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小日向諒「僕の新生活 おばさまと二人の美娘と」

小日向諒「僕の新生活 おばさまと二人の美娘と」
(フランス書院文庫、2015年2月、表紙イラスト:醍醐芳晴)

ネタバレ有り。御注意下さい。

公式HPの作品紹介はコチラからどうぞ。

【あらすじ】

高校生の薫は両親の海外赴任に伴い、母親の友人である沙苗が管理するマンションで独り暮らしを始める事になった。母娘が自分に好意を抱く理由が自らの中性的な容姿にあると知りつつも、次第に獣欲を隠し切れなくなり沙苗と関係を持ってしまう。

【登場人物】

如月薫
斎美市立高校2年生で16歳。父親の海外転勤で母親も付き添って行った為、沙苗の管理するマンションで独り暮らしを始めて間もない。
小柄で華奢な体格で、一見すると少女と見紛うような愛らしい容貌。生徒会の会計を務める真面目な少年だが、中学生の時に告白された少女と性体験を果たしている。

久瀬沙苗
38歳。薫の母親の旧友で薫より頭一つ背が低くほんわかした雰囲気を持つ女性。巨乳。大地主である久瀬家に嫁いだものの、10年前に夫と死別し女手一つで娘2人を育てて来た。
性的には渇望しているが、社会的立場もあり他に男を作る訳にいかず悶々とする日々を送る。

久瀬菜央美
今春大学に入学したばかりの19歳。読者モデルを務めるほどスタイルが良く、薫より背が高い。地元で名門とされるお嬢様学校の出身。
可愛いものに目がなく同性を含め性交渉も有るが、薫に対しても同じように愛玩し、ある事件をきっかけに倒錯した趣味を剥き出しにする。母親と同様に巨乳。

久瀬結花
高校3年生の17歳。薫が通う高校で生徒会長に就き、幼馴染みである副会長(建設会社の御曹司)と表面上は恋人関係だと公言するが…。
薫に対してはほのかに恋心を抱くも、ある誤解もあり素直に口に出せずにいる。Cカップで母姉にコンプレックスを抱く処女。

【展開】

如月家にやって来た沙苗から葛餅を食べさせてもらっていた薫だが、少年を愛でるあまりに身体が密着させ過ぎている事に気付いてもらえず、いつしか彼女に欲情を覚え股間をたぎらせてしまう。
ふとした事から勃起に気付いた沙苗は自分が慰めてあげると手淫を施し射精に導くが、その偉容に圧倒され自らの性的渇望を満たそうと言葉巧みに薫を誘う。彼の手慣れた様子に戸惑いつつも、沙苗は休まずに情交を繰り返す少年に溺れていくのだった。

沙苗と毎日のように関係に浸る薫だが、ある初夏の日に手伝いを終え一汗流そうと久瀬家の浴室に入ると菜央美が入っているのを失念し裸を見てしまう。
辱しめを与える為女装を命じられるが、薫は女ものの下着の窮屈さに巨根を締め付けられ危うい快感を覚える。そこへ部屋に入って来た菜央美はモジモジする薫に対して、意地悪く言葉なぶりにしながら背後から密着し手コキで射精に導く。
一度の放精だけで萎える様子が無い薫を見て自分を犯して欲しいと菜央美は積極的に騎乗位で受け入れるが、休まずに2回目を求める女装少年に体位を入れ替えられ屈服させられてしまうのだった。

勘の鋭い菜央美からあっさりと沙苗との関係を看破された薫は母娘での三角関係を受け入れ、ある日留守なのを良い事に久瀬家で菜央美と情交に及んでいた所を早く帰宅した結花に目撃され、もう母娘と逢わないで欲しいと叱られてしまう。
それを聞いて乱入した菜央美から素直になりなさいと頬を張られる結花だが、実は両想いだったと知り処女を奪って欲しいと薫に求める。彼女が犯され願望を抱いていると知り、普段は見せないエスな一面を剥き出しにして生徒会長と交わるのだった。

