんな主人公にと思わずにはいられない魅力的なヒロイン。現在の売れ筋なら迷わずヒロインたちの競演でハーレムとなる所だが、それに対する作者なりのアンチテーゼか、以降の弓月誠作品の大半において「最終的に1人」となっている。そして何故か別れを告げるヒロインの方が、メイン格よりも魅力的に感じてしまう。現在に比べると「」を使った擬音語が少ない文体だが、まさに誘惑系の王道たらんとする姿勢は当時から伺えるだろう。

DSKさんのブログでも本作を紹介なさっています。
2004/7/23 発売→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。<電子書籍>知ってるのよ。隣りから私のお尻と胸ばかり見てたこと。38歳の未亡人が好きだなんて笑われるわよ、慎介君。私の身体、魅力的?本当は若い子としたかったでしょ?おばさんでもいいのなら、優しく気持ちよく教えてあげる。好きなだけ見て触って。嗅いでも舐めても何でもしていい。夢じゃないわ。勇気を出して。たっ...
年上初体験-僕と未亡人(著:弓月誠、フランス書院文庫)


弓月誠氏のデビュー10周年を記念したこの作品は、本作の後日談となります。本作のラストでも「今だけ」とヒロインの美枝子が述べるように、結局は年齢差もあって身を退いたのかなと思われます。

「官能教室 僕に最高の愉悦をくれた三つの初体験」


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tag : 高校生主人公 童貞 デビュー作品

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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