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山口陽「僕が管理人のアパートに美熟女が四人も住んでいます」

山口陽「僕が管理人のアパートに美熟女が四人住んでいます」
(フランス書院文庫、2015年2月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

公式HPの作品紹介はコチラからどうぞ。

【あらすじ】

就職活動に失敗した総司の為に祖母からアパートの管理人を任される事になるが、独身熟女が多く住む環境で様々なハプニングが起こり、巻き込まれるかのように次々と彼女たちと性的な関係を結んでしまう。

【登場人物】

須山総司
23歳。就職活動に失敗し祖母の計らいで、所有する8部屋構成で2階建てのアパート「如月荘」の管理人として住み込みで働く事に。場の雰囲気に流されやすく、優柔不断な青年。童貞。

錦乃真衣
35歳。201号室の住人で5歳になる娘を一人で育てており、近くの会社の事務員として働いている。元夫の浮気が原因で2年前に離婚。総司が赴任した初日に裸を見られてしまい、意識している。

羽島弥生
38歳。102号室の住人で駅前の病院のナース。仕事は出来るタイプだが、その反動からか部屋にいる時は下着姿でいる事が多い。自らの性的魅力を理解しており、総司をからかいウブな反応を見て楽しんでいる節がある。

堂島治美
36歳。202号室の住人で会社員。生真面目で男性と付き合った事もなく、結婚に必死なあまりお見合いにも失敗し続けていた。控えめなバストにコンプレックスを抱いており、それも男性にモテない理由と結論付けている。処女。

七海貴美江
40歳。103号室の住人で会社員。母性を感じさせる穏やかな物腰に、豊かなバストが特徴的な美女。結婚3年目で夫を失い、それ以降は再婚せずにいる。隣人の弥生の男遊びの激しさで壁越しに声が聞こえる事に辟易してはいるが、基本的には仲は良い。

【展開】

管理人として赴任して数日後、お泊まり教育で娘が不在の晩に真衣に食事に誘われた総司。良い雰囲気になり真衣が風呂を沸かそうとすると蛇口が壊れてしまい、やむ無く総司の部屋に移動することに。
今夜だけでも抱いて欲しいと湯上がりの火照った肌を見せる真衣に誘われた総司は手コキから口内へ射精した後、妊娠を避けようと後背位で裏穴に導かれ童貞を卒業するのであった。

翌朝夜勤明けで帰宅した弥生からトイレの具合を見て欲しいと依頼された総司は、嫌な予感を抱きつつ夕刻に部屋を訪ねる。弥生はいつものように総司をからかうが、真衣と関係した事からか動揺を見せないため即座に彼が童貞を卒業したと見抜く。
執拗に誰と関係したかという弥生の追及をかわした総司だが、奔放な彼女から身体だけの関係で良いからと押し切られ、ナース姿で馬乗りにされて膣内に射精するのだった。

弥生との関係を続けていた総司だが、2週間経ったある晩治美の呼び出しを受けパソコンの接続不良の手当てをする。復旧したモニターに映る婚活サイトの一覧を見られてしまったと動揺を隠せず、あれこれ言い訳がましく迫る治美。
その反応に重いと感じつつも彼女に魅力があると身体で証明させられる事になった総司は正常位で交わり、処女の治美に悦びを与えるのであった。

ある晩残業で遅く帰宅した貴美江は隣人の弥生が総司を部屋に連れ込む所を目撃し、自室に入るなり思わず壁越しに聞き耳を立てながら総司との情交に妄想し一人遊びに浸る。
翌日40歳の誕生日祝いで部屋を訪ねて来た総司に、嬉しさとオナニーのオカズにした気恥ずかしさを感じる貴美江だが、酒が進むと弥生との関係を仄めかし自分も抱いて欲しいと迫り、総司もそれに応えて正常位で交わってしまう。