こうして結花と公然と付き合う事が出来るようになった薫だが、沙苗や菜央美の気持ちを考えると関係を清算する訳にはいかず母娘3人の関係を続けていたが、ある日菜央美にバッチリメイクされ女装させられて久瀬家のリビングで母娘3人と交わる。
そんな中かねてから母親や姉を差し置いて薫と付き合う事に悩んでいた結花から恋人関係を解消したいと告げられるが、同時に母娘3人を公平に愛して欲しいからという真意を聞かされ、結花にお仕置きしながら倒錯した情交に溺れるのだった。

【レビュー】

昨年からフランス書院文庫でやけに多くなった主人公の「新生活」、「独り暮らし」という舞台設定に沿った作者の新刊の裏のテーマは「男の娘を愛でる母娘たちとの倒錯的な情交」であろう。

38歳の母親の友人・沙苗は当然のように母性の象徴であるのだが、それを上回るほどの可憐さを併せ持ち、小柄なのに巨乳というアンバランスさもあって全般的には可愛らしい面が浮き彫りとなっている。
見掛けに反して巨根で性体験もある主人公も熟れた女性との初の生での情交に可愛らしく喘いぎつつも、2回目からは大人ぶった余裕を見せたりとインモラルな雰囲気を醸し出している。

そこに長女の菜央美が参戦し、ストレートに主人公に「男の娘」としての歪んだ性癖を剥き出しにして女装させてしまう。
ここで主人公が女性もののパンティやストッキングを履かされていく内にゾクゾクするような背徳感を味わうのだが、これを彼の目線で描き切っているのが興味深いところである。
その後の互いに着衣したままの情交はいつもの小日向諒作品のお約束だが、個人的には菜央美にもう一段階踏み込んだタチとしての主人公への「責め」が見せられるとなお良かったのかなと思うのだが、欲張り過ぎなのかもしれない。

主人公の想い人である1つ上の先輩の結花に関しては、とある事情から幼馴染みの御曹司と付き合っているが、密かに想いを寄せる主人公も彼に「片想い」だと勘違いして回り道している点が多少蛇足な描写にも思えなくも無い。
それでも品行方正な少女が主人公に対して母姉とはまた違った屈折した願望を抱いているのは非常に分かりやすく、終盤では2人より弾けた面を見せていて良かったと思う。

全般的に小日向諒作品特有の登場人物同士のドロドロした嫉妬の応酬を控え目にした作風は読んでいて心地好く、それでいて濃密な情交描写にも拍車を掛けられており、本作の趣向が個人的な好みにマッチしていたので大満足である。

おまけ:小日向諒ワールド

小日向諒さんの作品は互いに共通した世界観を持っており、舞台もほぼ同じという点が特徴的です。自分の分かる範囲で纏めてみました。

デビュー作品:「姪姉妹【寵愛】」…舞台は斎美市で、主人公・良二は公務員。

2作品目:「淫蕩る…(とろける) 隣のおばさん・隣の美娘」…娘ヒロイン・理沙は「姪姉妹」のヒロイン・沙羅と同級生。

3作品目:「女医とナース【淫虜(とりこ)】」…主人公・隼人は「姪姉妹」の主人公・良二と友人。

4作品目:「【隣りの果実】幼なじみの母娘」…主人公・洋一と娘ヒロイン・真奈美は斎美市立高校の2年生。真奈美は風紀委員。

5作品目:「喪服の未亡人兄嫁【三十二歳】」…ヒロイン・玲奈は「幼なじみの母娘」の母・響子の部下。

本作…主人公・薫と娘ヒロイン・結花が斎美市立高校の2年生と3年生。結花は生徒会長。

※慶徳女子高校…斎美市立高校に並ぶとも劣らないお嬢様学校。沙羅と理沙が通い、「幼なじみの母娘」の姉ヒロイン・桃香と本作の菜央美は卒業生。
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tag : 高校生主人公 母娘丼 姉妹丼 処女

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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