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【番外編】兄弟レーベルの人事交流

近年のフランス書院文庫のラインナップに欠かせない存在と言えば、同レーベルの「弟」の立場に当たる美少女文庫出身の作家ではないでしょうか。
昨年発売された内11作品で美少女文庫で活躍されている方が書いていますが、フランス書院文庫の誘惑作品に占める割合で考えるなら決して少なくはないでしょう。

【美少女文庫とは】
その名の通り、美少女がヒロインのジュベナイルポルノ。20代以上も登場するが、下は流石に現状を察した年齢まで。
キャッチコピーは「LOVE宣言」。ジャンルとしては18禁に近く、書店での取り扱いもそれに準じた扱い。(余談ですが私の地元の書店では見本をレジに持っていって、現物と交換して購入可となっています)
フランス書院文庫の編集も兼ねていた現編集長が一人で担当しており、総作品数は300を越えている。過去10回の新人賞、昨年からは新人王に衣替えし作品を募集中。
現在は美少女文庫と2009年に誕生した「えすかれ」の2レーベル体制で、後者では近年凌辱要素を強めた作品を増やしている。


詳しくは「美少女文庫 レビューブログ」(管理人:みきりっちさん)をご覧下さい。



【概要】

美少女文庫の初期の段階にフランス書院文庫の作家が美少女文庫に作品を提供していたなかで、2007年12月に上原稜さんがフランス書院文庫に進出したのがきっかけのようです。

2007年12月1日付け「編集部発」

2007年12月21日付け「編集部発」

逆にフランス書院文庫からは2000年代に誘惑作品に転向した巽飛呂彦さんが美少女文庫に進出し、一時期は両レーベル合わせて年7作品を出すまでに至りました。

上原稜さんの作品がセールス的に成功をおさめた事から、翌年には河里一伸さん、2010年には山口陽さんや青橋由高さん、鷹羽真さんなどが進出、現在はローテーションの一角を占めています。

2010年12月28日付け「編集部発」

両レーベルの人事交流と言えども闇雲にピックアップされているのではなく、やはり現状のフランス書院文庫がハーレム主体で癒しを与える趣旨の誘惑作品に合った作家を抽出しているようです。
今年も山口陽さんや巽飛呂彦さんの相互乗り入れは続きますし、何より昨年は美少女文庫の「黒船」的な存在の本城山羊さんの本格進出により、美少女文庫同様にハイペースで刊行された時には状況が変わるかもしれません。
フランス書院文庫の誘惑路線が新人による群雄割拠で飽和に近い状態により、美少女文庫に活路を見出だす作家も出て来るのでは無いかと思われますし、その逆も然りでしょう。
創刊30周年を迎えたフランス書院文庫は恐らく何らかの大胆な施策を打って出ると私は見ていますので、今後の動向に注視して行きたいと思います。


【作家紹介】※敬称略

上原稜(美少女文庫では「上原りょう」名義)

第1回美少女文庫特別賞を受賞し、2006年「あねあねハーレム お姉ちゃんはふたご先生」でデビュー。現在までに美少女文庫で28作品、フランス書院文庫で15作品を刊行。
「ハーレム王子」の異名の通り、作風はハーレムを題材にした多人数ヒロインものを得意とする。デビュー当時は現役大学生との触れ込みだった。

上原稜作品のレビュー

河里一伸

2003年美少女文庫創設時からのベテラン作家で、デビュー作品は「LOVERS ~恋に落ちたら…~」。現在までに美少女文庫で32作品、フランス書院文庫で13作品を刊行。
2009年にフランス書院文庫に進出し誘惑作品を出していたが、2012年の「三姉妹【あやつる】」以降は催眠要素を交えた凌辱風味の作品に転じている。

河里一伸作品のレビュー

青橋由高(あおはしゆたか)

2003年美少女文庫創設メンバーの一人として、「微熱~彼女は水泳部!~」でデビュー、現在までに美少女文庫では40作品を刊行する人気作家。
フランス書院文庫では2008年に凌辱作品のアンソロジー作品集に名を連ねたが、2010年に「僕とメイド母娘」で長編デビューするなり翌月には早くも重版と若い読者層を中心に人気を博している。
黒本では年1作品ペースで5作品と寡作ではあるものの、「特選小説」誌で出していた短編を集めた昨年発売の作品では、登場人物をリンクさせるお得意の手法を駆使して読者を楽しませようと試みている。

青橋由高作品のレビュー

重版のお知らせ(2010年3月5日付け「編集部発」)

山口陽(やまぐちあきら)

第3回美少女文庫特別賞を受賞し、2008年「メイド イン バトル!」でデビュー、現在までに美少女文庫では20作品を刊行。タイトルに「子づくり」が付く作品が多く、孕ませ描写を得意とする。
フランス書院文庫では2010年にデビュー、2月発売の作品で12作品目に到達、既にローテーションの1人としての地位を固めている。

山口陽作品のレビュー

山口陽さんの記事(2010年3月26日付け「編集部発」)

鷹羽真(美少女文庫では鷹羽シン)

第4回美少女文庫新人賞を受賞し、2009年「妹ChuChu(ハート)」でデビュー。濃厚な濡れ場の描写が独特で、擬音に3行を要する事も。
フランス書院文庫では早くも翌年の2010年にデビューし、既に6作品を刊行。特に昨年の「ホームステイ【青い目の留学生】」では、金髪碧眼で可憐な留学生ヒロインを描き好評を得た。

鷹羽真作品のレビュー

本城山羊(美少女文庫ではほんじょう山羊)

第8回美少女文庫新人賞を受賞し、2012年に「サムライ・凛は0勝7敗!?」でデビュー。年3~4作品とハイペースな刊行を続けている。
フランス書院文庫では2014年にデビュー。美少女文庫では調教要素の強い「えすかれ」で作品を重ねて来たが、フランス書院文庫では今の所はソフトな誘惑路線。2月に2作品目を刊行した。

デビュー作品「母娘風呂【初体験づくし】」

巽飛呂彦

言わずと知れたフランス書院文庫の大ベテラン。1994年「レイプ教室 狙われた女教師」でデビューしたが、2000年に凌辱作品からは一線を退き、徐々に誘惑作品に転化。
現在までに派生レーベルも含め48作品を刊行するが、その一方で根強い愛読家である事から2007年に美少女文庫でもデビュー、2月発売の新作で22作品目に到達した。

巽飛呂彦作品のレビュー

巽飛呂彦さんにまつわる逸話
2007年9月14日付け「編集部発」

公式サイトのブログ「編集部発」の記事です。
「誘惑第○世代」の分け方にも触れられていますが今や第3世代も安定期(年2作品)と落ち着いて来ましたから、ここで抜け出す第4世代が現れるのか、それとも「みんな仲良く」シェアするのでしょうか…。

(管理人注:3月発売分を追加しました)
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ジャンル : アダルト

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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