数日後朝から管理人室で弥生に迫られへばる総司だが、部屋の鍵を掛け忘れた事で来訪した真衣に関係が発覚、挑発する弥生に乗せられ真衣も加わりダブル奉仕を受けていると、治美と貴美江も部屋を訪ねて来て…。

これといった修羅場にならず4人に搾り取られる総司だが、他人に見られる方が興奮する、独身女性はアパートにあと2人いるから仲間にと言う3人に対し、自分の出番が少なくなるからという理由で弥生が反対したのには少なからず安堵するのだった。

【レビュー】

長いタイトルが内容を端的に表している通り、管理人となった22歳の主人公がアパートに住む30代の4人の熟女たちに迫られてハーレムを形成する官能ラノベである。
草食系の主人公からは基本的に手を出さず、管理人としての日常を過ごす内にハプニングに巻き込まれ情交に至るラッキースケベな作風は、フランス書院文庫の山口陽作品ではお約束通りの展開と言えよう。

出だしでシングルマザーの真衣と結ばれたのが後ろだった点を除けば、奔放な弥生、婚活で必死な処女の治美、母性を感じさせる貴美江(巨乳を生かした性戯もある)と基本的な組み合わせは 前作 とそれほど変わりは無い。

因みに今回は山口陽作品で見られがちな妊娠エンドは無いがヒロインたちはみなフリーな立場なので妊娠描写は別に有っても構わないが、イマイチその辺の説得力が不足がちなのを理解し敢えて避けたのであれば納得のいく所である。

【参考記事】

みきりっちさんのレビューブログ「美少女文庫 レビュー」において、作者のもう1冊の新刊を紹介されています。
任務は子づくり!? 後宮騎士団 (美少女文庫)posted with amazlet at 15.02.21山口 陽 フランス書院 Amazon.co.jpで詳細を見る2月発売の美少女文庫の新刊です。読み終わったので、レビューです。主人公は、国王の息子で第一王位継承権を持つ王子です。しかし、政治などには興味は薄く、興味のあることと言えば、女性の事ばかりという問題児でもあります。そんな彼の行動に、遂に堪忍袋の緒が切れた国王。鍛え直すために主人公は、王...
美少女文庫 任務は子づくり!? 後宮騎士団 レビュー


美少女文庫と発売が被ってしまい何かとご多忙なようですが…。その辺も含めて追記にて感想を付け足していますので、宜しかったらお付き合い下さい。

【追記】

本作の感想とは少し反れるように思うので、敢えて追記とさせてもらいます。

美少女文庫でデビューなさった山口陽さんですが、フランス書院文庫でも作品を描くようになってから年月が経ち12作品目を数えるに至っています。
安定した売り上げを持ち、現在のフランス書院文庫には無くてはならない存在だし、これだけのペースで作品を描けるだけにレーベルに取って貴重な存在だと言えます。

その上で現状の仕上がりで果たして良いのだろうかと私は前から疑問を抱いており、レビューで「基本的な組み合わせは前作とそれほど変わりは無い」と書きましたが、読み手にそう思わせてしまうのは果たしてどうでしょうか。

作品の立ち位置がラノベ寄りなのは確かに目新しさを感じますが、奔放なヒロインを出して流れを任せてしまう作品ばかり人物描写が浅く、もう少し工夫の余地が有るのではと思えます。
過去に活躍した作家さんでこうしたループにはまってしまい、行き詰まってしまったケースが有りますが、その方と同じく正直エロさで何処かガツンと来るものが無いのが私が近作で抱いている感想です。

よく似ているねで作品を持たせられるベテラン作家さんもいますが、山口陽さんの今のキャリアならば幾らでもチャレンジする余地は有る筈です。
美少女文庫では荒ぶった主人公を出してみたり色々と工夫なさっているのをみきりっちさんのレビューブログで拝見しているので、是非フランス書院文庫でも今後において「今回はこう来たか」と唸らせるような作品を出して頂きたいと願って止みません。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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