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高杉圭「年上三姉妹【癒し旅行】」

高杉圭「年上三姉妹【癒し旅行】」
(フランス書院文庫、2012年1月、表紙イラスト:二見敬之)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2015年11月9日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

隣家の三姉妹から温泉旅行の誘いを受けた伸治。しかしこの旅行は伸治を好きでいる次女の彩の想いを成就させ、夫を亡くした長女の柚里を慰めるべく三女の真凛が企てたものだった。

【登場人物】

持永伸治
高校3年生の18歳。隣家の姫野三姉妹の誘いで温泉旅行へやって来た。柚里に強い想いを抱いているが口に出せずにいる。童貞。

姫野柚里(ゆずり)
32歳。夫を昨年亡くし世界的デザイナーの母親と妹2人で暮らす。艶やかな髪に豊満な乳房と年相応の色っぽさを醸し出している。Gカップ。密かに伸治に対してショタコンめいた愛情を抱いていたが、年齢差を考えて引っ込み思案になっている。

姫野彩
21歳の女子大生。流麗なポニーテールにスレンダーな肢体と魅力的な女性。伸治より年上でも互いに呼び捨てに出来るほど気心の知れた関係だが、本人は今回の旅行をきっかけに一歩前に踏み出したいと思っている。Bカップの処女。

姫野真凛(まりん)
18歳で伸治より2ヵ月早生まれ。ツインテールに年不相応なFカップの巨乳で、脱毛の施術を受けていたりとアンバランスな魅力の持ち主。幼い時に伸治に助けてもらって以来、お兄ちゃん扱いし口癖になっている。今回の旅行プランを練り、母親に資金を出させている。16歳の時に付き合っていた男性と初体験を済ませている。

【展開】

冬休みを迎えて間もなく伸治は三姉妹に誘われ、山口県の温泉地を巡る旅に出ることになった。彩はこの旅行で伸治に想いを伝えようと積極的に振る舞うものの、恥ずかしさのあまり言い出せずにいた。その晩真凛に騙されて伸治が女湯に入って来てしまい、直後に来た他の女性客から身を隠そうと岩陰に逃げ込む。裸体を合わせる内に衝動を抑えられなくなった彩が告白し、そのまま岩に身体を預ける形で結ばれる。

翌朝早くホテルの土産物を見ていた伸治の元に真凛が現れ、カマを掛けられ彩との関係を自白する。そこで真凛は外は大雪で足留めを食らったのを好機と捉え、夕方に姉たちをエステルームへ行かせると伸治を部屋に呼び寄せ、今回の旅行の目的を打ち明ける。柚里を慰める資格があるか試すと告げた真凛だが、伸治の思わぬ偉容に翻弄されて疑似兄妹プレイで快感を得る。翌日柚里が運転する車の後部座席に伸治を呼び付けた真凛は、彩に宣戦布告するかのように彼を誘惑し二人で射精に導くのであった。

次の宿泊先に着いたその晩柚里は混浴の露天風呂に入っていると伸治がやって来るが、自分の裸体を見て勃起しているのに気付き、豊乳で挟み込み口唇で射精させる。更に妹たちが気を利かせて部屋を空けたのを知り伸治を誘惑するが、休まずに体位を変えて攻め立てられ失神してしまう。気が付くと既に妹たちが戻って来ており柚里は部屋の露天風呂で女子会さながらに酒宴を開くと、自分も伸治が好きだと打ち明け妹たちに負けないと宣戦布告する。

翌日二日酔いでダウンしている妹たちをよそに助手席に座った柚里は、運転中の伸治を誘惑して射精に導き先手を打つ。一方彩は旅館に付くと下着を着けずに浴衣に着替えて誘惑しようとするが、真凛が目ざとくそれに気付いて入浴する前に遊技場に寄って卓球をしようと提案する。柚里と彩が白熱したラリーの応酬を繰り返すのを見て真凛は出し抜けに伸治に悪戯するが、姉たちもそれに負けじと参戦して結局セックス三昧で時間を使ってしまう。

露天風呂の貸し切り時間があと1時間という中で、まずは真凛が後ろの処女を捧げると姉たちを挑発しながら挿入を求める。続いて彩、柚里のアナルにも中出しした伸治は、結局三人の内の一人を決めることなく全員を幸せにすると宣言し、旅の最終日に更に他の温泉地にも行こうと旅の続きを提案するのであった。

【レビュー】

本作でフランス書院文庫のデビューを果たしたとは言え、作者はそれ以前から自分のブログで著作を発表しており、「新人」といっても実にソツがなく淀みのない流れになっている。「三姉妹もの」は誘惑官能小説ではお馴染みの設定だが、本作では終始旅行先で繰り広げられているのが特徴である。「旅の恥はかき捨て」とはよく言ったもので、主人公一行は人目に付きそうなところでも平然と乱れた行為をしていて、その辺は実に淫猥で良かったと思う。

この旅行を企画したのは三女の真凛であり、序盤で三姉妹の母親がスポンサーになっていると示されており、ひょっとしたらこの結末を予測した親公認のものかなと考えたがいかがであろう。官能小説としてはその部分は不要と編集段階で判断したのか、はっきりと示されてはいないのだが…。
本作では主人公一行を追うように「先生+双子姉妹+その母親」の四人組が登場するが、デビュー作品らしい詰め込み感というか正直彼らの物語にも興味を抱かせる結果になったのは皮肉なもので、記述が無くても物語は成立したのだから少々余計だった気がする。

主人公の本命である長女の柚里は未亡人だが、夫婦生活はあまり上手くいっていなかったようで、亡き夫は主人公よりやや下の扱いとなっている。念願叶ってからの彼女は真凛と同じく積極的に振る舞うようになり、その弾けっぷりはなかなかのものである。そして真凛はいわゆる小悪魔系ヒロインであり、姉たちのキューピッド役であるのだが、場面によっては少し弁えては…という面も窺えた。個人的には次女の彩の位置付けが好みなので、もう少し活躍させてあげられればなと思った次第である。

DSKさんのブログでも本作を取り上げています。
年上三姉妹【癒し旅行】 (フランス書院文庫)(2012/01/23)高杉 圭商品詳細を見る★★★★☆ 三姉妹の旺盛な肉欲が花開く破廉恥道中, 2012/10/30いわゆる誘惑系と呼ばれる官能小説では大体において自室内が舞台になりがちだが、本作では全てが旅行先というところに妙味がある。もっと言ってしまえば、結末に至るもまだ旅の途中である。幾つか転々とする温泉旅館が舞台なので、王道の露天風呂はもちろん、お土産コーナーでの戯れや遊技場...
年上三姉妹-癒し旅行(著:高杉圭、フランス書院文庫)

【おまけ】

先述した「先生+双子姉妹+その母親」の四人組ですが、後日作者のブログ(現在は閉鎖)より「フランス書院文庫でデビューする前に発表した自身の別の作品からの引用」であると触れられています。あまり好ましい事ではないようで、編集サイドからは次はやらないよう釘を刺されたという裏話もあるそうです。作者がデビュー前に使っていた別のブログも現在閉鎖されており元の作品を見る事は出来ないですが、後のフランス書院の作品群とはひと味違った作風で興味深く感じただけに、ちょっと残念な気がしますね。
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tag : 高校生主人公 童貞 処女 姉妹丼 デビュー作品

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年上三姉妹-癒し旅行(著:高杉圭、フランス書院文庫)

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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